今年ももうすぐ夏が終わり、秋が近づいてきました。
徐々に寒くなるにつれ、乾燥が気になりだす方も多いのではないでしょうか。
空気が乾燥していると、インフルエンザや風邪にかかりやすくなるだけでなく、肌荒れや髪のパサつきの原因にもなりますよね。
そうなると、活躍してくれるのが加湿器です!
しかし、加湿器は定期的にお掃除をしないと、カビなどで汚れてしまいます。
加湿器がカビで汚れてしまうと、加湿と同時にカビを部屋中に撒き散らすことになってしまいます!
そしてそのカビ菌が体内に入ると、風邪や肺炎を引き起こしてしまう可能性もあるのです。
せっかく身体のためを思って購入した加湿器が、まさか病気の原因になってしまうかもしれないだなんて本当に悲しいですよね…。
ということで今回は、加湿器のお掃除方法について詳しくご紹介したいと思います。
また、加湿器の掃除に効果的だとよく聞く、クエン酸と重曹はどちらが良いのか、さらにフィルターの掃除方法も調べてみました。
加湿器のお掃除方法に困っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
加湿器の掃除にはクエン酸と重曹どっちが効果的?
結論から言うと、クエン酸と重曹のどちらも効果があります!
クエン酸と重曹は性質が全く正反対なので、それぞれ効果を発揮するところが異なります。
なので、この2つを上手く使うことで、加湿器をきれいにお掃除することができるのです!
では、クエン酸と重曹の違いについてそれぞれご紹介します。
クエン酸について
クエン酸は弱酸性なので、アルカリ性の汚れを中和して除去してくれます。
そのため、アルカリ性の汚れであるカルキ(水垢)や、水に含まれるミネラルなどの成分が固まった汚れにとても効果的です。
また、クエン酸はレモンや梅干しに含まれる酸味の成分なので、安全性も高いです。
小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使えるのはありがたいですね。
重曹について
重曹は弱アルカリ性なので、酸性の汚れを中和して除去してくれます。
加湿器の掃除で重曹が役立つのは「カルキの研磨」と「消臭効果」です。
先ほども記した通り、カルキは基本的にはクエン酸で除去します。
しかし、なかには白く固まってしまって、クエン酸だけでは簡単に取れない場合があります。
そういった場合に重曹が役に立つのです!
重曹には研磨作用があるので、重曹をつけたスポンジでこすると、クエン酸だけでは取れなかった汚れでもみるみる落ちていきます。
また、重曹はカビや嫌な臭いに対する消臭効果もあります。
カビなどの嫌な臭いの成分は酸性であることが多いので、アルカリ性の重曹が効果的なのです。
ちなみに、カビにもいろいろ種類があって、酸性だけでなくもちろんアルカリ性のカビもあります。
アルカリ性のカビは重曹でなかなか落とすことができませんが、反対にクエン酸では落とすことができます。
加湿器の掃除はクエン酸と重曹の両方の特性を知った上で、上手く使いこなすことがポイントになってくるんですね。
加湿器を簡単に掃除する方法
次に、加湿器を簡単にお掃除する方法をご紹介します。
加湿器には大きく分けると、気化式・超音波式・スチーム式・ハイブリッド式の4種類あります。
それぞれの種類によってお手入れ方法が異なります。
ということで、加湿器の種類別のお手入れ方法を詳しくご紹介していきます。
【気化式】加湿器の掃除方法
このタイプは水をフィルターに吸わせて、ファンの風を送り、湿った空気を放出する仕組みです。
水を温めないので電気代は安いですが、雑菌が繁殖しやすいので、こまめに掃除した方がよいでしょう。
タンクの水は、毎日交換するようにしましょう。
その際、タンクの内部に少量の水を入れて振り洗いましょう。
その後、水を捨てたら内部の汚れを落とし、全体を布で拭きます。
