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八十八夜とは?何する日?縁起がいいと言われる食べ物や意味を紹介!

季節の行事
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八十八夜とは聞くけど、

八十八夜っていつ?
八十八夜は何をする日なの?
八十八夜に食べると縁起がいいと言われる食べ物はなに?
なぜ八十八夜に食べると縁起がいいと言われるの?
と聞かれると答えられないですよね。

 

そこで今回は、八十八夜についての疑問についてくわしく解説していきます。

 

 

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八十八夜とは?

八十八夜 食べ物

 

「八十八夜」って何か知っていますか?

小学校の音楽の時間に「夏も近づく八十八夜~♪」と「茶摘みの歌」をならった人もいるかと思います。

歌いながら「八十八夜ってなに?」って思いませんでしたか?

 

八十八夜(はちじゅうはちや)とは、

雑節(ざっせつ)のひとつで、「彼岸(ひがん)」や「入梅(にゅうばい)」「土用(どよう)」「半夏生(はんげしょう)」「節分(節分)」のように季節の変わり目を知るための目安として補助的に作られた暦のことです。

立春から88日目にあたるので「八十八夜」と呼ばれています。

 

暦の上ではこの日から夏になるので、稲の苗を準備したり農作物の種まきや茶摘みを行い始めます。

 

 

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2022年の八十八夜はいつ?

八十八夜 食べ物

 

2022年の八十八夜は5月2日(月)です。

八十八夜は、立春を1日目として88日目にあたる日のことを言います。

目安となる立春はその年によって変わりますので、八十八夜も毎年変わってきます。

2022年の立春は2月4日だったので、88日後の八十八夜は5月2日になりますね。

 

 

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八十八夜の意味や由来を紹介

八十八夜 食べ物

 

「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」
こんな言葉を聞いたことはありませんか?

長い冬が終わってやっと春が来たと喜びホッとすることも多いですが、この頃はまだ昼と夜の気温の差が激しく農作物が霜の被害にあうことが少なくありません。

しかし、八十八夜を迎えるころには気候も安定し、さらに八十八夜を過ぎたころには、霜が降りるほど冷え込むことはないとされていました。

農家の人はその年最後に降りる霜を「別れ霜」といい、これが終わったことを見計らって、農作業などの準備をしていました。

 

ちなみに八十八夜あとに霜が降りると、農作物の苗や茶葉などが大ダメージを受けるので「泣き霜」と言われているそうですよ。

 

このような被害にあわないように注意するため「八十八夜」が利用され、注意喚起されていました。

 

この八十八夜の「八」の字は、昔から末広がりの姿をしていることから幸運を呼ぶとされてきました。

さらにその「八」が二つ重なった「八十八夜」はそれだけに縁起のいい日と考えられています。

 

また、この「八」「十」「八」を組み合わせると「米」という字になりますよね。

そのため農業にたずさわる人にとっては、とても縁起のいい日で「農の吉日」とされています。

 

「八十八夜」は昔から人にとってとても大切な日なのですね。

 

この「八十八夜」は名称に「夜」がつきますが、これは昔使われていた暦の名残と言われています。

日本では明治5年(西暦1872年)に現在使っている暦に変わりました。

今使っている暦は太陽を基準とした「太陽暦(グレゴリオ暦)」といいます。

それまでは月の満ち欠けを基準にしていた旧暦(太陰太陽暦)でしたので、「夜」を基準に考えられていました。

そのため、八十八夜も立春から数えて88日目ということで、「88日目=八十八夜」になったといわれています。

 

 

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八十八夜とは何をする日なの?

八十八夜 食べ物

 

八十八夜のあと数日後には立夏がきます。

そのため、八十八夜になると夏の準備を始めるようになります。

昔から農家にとって八十八夜は農作業を始める日としていました。

八十八夜のあとは霜が降りる心配がないといわれているので、田植えの下準備である稲の苗代(なえしろ)を準備したり、茶摘みに取り掛かることができます。

農作業以外にも八十八夜は漁のめやすにする所もあり、この頃は瀬戸内海では魚島時(うおしまどき)といわれるほど豊魚の続く時期とされています。

また、種子島や屋久島ではトビウオ漁を始めるそうです。

地域によっては、お祭りや農作業の開始を祝う「神事」が行われることもあるようですよ。

 

