5月5日のこどもの日は、端午の節句の日でもあります。
こいのぼりを揚げたり、五月人形やカブトを飾って、菖蒲湯に入る風習があります。
そして子供の日の食べ物と言えば、ちまきや柏餅が有名ですが、
✅なぜ子供の日にちまきを食べるようになったのか?
✅ちまきはいつから食べるようになったのか?
今回はちまきを食べる理由などについて調べていきたいと思います。
柏餅いつ食べる?こどもの日に柏餅を食べる理由や由来は?
5月5日のこどもの日は、端午の節句の日でもあります。
「男の子の成長をお祝いするのがこどもの日」と思っている方も多いと思いますが、実はこどもの性別問わず、こどもが元気に育ち、大きくなったことをお祝いする日です。
日本において端午の節句は江戸時代以降は男の子の記念日となっているが、こどもの日は男女の子供の区別はない。また、子供を産んでくれた母に感謝する日でもある。
引用元:Wikipedia
と記載されています。
男の子の日ではなかったなんて知りませんでした!
『こどもの日』は、こどもの為の日ではなく、こどもと母親が主役の日だったんですね!
5月5日はこいのぼりを揚げたり、五月人形やカブトを飾って、菖蒲湯に入る風習があります。
そして、こどもの日に柏餅を食べるようになった理由を説明しますね。
柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないという特徴があります。
そのことから、子孫が途絶えることのないようにと子孫繁栄や、家の存続の願いを込めて端午の節句に柏餅が食べられるようになったと言われています。
また、柏の葉は手のひらのような見た目をしているので、餅を包んだ時に「神を拝む時に打つ拍手の動作に見える」ことから、武家社会で子供の武運を祈願していたという説もあります。
なぜ柏の葉で包まれているのかというと、柏の葉は古くから食器として使われていたからという説があります。
柏の葉には「オイゲノール」という物質が含まれていて柏餅の防腐、抗菌効果に作用し鮮度を保つ効果があるからと言われています。
柏の葉と言えば香りも独特ですよね!
香りの正体は「フィトンチッド」と呼ばれる成分で、自律神経を刺激したり、精神を安定させる効果があります。
手が汚れないようにするためなのか、飾りなのかなと思っていましたが、ちゃんと意味があったのですね!
最近ではコンビニでも柏餅が売られるようになりました。
和菓子屋さんで売られているものは弾力が強めで歯ごたえがあるものが多いですが、コンビニ商品はとても柔らかいお餅のものや、中身があんこではなく、あずきクリームが入っているちょっと洋菓子風のものまで、こどもでも喜んで食べられそうな商品が多く発売されています。
こどもの日が近くなったら、コンビニのスイーツコーナーもぜひチェックしてみてください。
こどもの日にちまきを食べる理由や由来とは?
端午の節句は中国から伝わってきた五伝統行事の1つで、奈良時代から続く「五節句」という行事が由来となっています。
五節句とは、季節の節目に設けられた5つの式日を指します。
それと同時にちまきが中国から日本に伝わってきたと言われています。
なぜ5月5日にちまきを食べるようになったかというと、中国の故事に由来しています。
屈原は忠誠心が高く、政治家としても多くの民から指示されていました。
しかし、反対派の陰謀によって国を追われ、屈原は川へ身を投げたそうです。
屈原の死を悲しみ、命日の5月5日にお供え物を川へ投げ入れました。
しかしお供え物は途中で龍に食べられてしまいます。
そこで悪龍が苦手な煉樹(れんじゅ)の葉で包んで、邪気を払う五色の糸で縛って川へ投げ入れたところ、無事に屈原のもとへ届いた。という言い伝えがあります。
忠誠心のある立派な大人になるよう願いを込めて、こどもにちまきを食べさせる風習が誕生しました。
こどもの日に柏餅とちまきどっちを食べる?違いは?
みなさんはこどもの日に何を食べていたかと聞かれたらなんと答えますか?
私は「柏餅」と答えます。
しかし、「ちまき」と答える方もいるでしょう。
どちらも正解なのですが、この違いはなんなのでしょうか?
調べてみると、どちらを食べるのかは都道府県によって違いがあることが分かりました。
こどもの日に柏餅を食べるのは主に関東圏です。
柏餅は上新粉の餅の上に餡を乗せて2つ折りで包んだお菓子です。
柏の葉で包むことから柏餅と名づけられました。
中身のあんこは、こしあん、粒あん、味噌を混ぜ込んだ味噌あんがあります。
関東では味噌あんが多いですが、中部以西ではつぶあんやこしあんが使われることが多いです。
味噌文化の強い名古屋が味噌あんではないのはちょっと意外ですね!
中身があんこなのか、味噌あんなのかを区別するために、色紅を使ったピンク色のお餅で包んだり、柏の葉の表を内側にして包むのがあんこ、表を外側にして包むのがみそあん、など工夫して区別しているところもあるようです。
いろいろな味のあんこがあるので、食べ比べをしてみるのも楽しそうですね。
一方、ちまきは主に関西地方で食べられています。
ちまきが中国から日本に伝わった時、当時都があった近畿地方を中心に西日本に広がりました。
そのため関西では、忠誠心の高い立派な人になってほしいと願いをこめて、5月5日にちまきを食べる風習が今でも残っています。
また柏の葉が取れない地域も多かったため、柏餅が全国に広まらず、ちまきを食べている、という理由もあるようです。
現在では韓国や中国から柏の葉が輸入されるようになり、柏餅も全国的に食べられるようになりました。
同じ「ちまき」でも九州南部でちまきと呼ばれている節供菓子は、白いおもちではなく茶色い見た目をしています。
竹皮に包んだもち米を灰汁で煮込んでいるため色付いています。
別名「あくまき」とも呼ばれていて、きなこなどをかけて食べるそうですよ。
見た目も味も違うのに同じ名前なんてなんだかややこしい気がしますが、長い歴史の中でその地域に合ったこどもの日の食べ物が定着しているなんて面白いですね。
物流が盛んになった現在では、ちまきも、柏餅も簡単に手に入れることができると思うので、ぜひ食べ比べをしながらこどもの日のお祝いをしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
こどもの日は男の子の成長を祝う日ではなく、こどもたちみんなの成長をお祝いする、さらにお母さんに「ありがとう」の意味を示す日だったことがわかりました。
「こどもの日」は日本の文化だと思っていたのですが、世界各地でこどもの日が制定され、祝日となっている国も多くあります。
こどもの人権を守るという意味が含まれている国もありますが、こどもは世界の宝という世界共通の親の想いが「こどもの日」の制定に起因しているようです。
そしてこどもの日に食べる食べ物は、柏餅、ちまき以外にも「たけのこ」や「出世魚」などもありました。
たけのこ…行事食として決まっているわけではありませんが、すくすくと育つたけのこと、子供の姿を重ねて成長を練豪という意味を込めて、こどもの日に食べられるようになったと言われています。
出世魚…育つごとに名前を変える出世魚も、こどもの日の立身出世や将来の活躍を願ってこどもの日に食べられます。
例えばブリは成長段階に合わせてツバス→ハマチ→ブリと名前を変えます。
カツオも「勝男」の当て字とかけて、縁起物として食べられます。
こどもの日の食べ物は、柏餅やちまきだけではなかったんですね!
行事の由来や、その食べ物を食べる意味を知ると、行事がさらに楽しくなりますね。
今年のこどもの日は男の子がいるご家庭だけではなく、こどもの成長を願ったり、母親への感謝の思いを込めて例年とは違う食べ物を用意してお祝いしてみるのはいかがでしょうか?
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