梅雨も終わって本格的な夏がやってきました。夏といえば気軽に行けて水を楽しめる場所といえばプール!
でも生理の日と当たってしまった場合、「どうしても入りたい!」「どうしても入らなきゃいけない」そんな場合、生理何日目でプールに入れるのか?衛生的にどうなの?
そんな疑問やたんぽんなしでもプールに入れる水着もご紹介します。
さらに生理中にプールに入るときのマナーな注意点も要チェックしてみてくださいね。
生理何日目でプールに入れる?
家族や友人と計画を立ててみんなで遊びにいくプールは楽しいですよね。
でも、楽しい計画を立てていても体のサイクル次第で楽しめなくなることも多いのが実状です。
女性にとっては大切な「生理」ですが、みんなと一緒にプールを楽しめないのは残念。
生理の経血は、お風呂やプールなどの水中では水圧が身体にかかるため、体外に出てこないといわれています。
では、生理何日目になったらプールに入ってもOKなのでしょうか?
日本産婦人科学会では、生理中の水泳も特に問題がないと記されています。
ただし、生理に伴う腹痛や頭痛・めまいや倦怠感などの随伴症状が強い場合は避けたほうがよいとされています。
つまり、本人の体調がよければ生理初日や量の多い2日目であっても問題ないということのようです。
生理中のプールは衛生的に大丈夫?
生理中のプールは身体に悪影響がないとは言っても、衛生的に大丈夫なのかと思いませんか?
血液から感染する病気はたくさんあるから、水中に出る他人の経血から感染することはないのでしょうか?
HIVやB型肝炎・C型肝炎は血液や体液から病気が感染します。
専門家の指針によると、塩素濃度の基準を守り、徹底した水質管理がされているプールでは「生理中の水泳による感染は問題ない」とされているそうです。
プール使用時の基準は塩素濃度0.4~1.00ppmです。
この濃度ならウイルスの死滅に時間がかかるものもあるが、数ccの経血による感染リスクは問題にならないといわれています。
「プールを汚してしまうのではないか」とか「衛生管理に引っかかるのではないか」という心配しなくて大丈夫のようです。
しかし、生理中は身体の抵抗力や体力も落ちているため病気などに感染しやすい状況になっています。
自身の体調をよく見て判断してくださいね。
どうしても生理中にプールに入りたい場合の対策!
経血漏れや生理中のプールは心配だけど、どうしてもプールに入りたい!そんな時の対策をご紹介します。
ピルを服用する
プールに入る予定と生理が重なると早めにわかっている場合には、「ピルの服用」で生理日を移動させることができます。
以前より改良されて副作用が軽くなったとはいえ、人によっては吐き気や頭痛が出る人もいます。
また、個人差が大きいので生理再開日は数日ずれることもあります。
生理を早める方法
早める方法は、避けたい生理周期の時よりその前の生理の頃からピルを飲む必要があります。
生理が始まってから5日目までにピルを飲み始め、早めたい日の5日前まで飲み続けます。
ピルの服用をやめて4~5日後に生理が来ます。
しかし、人によっては7~10日後に生理になる人もいるため、うまく早めに始めないとプールの予定日と重なってしまうことになってしまいます。
ピルを飲んで早めに生理が来るように調整したい人は、早めに病院受診して処方してもらってくださいね。
生理を遅らせる方法
遅らせる方法は、生理を避けたい日の5日前までにピルを飲み始めます。
避けたい予定の日が終わるまで内服を続ける必要があります。
ピルを飲んでいる間は生理が来ませんが、人によっては少量の出血が見られる場合はピルの追加が必要になります。
服用をやめると3~6日で生理が始まります。
遅らせたい時は、生理を避けたい日の1週間前までに病院を受診してピルを処方してもらってくださいね。
ピルの服用するには、病院で受診する必要があります。
ピルは何科で処方してもらえるの?
産婦人科や婦人科などを受診して、医師からピルを処方してもらいます。
最近は、オンラインで診察して処方してもらえる「オンライン処方」も増えていますよ。
ピルは保険適用できるの?