汚れが目立ってきたら、タンクを洗う際にクエン酸などを使って、汚れを落とすのがおすすめです。
フィルターとトレーは、1カ月に1度を目安に掃除します。
フィルターの汚れは掃除機で吸い取って、再度取り付けましょう。
臭いが気になる場合は、クエン酸などで洗うのがおすすめです。
【超音波式】加湿器の掃除方法
低価格でおしゃれな製品が多い超音波式の加湿器は、加湿器の中で最も汚れやすいタイプです。
超音波を使ってタンクの水を細かい粒子に変え、空気中に放出して加湿します。
水に含まれるものをそのまま放出するため、水に雑菌が含まれていると雑菌が混ざった粒子が出てくることもあります。
タンクの水は毎日交換するようにしましょう。
タンクの洗い方は、気化式と同様です。
【スチーム式】加湿器の掃除方法
スチーム式の加湿器はタンクに入れた水を沸かして、蒸気を放出する仕組みです。
蒸気に雑菌が混ざる可能性は、気化式や超音波式に比べると少なく済みますが、水の交換は毎日必要です。
タンクを振り洗いするときに、本体に残っている水も捨てて、柔らかい布を使って全体を拭き掃除します。
汚れがひどい場合には、タンクにクエン酸水を入れて1時間程度動かした後、もう一度洗うときれいに掃除できます。
【ハイブリット式】加湿器の掃除方法
ハイブリッド式の加湿器は、気化式にヒーターを加えたタイプです。
タンクの水の交換は週に1度を目安に行い、それに合わせてタンクも掃除します。
タンクの掃除と同じタイミングで吸気口カバーも取り外して、フィルターを水洗いします。
気化フィルターやトレーも掃除が必要ですが、お手入れサインが点灯する機種が多いです。
表示が出たら取り外して洗うようにしましょう。
加湿器のフィルターを重曹で簡単に掃除する方法
次に、加湿器のフィルターを重曹で簡単にお掃除する方法をご紹介します。
基本的にフィルターはそこまで汚れやすいものではありません。
なので普段のお手入れとしては、掃除機で埃をとって水洗いしていれば大丈夫です!
ただ、しばらく使っているうちに、フィルターについた水垢や汚れ、匂いが気になりだす方も多いと思います。
そんな時はクエン酸や重曹で簡単にお掃除できるので、ぜひお試しください。
水垢程度の軽い汚れでしたら、クエン酸できれいに落とすことができます。
水やぬるま湯ですすいで乾かした後に、加湿器にセットするだけです。
軽度の汚れでしたら、これだけできれいに落とすことができます。
フィルターの汚れがひどくなり臭いが気になってきた場合は、重曹を使って掃除をします。
その後水やぬるま湯ですすいだら、乾燥させてから加湿器にセットして完了です。
とても簡単な方法なのにこれだけですっきりきれいに掃除できるので、フィルターの掃除方法でお悩みの方はぜひやってみてくださいね。
加湿器のタンクのカビをきれいに掃除する方法
次に、加湿器のタンクのカビをきれいに掃除する方法をご紹介します。
加湿器のタンクは、こまめに水の入れ替えをしないとカビが発生しやすくなります。
また、浄水器の水やミネラルウォーターなどを加湿器に使用すると、塩素が含まれていないためさらにカビが生えやすくなります。
カビの生えた加湿器を使用すると、家の壁にカビが発生しやすくなるだけでなく、健康面にも影響を与えかねません。
もしもタンクにカビが生えてしまった場合は、すぐに対処した方がよいでしょう。
加湿器の日々の掃除方法としては、上記でも記した通り、こまめな水の交換や、振り洗いを行ってください。
このとき、クエン酸を溶かした水で洗うことで、カビの発生予防につながります。
①まずは塩素系漂白剤を薄めた水でタンク内を拭きます。
②ヌルヌルとしたピンク色の赤カビは繁殖するスピードが速いため、見つけたらすぐに掃除することをおすすめします。
③黒カビは根が深く落としづらいため、歯ブラシなどを使用して落とします。
④その後はきれいに拭きあげて完了です!
