ゴッホの代表作の一つ、「夜のカフェテラス」。
星が輝く夜空の下、黄色い光に照らされたカフェのテラス席。この絵を見ると、誰もが温かみと同時に、どこか切ない感情を抱くのではないでしょうか。

この絵が描かれた場所が、今もフランスに実在することをご存じですか?
「この絵の場所に行ってみたい!」「ゴッホが見た景色を実際に見てみたい!」
そんなあなたの疑問に答えながら、絵画の世界を体験できる、感動の旅へとご案内します。
この記事を読めば、ゴッホ の名作「夜のカフェテラス」の場所は どこにあるのかが分かり、実際に現地を訪れるための情報まで全て手に入りますよ!
絵画の中の世界に足を踏み入れる、特別な体験をしてみませんか?
【大ゴッホ展 夜のカフェテラス2025年】が2025年9月20日(土)~2026年2月1日(日)の期間、兵庫・神戸市立博物館にて開催されます。
見てみたい方は、前売り券がすでに発売されていますのでコチラからチケットをゲットしてくださいね。

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ゴッホが描いた「夜のカフェテラス」の場所はどこ?
フランス南部のアルル、フォルム広場が舞台
ゴッホ夜のカフェテラスの舞台となったのは、フランス南部プロヴァンス地方の古都アルル(Arles)です。
町の中心部にある「フォルム広場」(Place du Forum)というロマン時代から続く歴史ある広場に面したカフェを描いています。
住所: Place du Forum, 13200 Arles, France
最寄り駅: アルル駅から徒歩約10分
アクセス: マルセイユから電車で約50分
なぜアルルが選ばれたのか?
1888年2月、当時35歳だったゴッホがパリからアルルに移り住んだのには理由がありました。
都会の生活に疲弊していた彼は、南仏の澄んだ空気と豊かな色彩に魅了されたのです。
ゴッホ自身が弟テオに宛てた手紙で、「この地の美しさを日本そのものだと感じる」と表現していることからも、アルルの風土がいかに彼の心を捉えたかがわかりますね。
アルルの「夜のカフェテラス」は現在どこで見れる?【現地写真あり】
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現在の「カフェ・ヴァン・ゴッホ」
ゴッホが描いたカフェは、現在も「Café Van Gogh(カフェ・ヴァン・ゴッホ)」として存在しています。
絵画と見比べると、建物の形や窓の配置、そしてテラスの様子がそっくりなことに驚くはずです。
下の写真は現在の「Café Van Gogh(カフェ・ヴァン・ゴッホ)」です。
どうでしょうか?
まるで絵画の世界からそのまま飛び出してきたかのように、今もその姿をとどめています。
このカフェは、絵画と同じ雰囲気を再現するために、外装が黄色く塗られ、夜になると温かい光で照らされています。
夜景の美しさは健在
昼間も素敵ですが、やはり夜のカフェテラスの真価は夜に発揮されます。
カフェのテラスに明かりが灯り、星空が広がる夜の時間帯は、まさにゴッホが描いた世界そのものです。
かつてゴッホが座ったかもしれないテラス席に座り、コーヒーを飲みながら当時の空気に思いを馳せるのは、旅の最高の思い出になるでしょう。
なぜゴッホは「夜のカフェテラス」を描いたのか?
この絵が描かれた1888年9月、ゴッホは孤独を感じながらも、芸術への情熱に燃えていました。
一般的に、夜を描く絵には黒が多用されますが、ゴッホは弟への手紙で「黒は使わない」と語っています。
妹ヴィルへの手紙でゴッホはこう語っています。
「夜を現場で描くのはとてつもなく楽しい。昔はデッサンだけ描き、後日油彩を描いたものだ。でも僕は現場で直接描いてよかったと思っている」
ゴッホは黒の代わりに、青、紫、緑といった色を巧みに使い、星や街灯の光を黄色やオレンジで表現しています。
これは、ゴッホが夜の闇の中に、絶望ではなく希望の光を見出そうとした証だと言えるかもしれませんね。

この絵は、ゴッホが独自の色彩で夜の街の美しさを表現しようとした、試行錯誤の結晶なんです。
【行き方ガイド】アルルへ「夜のカフェテラス」を見に行こう!
「ゴッホの夜のカフェテラス」があるアルルは、パリからTGV(高速鉄道)と在来線を乗り継いでアクセスするのが一般的です。
パリからのアクセス
パリ・リヨン駅(Gare de Lyon)からTGVに乗り、ニーム(Nîmes)またはアヴィニョン(Avignon)まで約3時間。
そこからローカル線に乗り換えて、アルル駅まで約20~30分です。
アルルの街はコンパクトなので、駅からカフェまでは徒歩圏内。

ゴッホが歩いたであろう石畳の道を、ゆっくりと散策しながら向かうのがおすすめです。
ゴッホになりきって旅する! アルルの街で足跡をたどる楽しみ方
アルルには「夜のカフェテラス」以外にも、ゴッホが描いた場所が数多く残されています。
■「夜のカフェテラス」
夜になると絵と同じ雰囲気になるので、夜の訪問がおすすめです。
テラス席で飲み物を注文し、ゴッホになったつもりで景色を眺めてみましょう。
■ラングロワ橋
「アルルの跳ね橋」として親しまれる、ゴッホが描いた橋のレプリカが当時と同じ場所に架かっています。
■ローヌ川沿い
「星月夜(ローヌ川)」を描いた場所
■「アルルの療養所の中庭」
ゴッホが入院した療養所の中庭。現在は、ゴッホ病院という文化施設になっています。
ゴッホの視点になりきって、絵画と現実の景色を比較しながら街を歩く。
そんな旅の楽しみ方ができるのが、アルルの魅力です。
カフェのテラス席で感じた感動! 実際に行った人のリアルな口コミと体験談
「絵画の中に入り込んだような感覚」(30代女性・美術教師)
「昼間に下見をして、夜にもう一度訪れました。
カフェの明かりが灯った瞬間、本当にゴッホ夜のカフェテラスの世界に迷い込んだような感覚になりました。
星空こそ都市の明かりで見えにくいものの、あの黄色い明かりの温かさは間違いなく本物です。」
「観光地化は気になるが、感動は本物」(50代男性・写真愛好家)
「正直、周りのお土産店などで観光地化は進んでいます。
でも、夜になってテラス席に座り、コーヒーを飲みながら見上げる空の色は、まさにゴッホが見た色そのものだと感じました。
どこにいても、こんな体験はできません」
「想像より小さいけれど、それが逆に親しみやすい」(20代女性・学生)
「フォルム広場は思ったより小さな広場でしたが、だからこそゴッホがここを選んだ理由がわかる気がしました。
人間的なスケール感で、アットホームな雰囲気が素敵でした。」
まとめ:ゴッホの夜のカフェテラスで感じる芸術の魅力
ゴッホが描く「 夜のカフェテラス 」はどこにあるのか?という疑問は、ただの場所探しではありません。
それは、ゴッホが作品に込めた思いや、彼が見ていた景色を追体験したいという、あなたの心からの願いです。
アルルの「夜のカフェテラス」は、絵画がただの平面的なアートではなく、五感で感じられる「生きている芸術」であることを教えてくれます。
この記事を読んで、もし少しでも「行ってみたい!」と感じたら、ぜひあなたの旅のリストに加えてみてください。
きっと、心に残る特別な体験になるはずですよ。
「ちょっとパリまでは~」という人は、兵庫・神戸市立博物館で開催される【大ゴッホ展 夜のカフェテラス2025年】に訪れてみてくださいね。
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