・月経困難症
・子宮内膜症
などの治療を目的とした場合のピルは保険適用となります。
ですが、生理の時期をズラす為や避妊を目的としたピルは治療にはあたらないので保険適用外となります。
ちなみに、生理予定日がプールと重なる場合、予定日を移動するために使用するには「中用量ピル」が処方されます。
生理中でもプールに入れる水着の着用
「生理の時でも普通にすごせる水着があればいいのにな~」なんて思った人は多いはず。
実際にそんな素敵な水着は存在しているんです。
オーストラリアで誕生した「Ruby Love(ルビーラブ)」は生理用品不要の水着を販売しています。
2児の母であるこのブランドの設立者のクリスタルエティエンヌさんは、月に1度訪れる生理の時でも快適に過ごせることを目的としてこの水着を開発しました。
もともとPantyPropというブランド名だったのを、2019年6月11日にRubyLoveに改名しています。
「Ruby」は健康と清涼を象徴する時代を超えた優れた商品であり、「Love」は最高レベルのケアを提供し続けるという彼女たちの取り組みをあらわしているそうです。
・水の中でも特殊なオーガニックパットが経血を吸収してくれる
・前後サイドの経血漏れを予防
・生理時の独特な匂いも防止
・シミになりにくい
・擦れにくい
・滑りにくい
などがあげられます。
たんぽんなしでも大丈夫ですが、普段から経血量が多い人や、ちょっと心配な生理2日目などはこの水着とタンポンや月経カップを併用すれば安心度がUPしますね。
シルエットもきれいなので、パットが入っていることにも気づかれにくくなっています。
バリエーションが豊富なスイムウェアが豊富にあります。
ティーン用の水着からスポーツ用、ワンショルダーなどデザインも若いいですよ。
・高温により色落ちや型崩れがしやすくなるため、低温で洗濯・乾燥を行う
・柔軟剤は使用禁止
この2点のようです。
さらにこのブランドからは生理用品不要の下着用パンツも販売されています。
生理中にプールに入るときのマナーと注意点
プールは多くの人が利用する公共の施設です。
自分自身は何も問題なくても、周りの人が経血を見て気まずい思いをしたり、不衛生だと思われることはしてはいけません。
そのためにもマナーと注意点は十分に気を付けましょう。
施設の方針を確認する
施設によっては生理中のプール利用を禁止しているところもあります。
まずはその施設の方針を確認しルールに従いましょう。
生理用品を活用する
タンポンや月経カップを利用して経血が漏れることを予防しましょう。
タンポンや月経カップはプールに入る直前に装着します。
また、水中に入らずプールサイドにいる間はナプキンを装着し、水中に入る前に外すようにしてくださいね。
タンポンや月経カップを使用することに躊躇している人などは、水泳用サニタリーショーツや生理用品不要の水着を着用するなど工夫してみてくださいね。
プールに入る前にしっかり体を洗う
プールに入る前にはしっかりとシャワーで洗い流し、太ももの内側など見落としがちなとこをもしっかりと汚れが付いていないか確認しましょう。
プールから出たらすぐに新しい生理用品を装着する
水中にいる間は水圧で経血が出にくくなっています。
そのため、プールサイドなどに上がると圧力がなくなり漏れる危険性が高くなります。
水中から出たら素早くタオルを身に着け着替えを済ませたり、あたらしい生理用品の装着などをしてくださいね。
また、プールの時に着けたタンポンは、紐の部分から水分を吸収しているため、長時間使用していると不衛生になり感染症を起こしやすくなります。
プールから上がったら新しいタンポンに交換してくださいね。
濃い赤色など色の濃いタオルを準備しておく
水中では水圧で漏れは抑えられていますが、水から上がった時に経血の漏れが起きやすくなります。
慌ててタオルで身体をくるんだり拭ったりしても、白っぽいタオルだと経血が付着して目立ってしまいます。
そんな時のために濃紺や濃赤などの濃い色のバスタオルなどを準備しておくと安心ですよ。
まとめ
生理予定日とプールに行く日が重なるともうそれだけで落ち込んじゃいますよね。
でも生理中だからと言ってプールに入れないということではありません。
色々対策をすれば生理中でも十分にプールを楽しむことができます。
今回紹介した方法や生理用水着などを活用して、生理期間中でもたくさんプールを楽しんでください!
ただし、プールの施設によっては生理期間中に入ることを禁止しているところもありますので、十分にルールを確認してくださいね。
コメント