松茸をもらったけど、何だか「ぬめり」が!!
これって腐ってるの?食べても大丈夫なの?腐っているか食べれるかの判断方法や、ぬめりを落としても松茸特有の風味を損なわない洗い方や長持ちする保存方法を紹介します!
松茸のぬめりは食べても大丈夫なの?
秋といえば味覚の秋ですよね!秋にはおいしいものをたくさん食べることができますが、その中でも王様といえるのが「松茸」です。
そんな松茸は高級食材と呼ばれるほど高価なものですから、できるだけおいしく食べたいですよね。
しかし松茸を手に取ってみると、なんだかぬめりを感じる…なんてことがあります。
結論からお伝えすると、松茸はぬめりがあっても食べることができます。
松茸もきのこ特有のぬめりがある食材で、水分があるほどにどうしてもぬめりを感じやすくなります。
松茸は約90%が水分であり、乾燥していないものが鮮度の良い松茸と言われているので、ぬめりがあっても問題はありません。
松茸が腐ってしまっているサインとは?
ぬめりがあるのが松茸だといっても、食材が腐ったときにもぬめりって出るよね…?と心配になってしまいますよね。
きのこ類の食中毒は恐ろしいものですし、高級食材である松茸をムダにしたくはありませんが安全においしく食べたいですよね。
そんな不安を解消するために、どの程度のぬめりが安全範囲かをご説明していきます。
またぬめりだけでなく他に判断しやすい材料も合わせてお伝えしますね。
ぜひ参考にして松茸の状態を確認してみてください。
まず松茸のぬめりですが、触ったときに多少感じる程度なら大丈夫です。
危険なのは「ぬめり」というよりもドロドロと溶けているような状態の松茸です。腐敗が進んでいるので食べてはいけないサインになります。
黒いカビや青いカビも生えていたら危険なのでアウトです。
そのような状態のときに合わせて確認するのが「におい」です。
香りが魅力の松茸からは想像できないような異臭がします。菌が繁殖してにおいを発生させているので絶対に食べてはいけません!
判断できるかな…?と不安になる方もいるかもしれませんが、刺激臭のような強い異臭なので簡単に判断できるので心配はいりませんよ。
松茸のぬめりを落としても風味を損なわない洗い方
松茸の多少のぬめりは問題がないことはお話ししましたが、なんとなくぬめりが気になってしまうと洗いたくなりますよね。
でも松茸というと香りが最大の魅力で、洗ってしまうことでその大切な香りが失われてしまうのでは?と思いためらってしまいますよね。
そこで松茸のぬめりを落としつつ、香りや風味を損なわない方法をお伝えしていきます。
前でお話しをしたように松茸にぬめりが出るのは水分の関係であり、食べるうえでは問題ないものなので、新鮮できれいな松茸であれば洗ったりせずに食べるのが1番といわれています。
でも時間が経過するほどに松茸のぬめりは強くなりますし、手に入れたルートによっては土がついていたりすると香りや風味に影響するので、そのような場合には洗っても問題はありません。
そして松茸を洗うときに注意してほしいのが洗う力加減です。ゴシゴシ力を入れて洗ってしまうと傷がつくのはもちろんのこと、大事な香りが損なわれてしまいますので優しく扱いましょうね。
①まず松茸を洗える程度のボウルを用意して、塩を溶かして塩水をつくります。
②そのボウルの中で松茸を優しく洗いながら汚れを落としていきます。
③この塩水を使うことが最大のポイントで、松茸本来の香りや風味をそのままにおいしく食べることができますよ。
松茸の賞味期限や長持ちする保管方法とは?
松茸もきのこの一種ですが、しいたけやしめじなどと違って毎日の食卓に頻繁に出てくるものではありませんよね?
