春になると初々しいスーツ姿に緊張した面持ちで通勤する新入社員さんの姿が見られて微笑ましい限りです。
頑張れ!新入社員!と心の中で思わずエールを送ってしまいます。
新入社員側としては、足手まといにならないように一刻も早く仕事に慣れて会社の一員として仕事をまわしていけるようになりたいと思っていることでしょう。
そこで、新入社員が仕事に慣れるまでの期間はどれくらいなのか?一日も早く仕事や職場環境に慣れる秘策を紹介します。
新入社員が仕事に慣れるまでの期間はどれくらい?
新入社員として最初に仕事を覚えるのはもちろん、人間関係を築き信頼を得るのも何をするにも全てゼロからのスタートになりますし、最初は自分の判断で動けません。
ですから息苦しく苦痛に感じることも多いと思います。
では、一般的に慣れるまではいったいどのくらいの期間かかるものなのでしょうか。
そこで実際に皆さんはどれくらいで仕事に慣れたと感じたのか聞いてみました。
・半年くらいまでは研修などでバタバタしていたから(男性/35歳/団体・公益法人・官公庁)
・最初の半年は現場研修も含めて研修の連続だったので、まともな仕事を貰えたのは入社6か月後だったから(男性/50歳以上/その他)
第2位「3ヵ月」55人(23.6%)
・生活のリズムがとれてきたのが、3か月くらいだった(男性/47歳/その他)
第3位「1年」34人(14.5%)
・人間関係にもなじめてきたのが、一年後くらいだったから(女性/33歳/食品・飲料)
(※2017年マイナビ調べ)
口コミを見ていると、最初は研修に出たりトレーナーと現場同行、雑務やお手伝いの日々で仕事という仕事を貰えたのが半年たってからという意見が多く見られました。
まとめると、それぞれの環境や仕事によりますので一概には言えませんが、生活リズムに慣れるのに約3カ月、仕事に慣れるのに約6か月、人間関係にもなじめてくるのが1年ほど、ということになりますね。
学生生活と新入社員としての大きな違いとは?
慣れてきたと感じられるということは、ある程度物事がルーティン化されてくる必要があります。
そのため、まず学生生活と社会人生活で異なる部分を洗い出してみましょう。
生活リズム
社会人になると生活リズムが大きく変わります。
学生時代は自分が選択した授業に出席するため、昼まで寝て昼過ぎから学校に行くというパターンも多かったかもしれません。
飲み会などで朝方まで飲んで、翌日も昼過ぎまで寝ているという生活が出来るのも学生ならではですね。
しかし、社会人になると一般的な定時は朝8時/9時~17時/18時で通勤ラッシュにもまれて通勤&帰宅になります。もちろん遅刻は厳禁。新入社員ならばなおさら遅刻は出来ません。
今では定時で帰ることを推奨するようになったので残業は少なくなっているかもしれませんが、会社によってはしばしば深夜帰りになるようなところもあるようです。
人間関係
学生時代とは人間関係もガラッと変わります。
大学では同年代の友達と関わることが多いですが、会社に入ると一番若い存在となり年上の同僚や上司たちとコミュニケーションをとることが増えます。
ランチや仕事終わりの飲みや食事に誘われ、一息つけないまま1日が終わるということもあるでしょう。
学生時代は友達と気兼ねなく楽しめたのが、職場の飲みとなるとオーダーをまとめたり食事をとり分けたりと率先して動くことが求められます。
このように人間関係も大きく変わります。
身だしなみ
社会人として清潔感がある身だしなみに気を配らなくてはなりません。
スーツを着用しなくてはならない仕事に付く方も多いでしょう。
Tシャツ短パンにサンダルで学校に通っていた人からすると、毎朝気慣れないスーツを着てネクタイを締め革靴を履き満員電車に揺られる・・ガラッと変わりますよね。
逆に髪を明るく染めたり派手なネイルを楽しんでいた人も、グッと我慢しなくてはいけなくなることもあるでしょう。
スーツのメンテナンスも必要なのでクリーニングに出したり靴を磨いたりしなくてはいけません。
このように仕事内容以外でも、生活習慣が大きく変わることがわかりますね。
社会人になって実家を出て上京し、独り暮らしを始める方も多いと思いますが、そうなると更に環境の変化に戸惑う事も増えるでしょう。
一日も早く仕事に慣れるための秘策を紹介!