一度カビが生えてしまうと掃除するのも億劫になってしまうので、日々のお掃除を欠かさずに行いカビ対策を徹底したいですね。
加湿器の掃除にお役立ちアイテム
次に、加湿器の掃除をする際に、あると便利なお役立ちアイテムをみていきたいと思います。
クエン酸や重曹以外にも、揃えておいた方が良いものを4つご紹介します。
エタノール
エタノールは除菌用として欠かせません。
最後の拭きあげの際にエタノールを拭きかければ、カビ予防だけでなく、悪臭予防にもなります。
意外と忘れがちですが、水滴が残りがちな吹き出し口もカビや雑菌が生えやすい場所です。
ここもエタノールでしっかりと拭きあげるようにしましょう。
バケツ
漬けおき洗いの際に、あると便利なのがバケツです。
もしもご家庭にバケツの用意がない場合は、100均などで一つ購入しておくと何かと便利です。
こちらのバケツは折りたたみ式なので収納に便利でおすすめですよ♪
霧吹き
日々のお掃除の際に、クエン酸水や重曹水の入った霧吹きを用意しておくととても便利です。
お掃除の際に、その都度クエン酸水や重曹水を用意しなければならないとなると、なかなか重い腰があがりません。
しかし、霧吹きにいれて用意しておけば、気になったときにサッと掃除に取りかかれます。
また、クエン酸水や重曹水は住宅の掃除にも使えますので、いろんな場面で活躍してくれそうです!
メラミンスポンジ
細かいパーツのお掃除には、メラミンスポンジがあると便利です!
ちょっとしたカビであれば、メラミンスポンジで落とすことができます。
また、カビだけでなく水垢も落とすことができます。
こちらもあると何かと便利なので、お持ちでない方はぜひ100均などで購入することをおすすめします。
こちらのメラミンスポンジは2倍圧縮タイプだから掃除力と耐久性が高い優れものです♪
加湿器を清潔に保つ秘訣♪
最後に、加湿器を清潔に保つ秘訣をご紹介します。
加湿器は、清潔な状態で使用すれば風邪やインフルエンザの予防に役立ちます。
しかし、掃除が不十分で加湿器にカビが発生してしまった場合、カビが含まれた水蒸気を拡散することになります。
こうしたカビや細菌が混入した水蒸気を長期間にわたって吸い込んでいると、健康面に支障が出てきてしまいます。
せっかくの加湿器なのに、病気の原因になってしまってはもったいないですよね。
ということで、清潔に保つ秘訣は3点です!
タンクの水はこまめに替える
何度もお伝えしていますが、これが一番大切です!
そもそも、水気がなければカビは生えません。
逆に、水気があるからカビが発生するのです。
その水が常に清潔に保たれていれば、カビも生えにくくなります。
なので、タンクの水は常に清潔にするようにしましょう。
こまめに掃除する
一度カビが生えてしまうと、繁殖するのはあっという間です。
また、カビが生えてしまうと、掃除するのも億劫になってしまいますよね。
こういった悪循環に陥らないようにするためにも、こまめに掃除する習慣をつけるようにしましょう。
カビが発生しにくい機種を選ぶ
これから加湿器を購入する予定の方でしたら、カビが発生しにくい機種を選ぶのも一つの手です!
例えば、スチーム式の加湿器は、加熱するぶんカビや雑菌が繁殖しにくいです。
また、スチーム式でなくても、抗菌加工の施されている機種も販売されています。
こまめに掃除するのが苦手…という方は、こういった機種を選ぶのも良いかもしれません。
まとめ
今回は加湿器のお掃除方法についてご紹介しました。
乾燥が気になる季節は、加湿器があると本当に便利ですよね。
ただ、加湿器はこまめな掃除が欠かせません。
「そうは言っても面倒だな…」なんて思って放置していると、気づいたらカビだらけ!なんてことも(^^;;
ただでさえ冬は、インフルエンザなどのウイルスも流行りやすい時期です。
加湿器を清潔に保って、健康に気持ち良く過ごせるようにしていきましょう。
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