誰かが近所に引っ越してきたとき、引越しの挨拶とともにちょっとした品物をもらうことってありますよね。
引越し挨拶の品物のお返しは必要なのでしょうか。
また、お返しをする際、どのような品物がいいのか。
悩みますよね?
これからご近所付き合いをするのですから、引越し挨拶の品物をもらったときの適切なマナーを知っておきたいですよね。
ここでは、引越し挨拶で品物をもらったらお返しは必要なのか、また、お返しをする際はどのような品物がいいのかをご紹介します。
さらに留守中に引越し挨拶の品物が届いていた時の対処法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
引越し挨拶で品物をもらったらお返しはするべき?
結論から言うと、引越し挨拶で品物をもらった際のお返しは基本的には不要です。
引越しの挨拶には「これからお世話になります」「よろしくお願いします」という意味が込められています。
じつは、よろしくお願いしますという挨拶以外にも、引越しの挨拶にはお詫びの意味も含まれているのです。
引越しするとき、引越しに伴うさまざまな作業があります。
たとえば、入居する前のハウスクリーニングや内装工事です。
ハウスクリーニングや内装工事は、基本的には業者が入って行うことが多く、機械を使って行う作業もあるので大きな音が生じ、近所に迷惑がかかることがあります。
そして、入居当日は運搬トラックが駐車場や道路に止まって道路が塞がり、通りにくかったり、荷物の運搬で多少の音がしたりして迷惑がかかるので、それらのお詫びの意味を込めて品物を贈ります。
ですので、引越しの挨拶の際にもらった品物にお返しをすると、お詫びに対してお返しをすることになるので、品物をもらったらお礼の言葉のみで十分なのです。
このときに、「わからないことがあったら遠慮なく聞いてくださいね」などと一言添えると、これからのご近所付き合いがスムーズにいくでしょう。
相手は引っ越してきたばかりで、地域のルールなどが分からず不安に思っているはずなので、この一言だけでも喜ばれるはずです。
どうしてもお返しをしたい場合の品物は何がいい?
引越しの挨拶の品物は日用品やお菓子などで、価格の相場は、500円〜1,000円程度です。
これは相手に気を使わせない程度の価格です。
しかし、品物をもらったらどうしてもお返ししなくてはと、気になってしまうという方も多いはずです。
どうしてもお返しをしたいという方は、引越しの挨拶のお返しではなく、何か別の理由で品物を贈るといいでしょう。
たとえば、実家からたくさん送られてきた、旅行に行ったときのお土産などの理由がいいでしょう。
このとき、相手に贈る品物は高価なものではないことが大切です。
引越し挨拶の品物よりあまりに高いものを贈ってしまうと、引越しの挨拶をした側は逆に気を使ってしまいます。
お返しとして贈るものは、実家に帰省したときに地元の特産品を買ってきたり、旅行に行ったときにお土産を買って渡すといいでしょう。
または、近所の美味しいお菓子屋さんのお菓子でも喜ばれるでしょう。
引っ越してきたばかりで近所のことがわからない人にとって、近所の情報はとても嬉しいものです。
「近所の美味しいお菓子屋さんに買い物に行ったので、よければどうぞ」くらいの軽い気持ちで贈ると、相手もそんなに気を使わなくて済むはずです。
引越し挨拶で品物をもらったら品物以外でお礼する方法
引越し挨拶でもらった品物のお礼で品物を贈ってしまうと、逆に相手に気を使わせてしまうことになります。
相手の気持ちを受け取る引越し挨拶の品物ですので、品物のお礼ではなく、品物以外でお礼をするといいでしょう。
たとえば、お菓子などの食べ物をもらった場合は、次に近所で会ったときに「美味しくいただきました」「家族みんなで喜んでいただきました」などと一言お礼を言うと喜ばれるはずです。
また、食べ物以外の物をもらった場合は、「いただいた◯◯、使わせていただいてます」などと言うのがおすすめです。
引越しの挨拶に対して、何も言わないよりは、このように一言お礼の言葉を述べるだけで、相手も喜びますし、これからの近所付き合いがしやすくなります。
前述しましたが、引っ越してきた側はこれからのご近所との付き合い方や、地域のルールなどに不安に思っている方が多いです。
これから一緒に住む地域の細かなルールや近所のお店や施設の情報などを教えてあげるだけでも十分相手に喜ばれますよ。
お互いがこれから気持ちよくお付き合いできるように、会話や気持ちのキャッチボールを大事にしましょう。
留守中に引越しの挨拶に!ドアノブやポストに品物が入っていた時の対処法
生活スタイルがズレていてお互い時間が合わなくて会えなかったり、たまたま留守にしていたりして会えなかった場合、ドアノブやポストに引越し挨拶の品物が届いているということがよくあります。
引越しの挨拶は、本来、これから近所に住む人がどんな相手なのか「顔見せ」の意味もあります。
しかし、やむを得ず会えなかった場合は、「これからよろしくお願いします」「引越しの際にご迷惑をおかけしました」という意味で、ドアノブやポストに品物を入れて相手が引越しの挨拶をしてしまうことも。
このような場合は、「顔見せ」の意味も込めて、自分から出向いてお礼を言いに行ってもいいでしょう。
これから安心して住むためには、相手がどんな人なのかお互いに知っておくほうがいいです。
また、女性の一人暮らしなどでは防犯上、訪ねなくていいのでドアノブやポストに品物を入れる挨拶の仕方をする方もいます。
相手が女性の一人暮らしだった場合や、お互いの時間が合わずに何度かお礼に訪ねても留守だった場合は、お礼の文章を一言書いて相手のポストに入れておくようにしましょう。
お互いが気持ちよく生活していく上で、もらった品物に対してお礼を述べるのは最低限のマナーです。
文面は「◯◯受け取りました。ありがとうございます。これからよろしくお願いします」と簡単な文章で大丈夫です。
近所に誰が入居しているのかわからない状態は、お互い不安に思ってしまいます。
手紙を入れておくだけでも、気持ちは十分伝わり、ご近所付き合いも安心してできるようになりますので、お礼はしっかりと伝えておきましょう。
まとめ
引越し挨拶をもらったらどうするべきか、対応方法をご紹介しました。
引越し挨拶の品物には、これからよろしくお願いしますという挨拶の他にも、引越しの際の騒音などでご迷惑をおかけしましたというお詫びも含まれています。
ですので、引越し挨拶で品物をもらったとき、基本的にはお返しの品物は不要です。
どうしてもお礼をしたいということであれば、引越し挨拶のお返しというのではなく、ほんの少しの気持ちの贈り物として渡すのがいいでしょう。
また、人付き合いの最低限のマナーとして、挨拶やもらった品物に対するお礼として一言お礼を述べたり、手紙を贈るのがベストです。
自分が引っ越したり、誰かが近所に引っ越してきたりというのは誰もが一度は経験することでしょう。
引越し挨拶に関するマナーを知っておくことで、安心して生活することができますし、これからのご近所付き合いが円満になることも多いです。
お互いが気持ちよく生活できるように、とくに初対面での会話や気持ちのコミュニケーションをしっかりととるようにしましょう。
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