収納するのに段ボールを活用する人も多いと思いますが、実は段ボールには虫がつきやすいのを知っていますか?
今回は、
■段ボールに虫がわく原因
■ダンボール収納で気を付けるべきこと
■虫がつかないダンボールはあるのか?
■ダンボールの虫除け対策法
もくわしくご紹介したいと思います。
段ボールに虫がわく原因は?
段ボール収納の最大のデメリットは虫の住処となること!
段ボールに住み着く虫はゴキブリ・チャタテムシ・ダニ・シロアリ・クモなどです。
チャタテムシはあまり聞きなれない虫ですが、ダニより少し大きいサイズでほこりやカビなどをエサにします。
大量に発生すると人間が聞き取れるほどの音量が鳴り響くそうです。
ではなぜ段ボールに虫がわくのかというと、段ボールは保湿性が高く、吸湿性に優れているからです。
段ボールの断面を見てみてください。
2枚の厚紙の間が波のようにギザギザ・でこぼこしてますよね?
その構造により暖かい環境がつくられ虫にとって心地よい環境になります。
中でもダニは数10~数千個の卵を産み続けます。
段ボールの蛇腹部分はゴキブリが卵を産みつけるのに最適な大きさという情報も…。
もし段ボールに卵を産み付け、その卵が家の中でふ化したら…と、考えただけでゾッとしますよね。
保湿性に関しては濡れた段ボールを放置しておくとカビが発生し、そのカビが虫たちのエサになり、成長して、また卵を産み…という恐ろしい負のループができてしまうのです!
また段ボールのつなぎ目を貼り合わせている粘着剤がゴキブリのエサになることもあるのだとか。
知れば知るほど段ボールは虫たちにとって食・住がそろった最適な環境だということがわかりました。
できれば段ボールは早めに処分するのがよさそうですね。
段ボール収納のメリット・デメリット
最近はネットショッピングを利用する人が増え、家に溜まっている段ボールを使って自分で収納棚を作ったり、普段あまり使わないものを段ボールにいれて押入れの奥にしまっている、という方も多いのではないでしょうか?
木材に比べて切ったりくっつけたりが簡単にできるので、段ボール工作で本格的な収納を作っている人もいますよね。
そんな身近な段ボールですが、メリットばかりではないことがわかりました。
段ボールのメリット
・身近なところにあり安く簡単に手に入れることができる。
・処分するときも粗大ごみではなく可燃ごみで出すことが可能
・軽くて持ち運びも簡単だし、使わないときはたたんでおける。
・四角くて重ねられるのでスッキリする。
などメリットがたくさんありますよね。
段ボールのデメリット
・虫の住処になる
・カビ発生の原因になる
・中身が見えない
というデメリットもありました。
虫がつかない段ボールってあるの?
虫がつかない段ボールがあるのか調べてみましたが、虫が全くつかないという段ボールは見つけることができませんでした。
しかし、虫がつきにくい段ボールを見つけたので紹介します。
最近流行りの『段ボール家具』というのをご存知でしょうか?
段ボール家具は軽くて丈夫な強化段ボールを使用しています。
ダンボール家具は、木材の家具と同じように使うことができるほど丈夫です。
さらに普通の段ボールより耐水性がって湿気には強いので、虫に狙われる可能性は少し低くなります。
とはいえ段ボールなので虫が100パーセントつかないというわけではないようです。
心配な場合はプラスチックケースなどを使ったほうが安心できそうですね。
段ボールは安く、簡単に手にいれることができるので便利ですが、最近はプラスチック製の収納用品も安く手に入るようになりました。
大きさもいろいろ選べるし、お得なセット売りもあるので、ネットやお店などで探してみてください。
虫がわく心配がないというだけでも買ってみる価値はあるかもしれませんね。
段ボールの虫除け対策法を紹介!
