冬の厳しい寒さにかかせない暖房器具の一つでおなじみの「こたつ」。
しかし物価の高騰に並んで電気代の値上げも留まることを知らず高い状況が続いています。
今回は、
✅こたつを電気代つけっぱなしだと1ヵ月いくらになるのか?
✅こたつの電気代を節約する方法
✅こたつをつけっぱなしにすると火事になる可能性はあるか?
について調べてみました!
こたつの電気代つけっぱなしだと1カ月いくら?
暖房費は意外にかかるもので「こんなに!?」と電気代の請求に驚いた経験がある方もいることでしょう。
でも冬の寒さには勝てませんからできるだけ暖かくして過ごしたいものです。
こたつはエアコンよりも電気代がかからないと言われていますが、実際のところどうなの?と思いますよね。
電気代というのはこたつの種類やサイズだけでなく、電力会社と契約している料金プランによっても変わるので一概にこの価格!ということは難しいですが、1カ月つけっぱなしにした場合の電気代がどのくらいになるのか見ていきましょう。
こたつの使用環境によっても電気代は前後しますが、今回は1日8時間使用と仮定してこたつのサイズ別に電気代を見ていきましょう。
大きめこたつの電気代
80×180サイズや80×210サイズといった大きめのこたつは、4~6人ほどで使用することができます。
サイズが大きいと小さいこたつに比べるとどうしても消費電力も大きくなり、およそ600W前後が大きめこたつの一般的な消費電力とされています。
これだけ聞くとこたつも案外電気代がかかる?と思いますが、この消費電力は電源を入れてこたつが暖まるまでのものを指しているうえに、弱~強と暖かさを調節することができるので実際の消費電力は「弱」運転で100W前後、「強」運転で200~300W前後ほどです。
1時間あたりの電気代を電気料金目安単価である31円で計算すると、
弱運転100Wで3.1円
強運転の300Wでも9.3円
となります。
弱運転3.1円×8時間=24.8円
強運転9.3円×8時間=74.4円
1カ月を30日とすると弱運転1日24.8円×30日=744円
強運転1日74.4円×30日=2232円となります。
普通サイズのこたつの電気代
80×80サイズや60×90サイズといったように、2~4人程度で使用できるこたつが一般的な普通サイズのこたつになります。
普通サイズのこたつはおよそ400W前後の消費電力と記載されており、「弱」運転で100W前後、「強」運転で200Wほどといえるでしょう。
1時間あたりの電気代を電気料金目安単価である31円で計算すると、
弱運転でおよそ3.1円
強運転の200Wで6.2円となります。
弱運転3.1円×8時間=24.8円
強運転6.2円×8時間=49.6円
1カ月を30日とすると、
弱運転1日24.8円×30日=744円
強運転1日49.6円×30日=1488円
となります。
一人用こたつの電気代
60×60サイズや65センチ円形こたつなどはコンパクトなこたつで、一人用として人気のこたつサイズです。
消費電力は300Wほどで、標準消費電力は「弱」運転で150W、「強」運転で80Wが一般的です。
1時間あたりの電気代を電気料金目安単価である31円で計算すると、
弱運転で2.5円
強運転で4.7円となります。
弱運転2.5円×8時間=20円
強運転4.7円×8時間=37.6円
1カ月を30日とすると、
弱運転1日20円×30日=600円
強運転1日37.6円×30日=1128円
となります。
こたつの電気代を節約する方法を紹介
こたつはエアコンやホットカーペットといった他の暖房機器に比べると、電気代が安いというのが大きな魅力です。
しかし年々電気代も高くなってきていますし、できるだけ電気代を節約したいところですよね。
こたつもヒーター部分の種類や大きさによって消費電力も前後しますが、こたつの節約におすすめの方法をいくつかご紹介していきます!
断熱シートを使う
こたつも時代の変化とともにデザインが豊富になり、現代では畳張りの和室に限らずフローリング張りの洋室でもこたつを使用するようになってきています。
でも実はフローリングの床に直接こたつを設置してしまうと、電気代の節約が難しくなります。
なぜならフローリングの床に直接座ってみると分かるように、フローリングの床はひんやりしていて保温性に欠けています。
このような床に直接こたつを設置してもこたつの熱が逃げてしまうので勿体ないですよね。
そこで用意してほしいのが「断熱シート」です。
断熱シートは表面がアルミ製で熱を床に逃がさずキープしてくれますし、裏面は床からの冷気を防いでくれるという神アイテムです。
断熱シートを使用することで保温効果もアップするのでこたつの設定温度を低くすることができればより一層節電できちゃいますよね。
もしも断熱シートがない…といった場合には断熱シートには及びませんが、床にラグを敷いてからこたつを使うのも効果はあるので試してみてくださいね。
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掛け布団は丁度いいサイズのものを選ぶ
こたつに必要不可欠なものといえば掛け布団ですよね。
こたつ用の掛け布団といっても種類がたくさんありますが、「こたつサイズに合う丁度よい掛け布団」を選ぶことが大切です。
こたつの熱をできるだけ逃がさないためにも、こたつに比べて小さい掛け布団ではNGです。
こたつの熱を逃がさないかつ冷たい空気を防ぐためにも、こたつをしっかり覆うことができる掛け布団を選べるよう、こたつのサイズをしっかりチェックしてから購入するようにしましょう。
目安として、こたつテーブルと比べて縦横の合計が110cm以上のものを選ぶとよいでしょう。
またこたつの掛け布団はある程度しっかりした厚みがあるほうが保温力も高いのでおすすめです。
薄いタイプであればもう1枚重ねて使うというのもアリですね。
設定温度を「弱」にする
こたつをできるだけ節電したいと考えるときに重要なのがこの設定温度です。
同じこたつであっても「弱」設定と「強」設定では電気代に大きな差が出ます。
弱設定に比べて強設定のほうが消費電力も大きく、1時間あたりでも3円ほどの違いがあります。
ですからこたつを使用する際にはできるだけ「弱設定」にするようにしましょう。
前述した節電対策とあわせて行うことで保温効果が高まるので、弱設定でも暖かく感じることができますよ。
エアコンを上手に活用する
こたつの魅力といえばすぐに暖まり、寒さを感じやすい手足を重点的に暖めやすいという点でしょう。
ただしその反面、こたつは部屋全体を暖めることはできません。
そこでおすすめなのが「エアコンを併用する」という方法です。
一見すると「エアコンって電気代かかるよね!?」と思うかもしれません。
確かに他の暖房機器に比べて電気代は高いですが、設定温度を1℃下げるだけでも約10%の節電効果につながります。
エアコンで部屋全体を少し暖かくすることで過ごしやすくなるだけでなく、こたつを弱設定でキープすることもできますし、こたつで暖まりながらであればエアコンをフル稼働する必要もありません。
それぞれの魅力を最大限に生かして併用することで、節電しながらも快適に過ごすことができますよ。
省エネ効果の高いこたつにする
こまめに電源をチェックする、設定温度を弱めにするといった方法も節電効果がありますがちょっと面倒…と感じる方も多いのでは?