メモや付箋を活用する
最初は会議に出ても、聞き覚えのない単語が飛び交いパニックになってしまうこともしばしば。
そんな時は落ち着いて、わからない単語をメモしておきましょう。
頼まれていなかったとしても議事録をとっておくと、落ち着いて予習も出来ますのでおすすめです。
そしてわからなかったことは、その日のうちに調べるか上司に聞いて解決しておきましょう。
また、新入社員でよくあるのが電話の取次ぎミスです。
相手の人の名前や会社の名前、誰にどのような要件で取り次ぐのか、意外と聞き流していたり忘れてしまいがちです。しっかりメモを取っておけばミスも防げるようになるでしょう。
また、新入社員は色々な人から次々に頼み事をされやすいです。
一個一個頼まれた内容や納期、誰に頼まれたかを付箋に書いてデスクトップなどに貼り付け、終わったら捨てていく・・というようにすれば忘れることもなく落ち着いて処理できるでしょう。
先輩や同期を頼る
同じ部署に同期がいる場合はラッキーですね。
同期は一生ものの宝です。助け合い補い合えば、成長も2倍になります。
なかなか吐けない愚痴も、同期なら同じ境遇同士、分かち合えます。
また、信頼できる先輩を見つける事も大事です。
嫌な先輩もいるかもしれませんが、必ず新入社員の事を思ってくれている先輩もいるはずです。
気軽に気持ちを打ち明けられるような信用できる先輩が出来れば、上司が忙しそうにしていて聞きづらい時や助けてほしいことがある場合に頼れるので気持ち的にも安心ですね。
ただし、人を選ぶことが重要です。
良い先輩や同期を見極めて絆を深めましょう。
スケジュールや目標を立てる
新入社員の1日はあっという間に終わってしまいます。
仕事内容によりますが、自分なりに1週間ごとの目標を立ててクリアしていけば達成感も得られますし、頭も整理できるので目標を持って行動することは大切です。
最初のうちは言われるがままの生活になると思いますので、スケジュールも立てづらいかもしれませんが、慣れてきたらスケジュールと目標を決めて効率よく仕事に励みましょう。
始めは大変、でも大丈夫!充実した社会人生活を楽しみましょう♪
新入社員は長い社会人生活の中でも、最も大変な時期かもしれません。
年数が長くなればなるほど仕事も責任が大きいものや難易度が高いものに変わっていくためそれはそれで大変なのですが、右も左もわからず人の名前も覚えなくてはならないしランチをとるタイミングにも気を使い・・自由が利かない環境は本当にストレスが溜まりますよね。
さらにミスしたら怒られて・・。でも最初からミスもなくバッチリこなせる人なんていません。
逆に、新入社員の立場を上手く活用して分からないことは片っ端から聞いて疑問に思う事は取り除いておくようにしましょう。
忙しそうで迷惑かな・・と思う時は「今大丈夫でしょうか?」等と声をかけたり、タイミングを見て声をかければ気遣いが見えて先輩も嬉しいはずです。
頼ってくれる後輩は可愛いものです。立場を利用して上手く立ち回りましょう。
最初は心身共に疲れてしまうのは当然のこと。
そのうち生活パターンに慣れ、スーツにも慣れ・・遅かれ早かれ必ずひとつずつ慣れていき楽しいと感じることも増えてきます。
不安や心配事はたくさんあるかもしれませんが前向きに頑張ってくださいね♪
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