2~4月にピークを迎える花粉症。
毎年悩まされている人はスギ、ヒノキ、ブタクサ・・名前を聞くだけでむずむずしてきますね。
花粉症からくる辛い咳。
仕事が忙しくてなかなか病院に行けなかったり、病院にいくほどでもないそんな人の為に、市販薬でおすすめの花粉症に効果的なお薬を薬剤師さんに聞いてきました!
花粉症の咳を市販薬で何とかしたい!そんな人は必見ですよ。
花粉症からくる咳に効果的な市販薬でおすすめは?
花粉が多く飛んだ年の翌年は花粉量が減少する傾向があると言われていますが、2019年度まで5年連続で飛散量が多くなっているそうです。
ただし、2020年は過去10年平均の飛散量と比較すると40%~70%程度となる地域が多くなると予測されているようです。
とはいえ、過去に比べてという話ですので、花粉症の人は症状が出るには十分な飛散量になります。
そこで今まで花粉症でくるんでいた人も、新たに花粉症になってしまった人にもおすすめの効果的な市販薬をご紹介します。
病院に行く時間がない方や、そこまで酷い症状ではない方は市販のお薬で少しでもラクになれるよう是非参考にしてみてください。
ただし症状が重くひどい人は病院に行くことをおすすめします。
眠くなりにくい花粉症の咳におすすめの市販薬
花粉やハウスダウトなどのアレルギー症状の原因物質となる「ヒスタミン」を抑える、抗ヒスタミン成分は、脳に入ると眠気を引き起こす事があります。
そのため花粉症を抑えるお薬に抗ヒスタミン成分が入っている場合は、摂取すると眠くなりやすいのです。
仕事中の人や、車の運転をする人等は、眠くなりにくいお薬を選びたいですよね。
そこで、眠くなりにくい花粉症の咳におすすめの市販薬をご紹介します。
アレグラFX
アレグラといえば、全身紫の嵐・大野智さんのCMが思い浮かびますね。
アレグラFXの特徴のひとつに眠くなりにくいことが上げられています。
抗ヒスタミン成分は配合されているのですが、脳に入りにくい抗ヒスタミン薬を使用しているためアレルギー症状をしっかり抑えつつ眠くなりにくいです。
脳に入りにくいため、眠気だけではなく「集中力、判断力、作業能率の低下」といった能力ダウンも起こしにくいお薬ですので日中に服用しても安心ですね。
服用タイミングは、花粉飛散予測日からが望ましいですが、症状が出始めてからでも大丈夫です。
症状が出始めたらなるべく早めに服用を始めるようにしましょう。
アレジオン
「1日1回長く効く」のキャッチコピーで有名なアレジオン。
1日1回1錠で長く効き、さらに眠くなりにくいお薬です。
アレジオンは抗アレルギー作用・抗ヒスタミン作用・抗炎症作用の3つの作用でアレルギーをブロック。
エピナスチン塩酸塩を配合していますが、脳に移行しにくい成分のため眠くなったり鈍脳を引き起こしにくいです。
授乳中でも飲める花粉症に効果的な市販薬
授乳中の人は、お薬を使用するにあたり赤ちゃんへの影響が気になりますね。
お薬が母乳に移行する量は非常に少ないことがわかっていますが、心配はつきません。
かといってツライ症状を耐え続け我慢をしてお薬を飲まないでいると、症状が悪化し子育て出来なくなってしまいます。また、お薬のために母乳を諦める必要もありません。
お薬を飲まないリスクよりも、適切なお薬を飲んで体調を安定させて元気に子育てが出来るように整えましょう。
フェキソフェナジン錠 RX
「フェキソフェナジン」という成分は、母乳中に移行する量が少ないために授乳への影響は少ないと考えられているお薬です。
他にも、第2世代の抗ヒスタミン剤と呼ばれる「ロラタジン」や「セチリジン」、「レボセチリジン」も母乳に移行する薬の量が少ないために、これらの成分を含んだお薬を服用しても授乳を継続することにはまず問題がないと考えられています。
ちなみに「レボセチリジン」は月齢6ヵ月以上、「セチリジン」は満1歳以上の乳児に処方可能な薬剤です。幼児に与える場合は月齢に注意しましょう。
また、これらの薬は内服薬としても用いられますが、点眼薬・点鼻薬にも用いられているものもあります。
点眼薬・点鼻薬のように局所に作用する薬は、内服に比べてほとんど血中濃度が上昇せず体内に吸収される量も少なく、母乳中への移行も極微量で問題にならないことが多いと考えられていますので、内服薬が心配で軽めの症状であれば、点眼薬・点鼻薬を試してみましょう。
授乳中でも安全度の高いお薬を紹介しましたが、他の薬との飲み合わせがあったり心配な方は自己判断をせずに、かかりつけの医師と十分に相談をして授乳中でも使えるものを処方してもらうのが一番良いでしょう。
喉が渇きにくいお薬を選ぶポイント!
