毎年、節分の日が近づいてくると「今年も恵方巻の季節がやってきたなぁ」なんて思う人もいると思います。
日本の伝統文化には風情があり長く親しまれているのが特徴ですよね。
ところで節分に食べる恵方巻ですが、正しい食べ方やルールをきちんと理解して食べている人っていますか?
■恵方巻は切って食べてもいいのか?
■醤油をつけるタイミングは?
■いつ食べるの?時間帯は?
など、この機会に恵方巻に関する食べ方のルールをもう一度見直して、正しい恵方巻の食べ方を身に着けちゃいましょう♪
なぜ節分の日に恵方巻を食べるといった風習ができたのか、背景を知るといますぐ恵方巻が食べたくなるかも知れませんよ。
恵方巻の正しい食べ方のルールは?
1人1本の恵方巻きを、その年の恵方(干支が示す方角)に姿勢と目線を向けて食べることが正しい食べ方といわれています。
立って食べた方がいいのかと思う人もいるかと思いますが、お行儀の面でいうと食べるときは座って肘をつけず食べる方がいいでしょう。
恵方には神様がいると伝えられており、食べている最中はよそ見をせず黙って恵方のほうだけを見ることがルールと言われています。
よそ見やお話をしながら食べるとご利益がないといわれています。
その年のご利益を受けれるように恵方巻きを食べている間は、願い事を唱えながら神様に祈りを捧げましょう。
恵方巻といえば具材がたくさん入った太い巻き寿司と想像できますよね。
恵方巻はなぜあんなに太いの?
実は七福神をイメージした7つの具材が入っているため太くなっているんです。
「7つもいる?」と思うかも知れませんが、しっかり意味があって7つも入っているんですよ!
2.しいたけ煮:身を守る
3.伊達巻・厚巻き:金運アップ
4.うなぎ・穴子:出世できるように
6.桜でんぷ:めでたい
6.海老:健康長寿
7.きゅうり:9つの利をもたらす
これが代表的な具材です。
七福神をイメージした7種類を巻くことが福をもたらすと言われています。
今では巻く具材の種類も増えており海鮮系やお肉系の恵方巻もあります。
あくまで代表的なものなので、恵方巻を食べるときは好きな具材のものを食べてくださいね。
恵方巻の食べ方のルールでは途中で醤油をつけたり切ってもいいの?
恵方巻って太くて長くて食べきるまで同じ味のためなかなか大変ですよね。
できることなら途中で味に変化を加えて、最後まで美味しく食べたいものです。
そこで気になるのが、食べ方のルールとして「1人1本よそ見せず黙って食べきる」ということから醤油をつけるタイミングは、最初の1口目しかできないかということ。
しかし、切ってはいけないというルールはありません。
恵方巻の巻には福を巻き込む意味が込められており、食べやすい大きさに切ることにより「縁を切る」「福を切る」のではないかと言われています。
ですが、恵方巻を切ることにより縁起が悪くなることはありません。
本来、恵方巻は宗教行事ではなく商売繁盛祈願のためのイベントとして食べられるようになりました。
当時は切らずに食べ切ることにより、ご利益があると思い言い伝えられていたのでしょう。
ですが切ってはいけないという決まりはなく、あくまで食べ切るという説もあると知って置くだけでいいと思います。
そのため、家庭ごとに「恵方を向いて黙って食べることはしよう」「1本を半分に切って食べよう」「具材を変えて細い恵方巻を食べよう」など違ってもいいんです。
風習に囚われす大事なのは残さず美味しく食べることです。それにより福はきっと訪れることでしょう。
恵方巻はいつ食べる?ベストな時間帯はいつ?
恵方巻を食べるのは立春の前日、いわゆる節分の日となっています。
昔から2月3日が節分の日として定着していますが、太陽の動きよって2月2日〜4日の間のどこかの日になってきます。
毎年節分の日をチェックすることをオススメします。
また、食べる時間帯ですが、特に決まっていないので朝でも夜でも好きな時間帯で大丈夫です。
朝から食べるとその日が縁起のいい始まりになって素敵ですし、夜に食べると明日からまた新しい1日が始まるといういい節目にもなりますし迷いますよね。
せっかくのイベントなので家族揃って福を舞い込ませ食卓を囲める時間帯がいいでしょう。
食事は誰かと一緒に食べる方が温かい気持ちにもなりやすいので、ぜひ家族団らんで過ごしてくださいね♪
節分に恵方巻を食べる意味や由来は?
節分とは季節の変わり目を指していますが、その中でも立春の前日を「節分」と認知されるようになり豆まきや恵方巻を食べるといった行事日になりました。
昔から季節の変わり目には邪気が起きると言い伝えられており、それを追い払うために悪魔払いや鬼払いがされてきたことから、日本は中国の影響を受け、今も節分の日には豆まきがされているんです。
豆まきは全国で馴染みがありますが、恵方巻を食べる風習は昔からあったわけではなく近年、全国に伝わっていったのです。
名前も最初は「丸かぶり寿司」「太巻き寿司」と言われており発祥は、江戸時代から明治時代にかけて大阪の花街で商売繁盛を祈るためのイベントとして食べられていました。
ここまで全国に広まったのは、1983年に大阪府と兵庫県のファミリーマートが巻き寿司を販売したことにより関西圏には広まってきたんです。
そして、1989年に広島にあるセブンイレブンが巻き寿司に目をつけて「恵方巻」と称し、販売活動を行なったことが始まりです。
恵方巻と名付けたのはセブンイレブンなのは間違いないでしょう。
昔から2月は売れ行きの怪しい時期だったこともあり、なんとか活性化したい思いから「食べると幸福になれる」など縁起のいい食べ物として販売を開始し瞬く間に広がったのがきっかけです。
今では耳にしたことがない人の方が少ないかもしれませんが、節分の日に恵方巻を食べる習慣はまだ定着していないのも現実です。
まだまだ恵方巻を食べる風習がない地域も存在します。存在すら知らない人も。
私は関西の人間なので節分に恵方巻を食べる風習は身についていますが、遠方の友人にそれを言うと「恵方巻?そんな風習ないよ」と言われたことがあってびっくり・・・。
私はお米が大好きなので当然、巻き寿司も大好きです。
恵方巻の由来は、意外にもコンビニだったとは面白いですよね。
まとめ
恵方巻の背景もなかなか面白いものでしょう。まさか私たちの耳にまで届くようになったのはコンビニがきっかけという。
そのおかげで関西だけに留まらず、全国に知れ渡ったのは嬉しいことです!
何事も縁起が良いと言われているものは、ぜひ試してみてくださいね。
・1人1本、切ってもいいから美味しく食べること
・細い恵方巻でもいい
・恵方を向いて願い事を唱えながら静かに食べる
・時間帯はいつでもいい
・できることなら家族揃って食事をともにすること
節分の日に、全国の人が恵方巻を食べる日が来るのかはわかりませんが、同じ日に同じものを食べていると思うだけで心が温まる気がします。
スーパーやコンビニに売っているものでも手作りでも構いません。
大事なのは「美味しく食べること」です。
喉につまらせたり頬張りすぎないように、安全面には十分に気をつけて食べてくださいね。
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