お米を精米するときに大量に出る籾殻(もみがら)。
この籾殻には土を柔らかくしたり、雑草を予防したりと様々なことに役に立ち活用法はさまざまです。
では、そんな籾殻ですがどこで手に入れることができるか知っていますか?
籾殻が欲しいけど何処でもらえるの?
という方の為に、
✅籾殻を無料でもらえる方法
✅籾殻の賢い活用方法
✅籾殻に虫がわく原因と対処法
をご紹介します!
籾殻が欲しい!無料でもらえるところはどこ?
農業や精米する機会がない人は「もみがらって何?」と思うかもしれませんね。
白米を食べるためには、この固い籾殻とぬかを精米機で取り除く必要があります。
この籾殻ですが、通常はいらないものとして処分されます。しかし、やさい作りやガーデニングに活用できるって知っていましたか?
この籾殻には土を柔らかくしたり、雑草を予防したりと様々なことに役に立ち、活用方法はさまざまです。
では、そんな籾殻ですがどこで手に入れることができるか知っていますか?
インターネットで検索すると、道の駅やホームセンター、通販サイトでも販売されています。
直接農家さんやお米屋さんでも安く販売してくれるところもあるようです。
しかし、無料で手に入る場合もあります!
実はお米を作っている農家さんにとって籾殻は処分にこまる存在だったりもするんです。
昔は各家庭の庭などでも枯れ葉などを燃やすこともできましたが、現代では環境汚染につながるため処罰の対象になっていますね。
ガーデニングや畑に使用するにしても限度があります。
お米を作っていない人にとっては、購入すべきものと考えていると思いますが、無料でももらえたりもするので、農家さんや道の駅・ライスセンターなどに聞いてみてくださいね。
コイン精米機のところなどは「勝手にもっていってください」と置いてあったりもしますよ。
どうしてもわからない場合は、お近くの農協の人に相談してみてくださいね。
いろいろ教えてくれますよ。
籾殻の賢い活用方法を紹介
籾殻は米の皮なので栄養素はごくわずかにしか含まれていません。
ほとんど食物繊維なんですね。
よく畑などに撒いてあることを見ますが、これは肥料として活用しているわけでなく土壌改良のためや雑草対策などの目的なのです。
では、この籾殻の活用方法を紹介していきます。
土壌改良材として活用
籾殻を土に混ぜて土壌改良材として使う方法です。
家庭菜園をしたいけど、家の土で育つか心配という方は一度籾殻を混ぜて土壌改良してみるといいかもしれませんね。
籾殻は窒素が少ないため微生物に分解されにくいという特徴があります。
そのため土壌改良するには使いやすく、土に混ぜるだけで通気性が改善し植物の根腐れを予防する働きがあります。
また土をふかふかにする効果もあるため、植物の根がしっかりと張りやすくなります。
肥料としての栄養はありませんが、土の改善にはとても役に立ちます。
ただし、水を弾くため、土の保水力が低下します。様子を見ながら籾殻の量を調整してくださいね。
たくさん籾殻を入れすぎると乾燥した土地になってしまいますよ。
地面に撒いて活用する
直接地面に撒いて、マルチング(黒いシート)やワラの代わりに利用できます。
地面の表面を覆うので日光が遮られ雑草の成長を抑制してくれたり、保温効果や適正な湿度をキープしてくれます。
ビニールのマルチと比較すると籾殻はとても便利ですよ。
地面を覆うときにも、ビニールだとなかなか重いし、畑が広かったりすると一人で行うには大変です。
籾殻ならば軽いし撒くだけなので疲れません。
またビニールとは違って自然な隙間があるので水やりも簡単ですし、過度の水分は蒸発できますから蒸れて土が痛んだり植物の根が腐る心配はありません。
堆肥化して活用する
籾殻に鶏や家畜の糞や米ぬかなどを混ぜ込み、発酵させて肥料として使う方法です。
米ぬかや糞を加えることで、籾殻だけでは足りない栄養素を補うことができてバランスの良い堆肥になります。
