お盆やお彼岸などにお墓参りをする際、朝何時から行けばいいのか悩みますよね?
お墓参りには、昔から午前中に行った方が良いという話はよく聞きます。
しかし午前中と言っても具体的に何時に行ったらいいのか、なぜ夜はよくないのか?悩むところ。
そこで今回は、季節ごとに変わるお墓参りに行ってもいい時間帯やマナーなどを調査しました。
お墓参りには朝何時から行ってもいいの?
まず、お墓参りに朝行きたい時は、何時から行っても良いのか調べてみましょう。
基本的には、お墓参りはいつ行っても何時に行っても大丈夫です。
しかし、墓地や霊園によっては防犯上の理由から、門を閉めるところもありますから、まずは自分の家のお墓は、閉園時間がどのようになっているか確認する必要があります。
一般的にお寺は、朝6時頃には門が開かれていると言われています。
その為、だいたい朝7時頃からならお墓参りに行っても大丈夫でしょう。
お墓参りは午前中がいいと言われる理由
そもそも、なぜ昔からお墓参りは午前中が良いと言われているのかご存知でしょうか?
これは、自分の用事を済ませる前に、何よりも優先してお墓参りを先にするという昔からの風習の影響です。
特に、年配の方は昔からの風習を大切にしているので、何かの用事のついでにお墓参りに行くよりも、朝一番にお参りに行く方が良いと言われていることから、お墓参りは午前中がいいと言われるようになった理由なんだとか。
確かに何かのついでにお墓参りするのは、ご先祖さまに申し訳ない気がしますもんね。
お墓参りを夕方や夜に行くのはマナー違反?
現在では、24時間入ることが出来るお墓も多いようですが、一般的には夕方や夜にお墓参りに行くのは好ましくないと言われています。
それは、昔から太陽が沈み始める夕方6時前後は、「逢魔が時(おうまがどき)」と言われ魔物や妖怪にあいやすい時間帯だと言われているからです。
また、薄暗くなると足元が見えづらくなり、怪我に繋がる危険性が高いことからも、避けるべきと言えるでしょう。
そして、せっかくお墓参りをするなら、お墓のまわりもキレイに掃除したいですよね。
夜は、お墓まわりの雑草の様子や、墓石の汚れなどが見えづらい事もあり、あまり夕方や夜のお墓参りはオススメ出来ません。
さらに、最近では住宅街の中に霊園がある場合もあります。そのような場合は、夜にお墓参りをすると近所迷惑になりかねないので、避けるべきでしょう。
お墓参りにべストな時間帯や時期はいつ?
お墓参りに適しているベストな時間帯は、お墓参りに行く時期によっても変化します。
お盆のお墓参り
まずは、お盆の時期にお墓参りに行く際の、ベストな時間帯を調べてみたいと思います。
お盆は、「お迎え」と「見送り」という二つのお墓参りに行く機会があり、それぞれベストと言われている時間帯が違います。
お盆のお迎え
お盆のお迎えは、なるべく早い時間帯にお墓参りに行くのが良いと言われています。
これは、ご先祖様に「早く帰ってきてほしい」という願いからのようですよ。
ご先祖様は、迎え火や提灯の明かりを頼りに家に帰ってくると言われているので、あまり日が高い時間帯は避けた方が良いです。
地域によって多少の違いはありますが、一般的にベストな時間と言われてる時間帯は、午後3時頃です。
お盆の見送り
お盆の見送りの場合は、お迎えとは逆で「少しでも長くいてほしい」という願いから、お迎えの時間よりは遅い時間帯にお墓参りに行くのが良いと言われています。
目安としては、日が落ちる前の午後5時頃が良いでしょう。
ただし、こちらも地域によって違いがありますし、その日の天候次第では暗くなるのが早い時もあります。
そのような場合は、暗くなりきる前に見送りに行くようにしましょう。
お彼岸のお墓参り
では次に、お彼岸にお墓参りをする場合のベストな時間帯を調べてみましょう。
お彼岸にお墓参りに行く時は、基本的に時間帯は気にしなくて大丈夫と言われています。