節電も気楽にできたら理想的ですよね。
そこでおすすめなのがこたつ本体を省エネ効果の高いものにするという方法です。
省エネ効果の高いこたつって…?と思いますよね。
そこでおすすめしたいのが「フラットヒータータイプのこたつ」です。
一般的なこたつは石英管やハロゲンが多いですが、このフラットヒーターというのは天板の裏側全体がホットカーペットのようなヒーターです。
一般的なこたつに比べると暖まるのが早く、暖かさも均一なのが魅力です。
購入時は少し高価だと感じるかもしれませんが、約3~5割の消費電力削減ができると言われているので結果的には嬉しい省エネ効果かと思います。
こたつをつけっぱなしにすると火事になる可能性はある?
寒さが厳しい冬は空気が乾燥しやすい季節で、乾燥しているからこそ火事が起こりやすいといわれています。
そのうえ乾燥は燃え広がりも助長するので火事には十分に気を付けたいところです。
しかし冬は寒さが厳しいからこそ暖房機器を使う機会は多く、一歩間違えると火事の要因にもなってしまいます。
こたつは他の暖房機器に比べると出火原因になる火事が少ないといわれていますが、年間で30件未満程度あるため可能性がゼロというわけではありません。
「こたつをつけっぱなしにする=火事になる」とは必ずしも言い切れませんが火事になる可能性が高まるのは事実ですので、こたつが引き起こす火事についてお話していきます。
こたつの電源コードが原因で出火
こたつを片付ける際にぐるぐると電源コードを巻くことがありますよね。
その状態で長いこと保管してしまうと電源コード内部で断線が起こることがあります。
断線が起こっている状態でこたつを使うと出火の原因になります。
また保管のときだけでなく、こたつを使いながら電源コードを束ねている場合も注意が必要です。
こたつを片付ける際にはゆるく束ねてまとめる、またこたつを使用するときには電源コードをきちんと伸ばした状態にしましょう。
こたつのヒーターが原因で出火
こたつには必ず内部を暖めるためのヒーターが付いていますよね。
このヒーター部分にほこりといったゴミが入り込むと、故障の原因になり出火することがあります。
またヒーター部が劣化している場合にも出火が起こる可能性が高まります。
こたつを久しぶりに使用する際にはヒーター部分の清掃を行い試運転する、また変だな?と感じたらヒーターやこたつの買い替えを検討するようにしましょう。
こたつの中に入れた衣服が原因で出火
寒さが厳しくなってくると少しでも暖かいものを身に着けたいと思いますよね。
それは衣類も例外ではないはず。
こたつの中に衣類を入れて暖めてから着たいという方もいるかと思います。
でもこたつ内部のヒーターに衣類が接触すると火事の原因につながります。
衣類を暖める場合には乾燥機といった正規の方法で行うようにしましょう。
こたつのつけっぱなしで火事にならないための対策
こたつは人がいるときにだけつけるのが正しい使用法であり、つけっぱなしにするのは電気代のムダになってしまうだけでなく火事の原因にもなりかねません。
そのためにも対策しておくことが大切です。
そこでおすすめしたいのが「人感センサー付きのこたつ」です。
人感センサーは名前の通り、人がいることを察知して自動で電源がオンになるだけでなく、温度調節まで行ってくれます。
反対に人がいなくなり10分~15分経過すると電源がオフになるので安心です。
また人感センサー付きのこたつでなくても、スマートプラグでこたつを管理する方法もあります。
スマートプラグは本体にWi-Fi機能を搭載しており、自宅のWi-Fiを通すことで外出先などであってもスマートプラグに接続した機器の電源をオン・オフすることができます。
心配になったらすぐチェックできますし、外出先であってもそれが叶うのは嬉しいですよね。
まとめ
冬の寒さを乗り切るためにも必要不可欠なこたつは、他の暖房機器に比べて電気代がかからないのが魅力的ですが、サイズや使い方によって大きく変わってきます。
自分の使い方にぴったりのこたつを見つけて、そのうえそのこたつに合った形で使用することで節電にもつながります。
こたつを上手く使って快適な冬を過ごしましょうね。
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