日暮れも早くなってそろそろ今年も終わりに近づいてきました。
年末の準備も少しずつはじめておきたいところですが、その前に冬至があります。
冬至にはゆず湯に入ったりかぼちゃを食べたり日本の伝統的な行事ですね。
でもなぜ冬至にカボチャや小豆を食べるのでしょうか?
■今回は冬至になぜ「かぼちゃ」や「小豆」を食べるのか?
■「冬至かぼちゃ」や「小豆」はいつ食べるのか?
■冬至の日に「かぼちゃ」を食べると幸運を呼ぶ理由
など冬至に関わり合いの多い「かぼちゃ」や「小豆」について、知っているようで知らない関係性についてご紹介します。
冬至にかぼちゃや小豆を食べるのはなぜ?
冬至とは?
冬至とは二十四節気の一つで、1年の中で最も昼間が短く夜が長い一日です。
二十四節気は日付固定でないので、2023年の冬至は12月22日になります。
正午の太陽の高さが1年で一番低くなることから、太陽の力が最も弱まる日とされてきました。
冬至の別名は「一陽来復(いちようらいふく)」
陰の気がきわまって陽にかえっていくという意味です。
この日を境に少しずつ日が長くなっていくため太陽の復活として昔の人々は特別な日として冬至を過ごしてきました。
ゆず湯に入ってカボチャや小豆を食べて、心身を清め明日からまた元気に過ごそうという願いが込められています。
冬至に「かぼちゃ」を食べるのはなぜ?
日本では冬至に大子(おおいこ)と呼ばれる神の子が、新しい生命力を与えてくれるために村里に巡ってきてこれにより春が立ち返るという信仰があります。
このお祭りにお供えしたかぼちゃなどの冬野菜を神様と一緒に食べることから、習慣になったといわれています。
かぼちゃは保存性が良く冬に不足しがちな栄養素を多く含んでいます。
特にかぼちゃに含まれるビタミンEは抗酸化作用も強く、冷え性の解消や血行促進、肌荒れ防止などの作用があり冬に欠かせない栄養素です。
冬至に小豆を食べるのはなぜ?
冬至によくたべる食材として小豆があります。
昔から小豆には鬼や邪気を祓う力があるといわれてきました。
最も太陽の力が弱まる冬至に小豆を食べることで、疫病神を祓い無病息災を願ったそうです。
冬至の「かぼちゃ」や「あずき」はいつ食べるもの?
冬至かぼちゃは当日の「四つ前」までに食べるとよいとされています。
「四つ前」とは午前10時のこと。
朝食のメニューに「小豆粥」や「かぼちゃの煮物」などを加えて食べてみてはいかがでしょうか。
冬至の日に「かぼちゃ」を食べると幸運をよぶ理由は?
かぼちゃを輪切りにすると、とてもきれいな黄色い丸になります。
これがおひさまのように見えますね。
また、昔から黄色は魔を避ける色といわれていました。
このことから、冬至にとても縁起が良い食べ物とされています。
さらに、地方によっては「ん」がつく食品(みかん、だいこんなど)を7種類たべると幸運になれるといわれています。
もちろんかぼちゃ(南瓜=なんきん)にも「ん」がつきます。
「ん」のつく食べ物の中でも、にんじんやれんこんのように「ん」が二つ付くものは、運気が二倍アップする冬至の七草といわれています。
南瓜(なんきん)※かぼちゃ
蓮根(れんこん)
人参(にんじん)
銀杏(ぎんなん)
金柑(きんかん)
寒天(かんてん)
饂飩(うんどん)※うどん
冬至に食べたいかぼちゃの作り方&アレンジレシピを紹介♪
「かぼちゃの煮物は食べたくない~!」というこどもにも喜んでもらえるレシピです。
簡単なのであっという間にできますよ。
パンにも合うので朝食メニューにいかがですか?
洋風かぼちゃとあずきのいとこ煮
・かぼちゃ 220g
・ゆであずき缶 200g
・水 150ml
・めんつゆ 大さじ1
・牛乳 50ml
①.かぼちゃを一口サイズに切って軽くラップをして5分程度電子レンジで加熱します。
②.鍋にかぼちゃと水とゆであずき缶とめんつゆをいれ加熱し、水が半分程度になったら牛乳を入れて再沸騰したら出来上がり♪
簡単かぼちゃの和風サラダ
・かぼちゃ 300g
・シーチキン 80g
・マヨネーズ 大さじ1
・濃口しょうゆ 大さじ1
・こしょう 少々
①.小さく一口大に切ったら軽くラップをして5分程度電子レンジで加熱する。
②.かぼちゃに竹串が通ったらラップを外しさらに1分程度加熱する。
③.熱いうちにマヨネーズとしょうゆを混ぜ粗熱をとり冷蔵庫で冷ます
④.好みでこしょうをかけて食べてください。(黒コショウもおいしいです)
⑤.きゅうりやハム玉ねぎなども入れるとボリュームアップしておいしいです。
かぼちゃのグラタン
・かぼちゃ 200g
・たまねぎ 1個(150g程度)
・バター 20g
・小麦粉 大さじ4
・牛乳 400ml
・塩コショウ 少々
・コンソメ 1個
・とろけるチーズ 適量
①.かぼちゃは1口サイズに切ってラップしてレンジで5分程度加熱する。
②.フライパンにバターを入れ、玉ねぎを炒める
③.2に少しずつ小麦粉を振り入れ混ぜる。
④.牛乳を3に少しずつ混ぜながら入れる
⑤.コンソメを入れて、塩コショウで味をととのえる。
⑥.かぼちゃを入れて煮込む。
この時崩れたかぼちゃが好みの人は木べらで崩しながら混ぜる
(崩れないほうが良い人は優しくゆっくり混ぜてくださいね)
⑦.耐熱容器に入れてチーズをのせ好みでパン粉をかける
⑧.オーブンやトースターでチーズが溶けて焼き色がついたら完成
(オーブンなら200℃で5~10分程度)
※ベーコンやウインナーを入れてもおいしいです。
まとめ
冬至は古代から1年のはじまりの日として大切にされてきました。
これからはじまる新たな1年に期待を込め、おひさまに感謝をして、おいしい冬野菜をたっぷり食べて寒い冬を乗り越えてくださいね。
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