大雨や台風の時、家の中にいても雨や風の被害が心配ですよね。
そんな時、
なぜマンションに雨戸がないの?
って思うことはありませんか?
そこで、
✅台風対策としてマンションの雨戸の代わりになるものはあるのか?
✅台風中に窓ガラスが割れてときの対処法
✅マンションの台風対策で注意すべきこと
など、マンションの台風対策をご紹介していきます。
なぜマンションに雨戸がないの?
昔は多くの家屋で設置されていた雨戸ですが、最近マンションでは窓ガラスだけの家も多くなってきています。
いったいなぜなのでしょうか?
強風の影響を受けやすいマンションですが、おもに以下のような3つの理由から雨戸が設置されていません。
強風によって雨戸が飛ばされる可能性がある
マンションは強風の影響を受けやすくなっています。
そのため、台風のようにモノが飛ばされるほどの強風が吹いた場合、雨戸が飛ばされてしまう可能性があるのです。
もし雨戸が飛ばされてしまえば、自宅のガラスにぶつかって割れたり、階下の人に直撃したりといった危険があります。
このような危険を少しでもなくすため、マンションでは雨戸が設置されていません。
ただ、マンションの窓ガラスは雨戸がなくても大丈夫なように、多くは複層ガラス(防犯ガラスや強化ガラスなど)が使われています。
建物が耐えられる重量を超えてしまう
一軒家のように1~2カ所の窓に雨戸を設置するだけであれば、それほどの重量にはならず、建物が耐えられないといったことにはなりません。
しかし、マンションのように複数の人が住む建物で、それだけたくさんの人が雨戸を設置しようとすれば、大変な重量になってしまいます。
その結果、建物が耐えられる重量を超えてしまい、地震などの災害時に倒壊を招くことにもなりかねないのです。
こういった理由もあり、マンションには雨戸が設置されておらず、また新たに設置することも難しくなっています。
十分な避難経路が確保できない
既存の窓に新しく雨戸を設置するとなると、少なからずバルコニー側へ出っ張る部分ができます。
これによって、バルコニーの広さ次第では十分な避難経路を確保できなくなってしまうため、防火法により雨戸が設置されていないようなのです。
また、これはマンションに雨戸が設置できない理由にもなっています。
階層が高くなればなるほど、外への避難経路を確保しておくことも重要です。想定できる被害は、台風や空き巣といった外側だけでなく、火事など室内側にもあります。
そのため、マンションのように避難経路が限定される場所では、あらゆる事態を想定した防犯・防災対策が必要なのです。
台風対策!マンションの雨戸の代わりになるものはある?
雨戸がなくても日常生活に支障がないですが、台風の時には困りますよね。
雨戸の代わりになるものはあるのでしょうか。
養生テープを貼る
雨戸のない窓ガラスに養生テープを貼ることで、ガラスが割れたとき、破片が飛び散るのを防ぐことができます。
もちろんテープを貼っていない状態より強度も高くなります。
テープを貼るときのポイントは、米印に貼ることです。
なるべくガラスだけの面を減らすことで、破片の飛散防止や強度を向上させる効果を高めることができます。
テープについても剥がし跡の残りにくい養生テープや布製のガムテープがおすすめです。
ダンボールを貼り付ける
さらに飛散防止と強度向上の効果を高めたい場合には、養生テープと一緒にダンボールを貼るのがおすすめです。
大き目のダンボールであれば窓全体を覆うこともできるため、窓を効果的に守ることができます。
カーテンを閉じる
窓側ではなく、室内側のカーテンに突っ張り棒を設置します。割れてしまったガラスが飛散しないようカーテンが受け止めます。
あまり上のほうに突っ張り棒を設置すると、ガラスを防ぎきれないおそれもあるため、下から1/4のあたりに調節しましょう。
フィルムを貼る
養生テープやダンボールなどを貼ることで多少強度はあがりますが、台風のたびに貼ったり、剥がしたりするのは面倒なものです。
少しでも面倒を減らして防犯・防災対策したいという方には、“飛散防止フィルム”や“防犯フィルム”を貼る方法もあります。
フィルムを貼る対策であれば、一度貼ってしまえば剥がす必要がなく、種類によっては紫外線をカットしてくれるものまであります。
室内用の雨戸を設置する
マンションの室外に雨戸を設置するのは難しいですが、室内に設置できる雨戸もあります。
室内用の雨戸には多くのタイプがあり、日差しの調整や外からの視線を遮るのにも役立つようです。
ただ、雨戸を室内に設置するため、窓ガラスの補強にならない点には注意しましょう。
台風中に窓ガラスが割れたときの対処法
台風の時期に窓が割れるのは、実は風の力ではなく、風によって飛ばされた飛来物がぶつかることによる破損が原因です。
台風の窓ガラス対策は「雨戸」や「シャッター」を下すのが一般的ですが、最近では雨戸やシャッターがない家も多く、台風が接近してから慌てる方も少なくありません。
飛来物が飛んでくるような強風が吹き荒れるなかで窓ガラスが割れてしまうと、業者の到着を待たずして家の中が雨風でめちゃくちゃになってしまうと心配になりますよね。
しかし、台風が直撃している中で無防備に応急処置をしようとすると、風や大雨によってケガをしてしまう可能性もありますので、安全対策をしたうえで応急処置をする必要があります。
・ガラス修理業者に連絡する
・装備を整える
・作業前に軽く掃除をする
・ひび割れ程度ならガムテープや補修シールを貼る
・小さな穴にはアクリル板をあてる
・大きく割れてしまったらダンボールで塞ぐ
これらのことを行い、適切に対処しましょう。
室内に設置できる雨戸はあるの?
室内用の雨戸は多くのタイプがあり、日差しの調整や外からの視線を遮るのに役立ちます。
メリットは「台風対策」「防犯対策」になる、光の調整ができる、目隠しになる、などです。
デメリットは、設置場所に幅が必要なこと、状況によって設置できないこと、外用よりもバリエーションが少ないことです。
また、もし室内用の雨戸を設置するという場合には、DIYではなく業者に依頼するのがおすすめです。
雨戸の設置となると大掛かりな作業が必要となるため、知識のない不慣れ状態で設置しようとすると失敗するおそれがありますよ。
マンションの台風対策で注意すべきこと
多くのマンションは強度のある鉄筋コンクリート造のため、「マンションは台風に強い」と思われますが、戸建てに比べて高さがあるため風の影響も受けやすく、窓ガラスの破損や雨水の浸水も起こりえます。
対策としてやっておきたいのは、各居室にある外気と室内の空気を循環させる給気口を閉じ、24時間換気システムを一時停止にすることです。
普段は換気のために外気を室内にとり入れるものですが、雨風が強いときは、そこから風やホコリが吹き込むことがあるので、台風の間は閉めておきましょう。
同様に24時間換気システムも一時停止にしておきましょう。
バルコニーにあるものは、万が一の落下や窓の破損をしないよう、室内に移動させましょう。
物干し竿も忘れずに中に入れるか、ヒモで固定します。どうしても重くて動かせないようなものは、ロープなどで固定しましょう。
雨対策としては、バルコニーの側溝にある排水溝の枯れ葉やゴミなどを取り除きましょう。
排水溝の機能が低下していると、台風の急激な雨量に排水が追い付かず水があふれてしまう可能性があります。
マンションの台風対策として、万が一の被害を最小限にするためにも、事前に備えることが大事です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
台風の時、窓ガラスが割れることが一番困りますが、対処方法を知っていれば安心ですね。
事前の準備をしっかりして、備えていれば安心です。
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