この籾殻堆肥を使って米を作ると刈り時になっても葉の色が鮮やかで味もおいしくなるといわれています。
土がふかふかになり、野菜の生育もよくなる効果もあるそうですよ。
くん炭にして活用する
籾殻は生で使うよりくん炭にして使う人が多いそうです。
籾殻くん炭もホームセンターなどで市販されていますが、自作することも可能です。
活用方法としては、生の籾殻と同じように土に混ぜて土壌改良したり、土の表面に混ぜてマルチングすることができます。
また太陽光を吸収しやすくなるため温かくなりやすく、保温効果も高くなります。
くん炭になったことで土壌の酸性を中和する効果あるので、酸度の調整が可能となります。
栽培する植物に合わせて土の酸度を変えるため、さらに味がおいしく育つそうですよ。
くん炭にすると消臭効果なども期待できます。
腐葉土を使用するとちょっとにおいが気になるときがありますよね。
そんな時にくん炭を混ぜるとにおいが抑えられるといわれています。
手芸に活用する方法
ぬいぐるみの綿の代わりに籾殻を詰めたり、枕を作ったりすることもできます。
そば殻の枕は今でも人気ですよね。
昔は籾殻の枕も普通に流通していたようですが、こちらは籾殻が鋭利なため枕カバーから飛び出て肌を傷つけることが多くあったようです。
そのためか今ではあまり見かけませんよね。
枕カバーを厚手にしたり、2枚重ねにするなどの工夫をすると肌を傷つける心配はありません。
そば殻と違って虫が湧くことも少なく、アレルギーの心配もないので安心して使えます。
ただ、籾殻は水に濡れるとなかなか乾燥しません。
そのためカンタンに洗濯できないので不衛生になりがちです。
定期的に天日干しをしたり、中の籾殻を取り換えるなどのメンテナンスが必要になります。
くん炭は消臭効果があるので、ガーゼに包んでリボンを付けるなど工夫をして靴箱やトイレ・冷蔵庫などにおいの気になる場所に置いて消臭グッズとして活用する方法もあります。
クッション材や湿気防止剤として活用する
今では専用のクッション材があるので見かけることは少なくなりましたが、以前はリンゴのなどのクッション材として活用されていました。
果物同士が衝撃で傷がつくことを防止し、湿気防止効果もあるので利用されることが多かったようです。
他にも寒さに弱い芋を保存するとき、籾殻の中に入れておくと土の中にあるのと同じ状況になるので長期間保存ができるそうです。
また、にんにくなども0℃~15℃で芽吹くため、秋から冬場にはスカスカになりがちです。
サツマイモと同様に籾殻に入れて保存すると、籾殻の保温効果のため芽吹くことなく長期間保管できるそうです。
要注意!籾殻に虫がわく原因と対処法
籾殻が山積みされているところをみると「ぎゃ~!!小さな虫がたくさんいる~!」と叫びたくなることがあります。
籾殻は米の皮です。
籾殻自体を食べる虫はいませんが付着している米粉を食べようと寄ってくる虫がいます。
籾殻を手芸用品などに利用した場合、しっかりと米粉を落としていなければ虫が湧く危険性が高いです。
米粉を食べつくしてしまえば自然と虫がいなくなるようですが、気持ちよいものではないですよね。
対処方法としては、しっかりと洗ってきちんと乾燥すること。
米粉がきれいになくなれば、虫が寄ってきたり、湧くこともありませんよ。
籾殻は腐敗しにくいものですが、定期的に天日干しをして十分に乾燥・殺菌するようにしてくださいね。
くん炭にすれば虫が湧くことはありませんが、使用方法が限られてしまいますので、やはりしっかり洗うことが良いようです。
まとめ
いかがでしたか?
これまで籾殻を捨てるばかりだった人もガーデニングや野菜作りに活用したり、趣味の手芸の材料にするなど、この機会に活用してみてはいかがでしょうか。
北米では家を建てるときに使う断熱材に籾殻を使用しているケースがあるそうです。
これからも様々な活用方法が生まれてくるかもしれませんね。
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