年が明けて寒い冬も終わると、いよいよ新年度のスタートですね。
入園・入学を控えたお子さんをお持ちの親御さんは、入学祝いを頂く機会も多いのではないでしょうか。
入学準備でバタバタと忙しいかもしれませんが、頂いたお祝にはきちんと感謝の気持ちを伝えたいものです。
そこでお返しをするのに「のし」は必要なのかも悩みますよね?
そこで今回は、
■入学祝いに「のし」は必要なのか?
■「のし」の書き方
■入学祝いのお返しに添えるお礼状の書き方と例文
■入学祝いのお返しはいつまでにすればいいのか?
■失敗しない入学祝いのお返しの選び方
について見ていきましょう。
入学祝いのお返しに「のし」は必要?
入学祝いは、原則としてお返しが不要とされています。
本人に直接お礼を言わせることが大切です。
とはいえ、「難関大学に合格した」「お祝いをたくさんいただいた」などのケースには、感謝や喜びを分かち合う気持ちを込めて内祝いを贈る人も少なくありません。
でも入学祝いのお返しの「のし」はどう書けばいいの?
分からない人もいますよね。
そこで、次に入学祝いのお返しの「のし」の書き方をご紹介します。
入学祝いのお返し「のし」の書き方
内祝いを贈るなら、のしは必要です。
品物を贈る場合は、のしに子どもの名前で「内祝」と書いて贈りましょう。
入学祝いのお返しは、「入学内祝い」という形式になります。
お返しの品物を贈る際には、のしに「入学内祝」「内祝」と表書きしますが、堅苦しく感じるようなら、「松の葉にも隠れるくらいのささやかな品」という謙遜の意を表して「松の葉」という表書きにしてもかまいません。
ただし、厳密には「まつのは」と平仮名で書くのが正式とされ、また、「寸志」は目上から目下の方に宛てる際の言葉なので使わないよう気をつけましょう。
のしの下側には、お祝いをいただいたお子さんの名前をフルネームで書き入れましょう。
何度あってもおめでたいお祝いなので、水引は紅白の蝶結びを選びます。
入学祝いのお返しに添えるお礼状の書き方と例文
心のこもった贈り物を頂くと嬉しいですよね。
嬉しい気持ちをお返しでちゃんと伝えたいものです。
入学祝いのお返しに添えるお礼状に、そんな思いをしっかり込めて書く書き方は、是非知っておいて損はないはずです。
入学祝いのお返しに添えるお礼状の書き方のポイント
まずは、お礼状の書き方のポイントを押さえていきましょう。
お礼状に書く項目は、「時候の挨拶」「お礼の気持ちや本人が喜ぶ様子」「学校に通っている様子」「結びの言葉の後に親子双方の名前を記載する」の4つです。
時候の挨拶
マナーを守ったお礼状にするために、時候の挨拶を入れるのが大切です。
時候の挨拶は月によって変わるため、お礼状を出すタイミングで使い分ける必要があります。
3月の時候の挨拶には、「早春の候」「春暖の候」「初春の候」などがあります。
「桃の節句を過ぎ、ようやく春めいてまいりました」「寒さの中にも春の気配を感じるころとなりました」など季節を表す言葉もよいでしょう。
4月の時候の挨拶には「陽春の候」「桜花の候」「春爛漫の侯」などがあります。
「桜の花のたよりが聞かれるころになりました」などの言葉で、お礼状を書き始めるのもよいでしょう。
お礼の気持ちや本人が喜ぶ様子
お礼状のメインの内容となる感謝の思いは、丁寧に伝えましょう。
「お心遣いをいただきありがとうございました」など、入学祝いをいただいたことへのお礼を自分の言葉で表現するのが大切です。
また子どもが喜んでいる様子や実際に使っていることなどを伝えることで、入学へのお祝いの気持ちが増したり贈ってよかったと思ってもらえたりするでしょう。
文章を書くのは苦手という方もいるかもしれませんが、難しく考える必要はありません。心を込めて感謝の気持ちを書けば、きっと相手に伝わります。
学校に通っている様子
お礼状では、子どもが学校に通っている様子を伝えるのもよいでしょう。
「友達がたくさんできました」「学校で初めてこんなことを体験しました」「毎日楽しく学校に通っています」などを文面に加えることで、子どもの元気な様子を伝えられます。
また学校で使うものをお祝いでいただいた場合、その感想を伝えるのもよいでしょう。
学校で使うものを贈った方は、それが役立っていると知るとうれしくなるからです。
お礼状は、子どもの様子を絡めて書きましょう。
親子双方の名前を記載する
入学祝いへのお礼状は親が書くのが一般的ですが、結びの言葉の後には親子で名前を記載します。
お礼状を書いた本人と、子どもの名前を並べて書きましょう。
両親の名前と子どもの名前を並べて書いても構いません。
子ども本人がお礼状すべてを書くのは難しくても、子どもが文字を書ける場合は「ありがとうございました」などの一文を書き添えるのもよいでしょう。
祖父母へのお礼状の場合は、子どもが似顔絵や絵を描くことでも喜ばれます。
お礼状を書く前には、身構えてしまう方もいるかもしれません。
しかし、お礼状に書く項目を押さえれば、書き方はそれほど難しくありません。
あまり堅苦しく考えすぎず、お礼状を受け取る立場なら、と自分に当てはめてみるとお礼状を書きやすくなりますよ。
また、お礼状には入学祝いをいただいた感謝の気持ちを書くのはもちろんですが、「今後もよろしくお願いします」という意味合いを込めるのもいいですね。
入学祝いのお返しに添えるお礼状の例文
お礼状をいざ書くとなると、不安だという方もいるでしょう。
そのような方のために、アレンジができる文例をいくつかご紹介します!