お盆のように、厳密な決まりはないため、時間にこだわらずご先祖様にご挨拶に行くという気持ちが大切です。
ただし、秋彼岸の時期は日が短くなり、暗くなるのも早くなるので、日没前にはお墓参りが終わるようにしましょう。
お正月のお墓参り
最後は、お正月にお墓参りに行く時のベストな時間帯を調べていきましょう。
遠方に住んでいる場合は、なかなかお盆やお彼岸に合わせてお墓参りができない事もありますよね。
まず、お正月にお墓参りをする時に注意しなければならない事は、神社への初詣の日とは分けるということです。
神社の神様は、死の汚れを嫌うと言われています。
その為、お正月に限らずお墓参りのあとに神社へお参りに行くのは、タブーとされているのです。
お正月の帰省の時などにお墓参りをする際は、初詣の日は避けるようにしましょう。
お墓参りのマナーや作法を紹介
ここまでで、お墓参りにベストな時間帯などをご紹介してきましたが、お墓参りの時は時間帯の他にもマナーや作法があります。
ここでは、覚えておくと良いお墓参りの時のマナーや作法をご紹介していきたいと思います。
お墓参りの際の持ち物
お墓参りに行く時に、準備しておくと便利な持ち物を知っているとスムーズにお参りすることが出来ます。
お墓参りの時に、あると便利だと言われている基本的な持ち物をご紹介します。
・ろうそく、マッチなど
・お供えする花
・お供え物
・ぞうきんやほうきなどの掃除用具
・軍手
・ゴム手袋
・ゴミ袋
こまごまとしていて、持ち運びが大変という方はこちらのお墓参りセットがおすすめです。
お墓参りの必需品がワンセットになっているので、「ライター忘れちゃった~」ということがありませんよ。
この他に、故人が好きだった飲み物などをお供えする時は、コップや湯呑も持参すると便利です。
また、お寺や霊園によっては、花がらを持ち帰るというところもありますので、花がらを入れる袋もあると便利ですね。
軍手やぞうきんなどは、お墓のまわりの掃除をする際にあると便利。
そしてごみ袋は、掃除で使ったものを入れるのにも役に立つので、何枚か持っていくと良いでしょう。
その他に、細かい場所を掃除する時は、歯ブラシやスポンジもあると便利ですね。
お墓参りの際の服装
次は、お墓参りに行く時の服装のマナーです。
派手な色や柄は避ける
一つ目は、派手な色や柄物の服装は避けるということです。
極端に黒や喪服を着る必要はありませんが、赤や蛍光色などの色はお墓参りにはふさわしくありません。
グレーや紺などの地味な感じの服装が良いでしょう。
毛皮の服装は避ける
二つ目は、毛皮などの服装を避けるという事です。
宗派にもよりますが、仏教では殺生がタブーとされているため、ファーやアニマル柄の服装は避けるようにしましょう。
肌の露出が多い服装は避ける
三つ目は、肌の露出が多い服装は避けるという事です。
お墓参りでは、暑い時期でも肌の露出が多いタンクトップやノースリーブなどの服装は好ましくありません。
また、夏場は虫に刺されやすいということもあり、一枚羽織るなど極端に肌の露出が多い服装は避けるようにしましょう。
動きやすいものを選ぶ
四つ目は、動きやすい服装を選ぶという事です。
お墓参りでは、石段や砂利道が多い点や掃除をするので、歩きやすく動きやすい服装がオススメです。
靴も、ヒールが高いものは避けスニーカーなどがオススメです。
まとめ
さて今回は、お墓参りに行く時のベストな時間帯やマナーなどを調べてみましたが、いかがだったでしょうか?
お墓参りの形式は、地域によっても様々なので一概にはいえませんが、今回ご紹介したものは一般的な基準になります。
お寺や霊園がある環境にもよっても違いがありますので、お墓参りに行く時はお寺の形式を確認することも忘れずにしましょう!
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