そのうえ季節限定の天然高級食材ですから、特別な日に食べたい!という方も多いですよね。でもそんなときに気になるのが松茸の賞味期限です。
松茸のおいしさをつくり出している成分が時間の経過とともに有毒なものに変化するので、下痢や嘔吐を引き起こす可能性が高まってしまいます。
そのためにも安心して松茸を食べられる賞味期限、そして少しでも長持ちさせるためにはどうしたらよいのかをご紹介していきます。
松茸を常温保存したい場合
先ほどご紹介したように松茸には水分が多く含まれているので、常温保存にはあまり向いていない食べものです。常温保存の場合は安心して食べられるのが1~2日程度とかなり短く、すぐに傷みはじめるので松茸をムダにしてしまいます。
どうしても常温保存しかできない場合にはある条件を満たすことが重要です。
それはできるだけ風通しのよい冷暗所で保存することです。
高温多湿の場所は松茸にとってとても苦手な場所なので避けてくださいね。松茸はそのままの状態で置いておくのではなく、キッチンペーパーや新聞紙で丁寧に包んで湿気を吸収できるようにしておくのがおすすめです。
松茸を冷蔵保存したい場合
松茸を保存しておくのに最適なのがこの冷蔵保存です。下処理を済ませておくと食べるときにすぐ調理できるので便利です。
下処理は根元にあるかたい石づきを取ったり、松茸の汚れを落とす程度です。ただし松茸の汚れを落とすときに水分がつきますが、余分な水分はしっかりふき取ってから保存しないと傷むのを早まらせるので注意しましょう。またあまり力強くふき取って傷をつけるのもダメですよ。
松茸は冷蔵庫に入れる前に1本ずつ優しくていねいにキッチンペーパーで包んでおきます。
余分な湿気を吸収してくれるだけでなく、松茸本来の水分を逃がさずに閉じ込めることでおいしさを保つことができます。そのうえからラップで包んだり、ポリ袋やタッパーに入れてから冷蔵庫に入れましょう。これで1週間ほどの保存ができます。
また冷蔵庫の入れる場所にもポイントがあります。
きのこ類は野菜室に入れる方が多いと思いますが、実は松茸は凍らない程度の温度が1番保存に適しています。霜がつくとせっかくの香りが失われてしまうので注意です。
そのポイントをおさえて、野菜室ではなく内部のメイン冷蔵室で保存すると数日経ってもおいしい松茸を味わうことができますよ。
松茸を冷凍保存したい場合
松茸はできるだけ早く食べることが香りと味をしっかり楽しめる秘訣です。
でもたくさん手に入ったり、どうしてもすぐには食べきれない状況ってありますよね。そんなときには思い切って冷凍保存をしてしまいましょう!
ただし冷凍保存した場合は、焼き松茸のような調理方法には向かなくなります。
冷凍すると食感が悪くなりがちなので、食感よりも香りを楽しめるような松茸ごはんや土瓶蒸しなどがおすすめです。
①冷凍保存する前の準備ですが、先ほどご紹介した冷蔵保存のように松茸をキッチンペーパーで1つずつ包みます。
②そのあと真空パックに入れます。
③真空パックがない場合にはジッパー付きの袋に入れて空気を抜いてから冷凍をします。
できるだけ真空状態をつくることが冷凍保存のポイントです。
また冷凍保存の場合も霜がつかないようにしましょう。
食感だけでなく香りまで失ってしまうとせっかくの松茸をおいしく食べることができません。そして香りが重要な松茸のために他に冷凍している食材のにおいうつりに気をつけると、約1~2か月程度であればおいしい松茸を食べることができますよ!
松茸にはこんな意外な保存方法もある!
前でご説明してきたのは一般的な保存方法ですよね。でも松茸の使い方によっては他の保存方法が適している場合があります。
そのままの松茸を保存するよりは手間がかかりますが、味付けをして冷凍保存する方法です。
松茸を好みのサイズに切って、酒やしょうゆで煮つけてから煮汁ごと冷凍します。この方法で保存した松茸は解凍せずにそのまま調理することができますよ♪
もう1つの方法が松茸を乾燥させて保存する方法です。
松茸を乾燥させる方法はとっても簡単♪
きれいにした松茸を好みのサイズに切って天日干しにて乾燥させます。
カラカラに乾燥させると小さくなりますし、常温保存ができるようになるので便利です。
乾燥させる段階ではカビに注意して雨に当たらないようにしましょう。
乾燥させた松茸は水で戻せば使えるので、スープやみそ汁の具にしたり、炊き込みごはんにしたりと意外と幅広い調理方法があるんですよ。
まとめ
秋の味覚代表の松茸。
日本人が愛してきた風味や香りは本当にたまりませんよね。人工的に生産するのが難しいといわれるからこそ、天然の松茸は貴重な食材です。
ぜひご紹介した方法を参考に、おいしい松茸を堪能してくださいね。保存期間はあくまで目安ですから過信せず鮮度の良いうちに食べてしまいましょう!
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