文例①:目上の方に送る場合
陽春の候、いかがお過ごしでしょうか。
このたびは長男○○の入学にあたり、あたたかいお心遣いをありがとうございました。
無事に入学式を終え、新しい生活にも少しずつ慣れてきたようです。
季節の変わり目ですので、体調を崩されませんようご自愛くださいませ。
敬具
本人の名前
子どもの名前
文例②:親戚に送る場合
皆様元気にお過ごしでしょうか。
このたびは○○(子どもの名前)の入学祝いに図書券をありがとうございました。お二人のお心遣いに○○も大変喜んでおり、早速大好きな本を買い求めさせていただきました。
無事入学式を終え、○○は毎日楽しそうに学校に通っております。仲のよい友達もできたようで、学校から帰るといろいろな話をしてくれるのが私たちの楽しみにもなっています。
今後とも親子共々よろしくお願いいたします。
またお会いできるのを楽しみにしています。
本人の名前
子どもの名前
子どもがお礼状を書く場合、特に形式は決まっていません。
簡単なメッセージでも、一生懸命書いてくれたというだけでとても喜ばれるでしょう。
また、メッセージとともに絵を描くのもおすすめです。
「ありがとう」の一言に絵が添えてあるお礼状も、見ていて幸せな気持ちになりますよ。
入学祝いのお返しはいつまでにすればいい?
入学祝いを貰ったら、できるだけ早くお礼状を出すのが大切です。
入学式から1ヵ月以内が目安です。
入学準備などで忙しい時期ですが、相手に失礼のないよう早めに対応しましょう。
なるべく早くお礼状を出すことで、感謝の気持ちも伝わりやすくなりますよ。
また入学内祝いを贈る場合も、お礼状はすぐに出すのがマナーです。
書状か電話ですぐに感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
電話の場合は、子ども本人からも「ありがとうございました」と直接お礼を言えるのでおすすめですよ♪
入学祝いのお返し 失敗しない選び方とは
入学祝いの相場は、もらった入学祝いの3分の1から半分相当が目安となります。
お返しがあまり高価になりすぎると、かえって相手に気を使わせてしまうので注意です。
入学内祝いに何を贈るかについて明確なルールはないですが、一般的に相手に気を使わせずに、あとに残らない物が良いとされています。
一律に同じ物を贈るのではなく、相手の年代や関係性などによって贈り分けをすることがポイントです。
例えば、子供の祖父母や年配のおじ・おばには、ご当地グルメやスイーツ、友人には紅茶やコーヒーなどがいいでしょう。
現金は若い世代には歓迎されることが多いですが、年配の方の中には抵抗を感じる人もいます。
特に子供の祖父母にお返しをする場合には、避けたほうが無難です。
年配の方には、カタログギフトや商品券にするなどの工夫をするといいでしょう。カタログギフトや商品券、ギフトカードは、どの年代にも歓迎される万能アイテムですよ。
入学祝いのお返し喜ばれるおすすめ5選!
基本的にお返しは不要なので、「気を遣わせてしまった…」と、相手が負担に感じない程度の消耗品が人気です。
相手にも育ち盛りの子どもがいる場合は、家族みんなで食べられる食品や、洗剤やタオルなどの消耗品がおすすめです。
焼き菓子
日持ちがするので、人数が少ないご家庭でも、マイペースに楽しめます。
ジャム・コンフィチュール
おしゃれなイメージで選ぶならもってこいです。
パンに付けたり、ケーキやクッキーに添えたり、あると食事が楽しくなりますよ。
ジュース
育ち盛りの子供がいる家庭にはぴったりです。
小さい子どもがいる家庭なら、果汁100%のドリンクが喜ばれますね。
洗剤
食の好みなどが分からない方に贈るなら、普段よく使う消耗品がおすすめです。
バウムクーヘン
お取り寄せできる物が増え、贈り物として人気が拡大しています。
年輪を刻んだデザインも上品なのでギフトにぴったりです。
まとめ
入学祝いのお返し選びの役に立ちましたでしょうか?
これからの良い関係の為にも、心のこもった贈り物を選びたいものですね。
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