ドクターヘリで病院に搬送されたら、料金って請求されるのかな?
そんな疑問を持ったことはありませんか?
私はいつも特番などでドクターヘリが注目されるたびに、気になっていたので、ドクターヘリの搬送されるときの料金と、搬送中に治療処置をしてもらった場合の料金請求について調べてみました。
あなたもいつドクターヘリで搬送される事態になるか、未来のことは誰にも分かりません。
ドクターヘリで搬送される時になって焦らないように、いま知っているのと知らないのでは安心感が違いますよ♪
ドクターヘリで搬送されたら料金は請求される?
ドクターヘリでの「搬送」には、基本的に料金の請求はされません。
誰がドクターヘリの料金を払ってくれるの?
ドクターヘリは自治体からの補助などで運営されています。
ですからドクターヘリの搬送費用は、国や自治体から支払われます。
ただし、中にはドクターヘリの料金を請求される場合もあるんです!
料金を請求されるのはどんな場合のときなのか?見てみましょう。
ドクターヘリでの搬送で料金が請求されるのはこんな時!
基本的にはドクターヘリの要請で、搬送料金を請求されることはないんですが、次のようなケースの場合は請求させることもあるよ。という例えをご紹介します。
通常ドクターヘリは維持や管理費が高額にかかるため、多くは都道府県で維持や管理をされています。
例えば、A県とB県がドクターヘリを共同で運行をするという取り決めをしているとします。
B県で大規模な災害が発生した場合、B県のドクターヘリだけでは搬送しきれない場合、A県の患者さんを搬送した場合、共同運航するという取り決め(締結)をしているので、B県に搬送料金の請求はありません。
ですが、ここからが大事!
ドクターヘリを1機運用させるのに、年間2億円の費用がかかるという報告もあるくらい、維持費やもろもろの経費がかかってきます。
ですから、すべての自治体がドクターヘリを所有しているワケではないので、周辺自治体と連携して運営している場合もあるんです。
お隣のC県がドクターヘリを所有していない場合に、C県からA県やB県に搬送を依頼した場合、共同運航の締結をしていないので、1回搬送するごとに搬送金額が請求されます。
もしドクターヘリで搬送されて、後日に搬送料金の請求をされた場合は、ドクターヘリを持たない県のため、他県から搬送依頼を受けたドクターヘリで搬送された可能性があります。
請求された場合の料金はいくら?
ドクターヘリのような大型のヘリコプターを1時間飛ばせるのに、50~100万円かかるそうです。
そこに医師を同乗せるワケですから、100万以上かかってもおかしくないですね。
ひぇ~!
ドクターヘリってそんなにお金かかるんだ!
そうですね。
では、ここから本題ね!
ドクターヘリで共同締結されていない場合、搬送で請求される料金はいくらなのか?
ドクターヘリの搬送料金は、保険が適用されるので3割負担となるので、50万円や100万円を請求されるワケではないので、安心してください。
実際にドクターヘリで搬送された方の話を聞いていると、10,000円前後くらいが多かったですが、1回搬送するごとの搬送金額は各機関ごとに決められていますから、その締結次第で金額は変わると思っておいた方がいいです。
ドクターヘリで搬送中の治療処置料金は請求される?
ドクターヘリの搬送は、基本的には無料でしたよね。
では病院に搬送するまでの間に、応急処置などの処置をしてもらった場合の料金って請求されるのか?
結論からいうと、搬送中の医療処置は請求されます!
ドクターヘリには医師も同乗しています。ですから、搬送中に医師によって医療処置をした場合は、その分の診療点数の請求があります。
共同締結していない搬送の場合は、搬送+医療処置の料金が合わせて請求されるという事ですね。
ドクターヘリについてのマメ知識!
ここからは、ドクターヘリについてのさまざまな疑問について調べてみました。
ドクターヘリにはどんな人や搭載機器が乗っているの?
ドクターヘリってなかなか乗る機会がないので、どんな人が同乗しているのか、どんな機材を積んでいるのか分かりませんよね?
そこで今回は、ドクターヘリの搭乗者や搭載機器について調べてみました。
ドクターヘリの搭乗者
ドクターヘリには、
・操縦士1名
・整備士1名
・医師1~2名
・看護師1名
1~2名の救急患者に対応することが出来るようになっています。
ドクターヘリの搭載機器
ドックターヘリに搭載されている機器は、
・人工呼吸器
・心電図
・電気的除細器
・吸引器
・超音波診断装置
上記の機器のほか、治療用機器や薬品、注射器などを搭載して現場や機内での早急な救命医療を行えるようになっています。
ドクターヘリが出動要請されるのはどんな時?
救急車と違ってドクターヘリを個人で要請することはできません。
では、ドクターヘリは誰がどんな時に要請するのでしょうか?
まず消防機関が119番通報を受信して出動現場で、医師による早期の治療が必要と判断された場合、基地病院のドクターヘリ運航センターに要請します。
その他にも各地の医療機関で治療中の患者が、より高度な医療処置が必要と判断された場合、高次の医療機関に救急搬送するのにも、ドクターヘリを要請することができます。
実際にドクターヘリが出動した実績
実際にドクターヘリがどれだけ出動しているのか知りたくありませんか?
こちらは、久留米市大学病院 高度救命救急センターで平成27年4月1日~平成28年3月31日までの実際にドクターヘリが出動した実績です。
全要請 395(件) | 出動 336(件) | 現場出動 255(件) |
施設間搬送 63(件) | ||
出動後キャンセル 18(件) | ||
未出動 59(件) | 時間外 9(件) | |
天候不良 15(件) | ||
重複要請 25(件) | ||
出動前キャンセル 10(件) |
1年間で336件要請があるってことは、だいたい1日に1回は飛んでいるってこと?
けっこうな頻度で飛んでいるんだ~。ご苦労さまです。
まとめ
今回は、ドクターヘリで搬送されたら料金は請求されるのか?
さらに搬送中に医療処置をしたら料金も請求されるのかについて調べてみました。
・ドクターヘリでの搬送中や現場での治療処置については、料金を請求される
ドクターヘリが出動することで、救急搬送の時間が短縮されるので救命率が上がったり、後遺症の軽減など、命をつなぐ現場には欠かせない存在となっています。
高額な医療費を請求されると、「なんでこんなに高いの?」とビックリしてしまいますが、ドクターヘリの維持費などを考えると仕方がないのかもしれませんね。
命はお金で買うことは出来ませんから。
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