このように、農業や漁業などにたずさわる人にとって八十八夜は重要な日なのです。

 

農業や漁業にたずさわらない方も、今年は「八十八夜」を機会に冬物を片付けて、夏の支度を始めるのも良いかもしれませんね。

つい片付けることが面倒で…なんて方も良いきっかけになるかもしれませんよ。

 

 

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縁起がいいといわれる八十八夜の食べ物とは

八十八夜 食べ物

 

八十八夜の縁起の良い食べ物とはやはり「お茶」ですよね。

「茶摘みの歌」にもありますが、

『夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは
茶摘みじゃないか
茜襷(あかねたすき)に菅(すげ)の笠(かさ)

日和つづきの今日此の頃を
こころのどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ 摘め摘め
摘まねばならぬ
摘まにゃ日本の茶にならぬ』

特に八十八夜に摘むお茶は初物なので縁起が良いといわれてきました。

お茶の葉は、冬の間ゆっくりと養分を蓄えています。

いち早く芽吹いた茶葉を収穫してつくった一番茶(新茶)は、その後に摘まれるお茶に比べて栄養やうまみ成分がとても多く含まれています。

昔の人はそれを良く知っているため、「八十八夜に摘んだお茶を飲むと長生きできる」「新茶を飲むと病気にならない」と伝えられてきました。

一番茶(新茶)の特徴は若葉の「さわやかですがすがしい香り」です。

さらに、うま味や甘味成分のテアニンが多く含まれており、反対にカテキンやカフェインが少ないといわれています。

そのため、渋みのすくない甘く柔らかいお茶が楽しめます。

一番茶(新茶)に多くの栄養を持っていかれてしまうので、また二番茶以降は発育スピードがとても速くなることから味がだいぶ落ちてしまいます。

二番茶・三番茶になるとカフェインやカテキンを多く含むため、一番茶に比べると苦み・渋みを感じやすくなります。渋みはありますが健康を考えると悪くないですよね。

お茶に含まれる栄養素というと「カテキン」を思い浮かべると思いますが、それだけではないんです。

肌の改善抗酸化作用などにも効果があるビタミンCや糖質や脂質を、エネルギーに変えるために必要なビタミンB1・ビタミンB2、抗菌作用肥満改善作用のあるカテキンなど、これらの成分は水に溶ける作用があるんです!

 

お茶にお湯を注いで抽出して飲むと一緒に体内に取り込むことができますね。

 

しかし、これらの他にも緑茶には栄養素が豊富に含まれているんですよ。

カロテンといって体内でビタミンAに代わる成分や食物繊維も豊富なんです。

ビタミンAは視力回復髪や爪の成分になり、食物繊維は便秘改善効果が期待できますよね。

これらは抽出して飲み終わった茶殻にも豊富に含まれています。

実際、お茶の生産量1位の静岡や京都では茶殻をふりかけにしたり、醤油で味を付けて佃煮にしたりしています。

 

 

ちなみに、一番茶(新茶)は渋みが少なく苦みがないので、そのまま食べることにも向いています。

「あまり緑茶はなじみがなくて…。」「買ってもいつも飲み残しちゃうし…。」
そんな方は料理やお菓子作りに使ってみてはいかかですか?

 

鶏のつくねを作るときに茶葉を混ぜて焼くだけでさっぱりとしたお味になりますし、チャーハンやパウンドケーキに混ぜてもおいしくいただけますよ。

 

粉末にして蒸しパンにしたり、サラダや和え物、揚げ物の衣に入れるのもさわやかな香り不がしておいしいです。

しっかり茶葉まで食べると、食物繊維やカロテンも余すところなく、しっかりと栄養が摂取できますので、ぜひお試しくださいね。

今年の八十八夜には、あたたかい新茶とお茶の葉を使ったお菓子を楽しむなんていかがでしょうか。

 

 

まとめ

「八十八夜」の言葉を初めて知ったり、意味を知らなかった人もいるかと思います。

これを機会にぜひ先人の知恵に感謝して、子どもさんと一緒に一つ一つの季節を大事に過ごしてみてくださいね。

 

 

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