それでも、どうしても段ボールを使いたい!という方は徹底的に虫除け対策をしておきましょう。
ここでは段ボールの虫除け対策法を6つ紹介したいと思います。
①使用後は早めに捨てる
通販で届いたばかりの段ボールでも倉庫などで害虫がすでに住み着いている可能性もあります。
ごみ収集までの保管もなるべく風通しのよい明るい場所にしましょう。
②洗面所やキッチンなど水気の多い場所の使用はやめる
③定期的に換気を行い風通しをよくする
湿気は虫繁殖に好条件です。
④掃除をこまめにして、ほこりや虫の死骸を溜め込まない
虫のエサとなるものは徹底的に排除して虫の繁殖を防ぎましょう!
⑤ハッカ油・ミントなど虫が嫌う香りを利用する
スーッとするにおいが嫌いな虫は多いです。
ダンボールにシュッと吹きかけておくと虫が近寄らなくなりますよ。
【用意するもの】
・ハッカ油……3ml
・無水エタノール……10ml
・水……90ml
・スプレー容器(ガラス・陶器・ポリプロピレンなど)
【作り方】
①無水エタノール10mlにハッカ油を入れて混ぜます。
②水を90ml入れて混ぜ合わせ、スプレーボトルに入れたら完成。
※ハッカ油にはポリスチレンを溶かす作用があるので、ポリスチレン製(PS)のスプレーボトルは使わないようにしましょう。
1週間程度で使い切ることを目安にしてくださいね。
⑥観葉植物や生花などの近くでは使用しない
植物には虫が寄ってきやすいです。
段ボールを虫の住処にしないためには、とにかく湿らせないこと、衛生管理がとても重要です。
段ボール収納で気を付けるべきこと
野菜や果物が入っていた段ボールは虫や土がついていることもあり、家に虫を持ち込んでしまう可能性があるのでやめておいた方がいいでしょう。
もしスーパーで段ボールをもらう場合は、2リットルのペットボトルが入っていた段ボールがおすすめです。
土が付着している可能性もないですし、重たいものが入っていたので強度のある段ボールといえると思います。
押入れの中で使う場合は定期的に段ボールを交換しましょう。
しまい込んでしまうと、よりカビが発生しやすくなります。
できれば半年に1回くらいは新しいものに変えたほうがいいと思います。
半年に1回というと、ちょうど衣替えのタイミングですね!
段ボールで洋服を収納する場合はいくつか注意点があります。
・衣類はしっかり洗濯・乾燥してからしまう
・下のほうに除湿剤、上のほうに防虫剤を置く
理由は防虫剤の成分は下に向かって広がります。
除湿剤はケース内の湿気は下に溜まっていくので、落ちてきた湿気を下に置いてある除湿 剤が受け止めるということです。
・詰め込みすぎない
衣類をぎゅうぎゅう押し込むとしわになりやすく、湿気がたまりやすいです。
たたんで重ねるよりくるくる丸めて縦に入れるのがいいです。
・圧縮袋に入れる
先ほどのぎゅうぎゅうしない…と矛盾しているようですが、防虫効果のある圧縮袋などもあり、圧縮袋にいれるのは虫対策になります。
・洋服の素材を確認する
シルクやウールは虫食いが発生しやすいので、段ボール収納には向いていません。
大切な洋服を守るためにも、洋服を段ボールで収納する場合にはこれらのことに注意してしまうことが大切です。
まとめ
今回は段ボールに虫がわく原因や、虫対策について紹介しました。
私も普段からネットショッピングをよく利用しますし、ごみ収集が週に1回なので段ボールは常に家にあります。
クローゼットの中にも段ボールを入れているので、虫が大量発生しているかも…と思ったら今すぐ処分したくなりました!
引っ越しの段ボールがまだそのままだったり、押し入れ収納にちょうどいい大きさだから、と使っている方も多いと思いますが、これを機に段ボール収納について見直してみてはいかがでしょうか?
日ごろから触れることの多い段ボールですが、虫の卵がついてるかも…と思ったらこれから触るのも怖くなってしまいそうです。
段ボールを使用するときは、虫がわかないように防虫対策をしっかりして、長期保管するものは段ボールではなくプラスチックケースに変えるなど、段ボールの特性を考えながら使っていきたいですね。
ダニやほこりなどはアレルギーの原因にもなるので、小さいお子さんがいる家庭はとくに段ボールの使用をやめておくと安心できそうです。
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