花粉症のお薬に配合されている抗ヒスタミン剤には第一世代と第二世代があります。
第一世代の抗・副交感神経遮断薬(抗コリン薬)は効き目が第二世代よりも強いのですが、喉が乾きやすくなったり眠くなる副作用を伴うことがあります。
喉の渇きや眠気を避けるのであれば、第二世代の抗ヒスタミン薬を選ぶと良いでしょう。
第二世代の抗ヒスタミン薬の成分には、「フェキソフェナジン塩酸塩」「エピナスチン塩酸塩」「ケトチフェンフマル酸塩」「ロラタジン」「エバスチン」がありますので市販薬を購入する際には表示を確認してみましょう。
ただしパッケージをぱっと見ただけではなかなか分かりづらいため、薬局などに常在している薬剤師さんに訪ねてみると確実です。
病院の処方箋と市販薬の違いはあるの?
結論から言いますと、医療機関で処方される「医療用医薬品」と薬局やドラッグストアで、自分で選んで買う市販薬とも呼ばれている「一般用医薬品」は、含まれている成分に大差はありません。
市販薬でも、医療機関で処方されている薬と同じ成分が含まれている、または、成分の量も同じだけ含まれているお薬も販売されています。
医療用医薬品は、お金と時間はかかりますが個々の症状に合わせたお薬を処方してもらえるため効果も高く、心配事があれば相談出来ますので安心度も高いです。
市販薬は、お店ですぐに手に入りとても便利ですが、症状に合わないものを購入してしまうと効果がなく無駄になってしまうかもしれません。
花粉症だと思っていたら風邪だったなんていうこともあるので、市販薬を使用する場合は注意が必要です!
市販薬を選ぶときの注意点
ドラッグストアには多種多様な薬がたくさん並んでいますが、専門的な知識がないと選ぶ基準がわからず困ってしまいますね。
値段が高い方が、効果がありそうなので値段で決めるという人や、CMのイメージで決めている、というような人が多いそうです。
花粉症選びのポイントは、副作用が多少出たとしても効き目が強いものを服用したい場合は効き目優先の、抗ヒスタミン剤第一世代を選ぶこと。
眠気や喉の渇きなどの副作用を抑えたい場合は、抗ヒスタミン剤第二世代を選ぶ、ということを覚えておきましょう。
現在は第二世代の方が主流で多く販売されています。
また、注意すべきは、血管収縮薬です。
エージーノーズシリーズやナザールなどは鼻づまりを緩和するのに使用されるお薬ですが、特にスプレー式の点鼻薬の場合、使いすぎてしまうと血管が過剰に収縮して逆に鼻づまりが悪化してしまうケースがよく見られます。
パッケージの記載をよく読んだ上で、薬局にいる薬剤師に心配事など相談して購入しましょう。
自分によくあったお薬を選んで花粉の季節を乗り切りましょう♪
花粉症の場合は、症状が出る前に内服・点眼・点鼻薬などを始めておくのが効果的と言われています。
また、お薬に頼り切らずマスクやゴーグルなどで花粉の侵入をなるべく防ぐことも大切です。花粉はお洋服に付いて家の中にも入り込んでしまうため、洗濯にも気を付けましょう。
市販薬を購入する際は、自己判断するよりも薬剤師さんなどに相談して決めるとより効果的なお薬に出会えますよ♪
花粉症はとてもツライですが、忙しくて病院に行けない人は、市販薬で少しでも楽になりますよに!
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