11月は七五三の季節ですね。
もうすでに着付けや写真スタジオの予約をされている方も多いのではないでしょうか。
そして、持ち物などの準備に追われて、つい忘れがちになってしまうのが、「着物を着た状態でどうやって車に乗せるか」という問題です。
準備は完璧にすませたのに、いざ車で移動しようとしたときに、「あれ?どうやって乗せればいいのだろう?」と戸惑ったことがあるかたも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、着物を着た状態でシワにならないチャイルドシートへの乗せ方や、注意点をみていきたいと思います。
七五三を着物で参拝する時チャイルドシートに乗せないとダメ?
結論から言うと、着物で車に乗るときもチャイルドシートはつけなければいけません!!
法律上、チャイルドシートは6歳未満の幼児までが義務の対象になっています。
また、年齢が6歳を超えても、まだ身体の小さな子供にはチャイルドシートやジュニアシートを使うことが推奨されています。
つまり、3歳と5歳の七五三を迎える子はチャイルドシートやジュニアシートが必須になります。
また、7歳のお子さんでも、身体が小さめな子はジュニアシートが推奨されています。
着物の着崩れや、髪型の崩れがどうしても気になってしまうと思いますが、法律で決まっていることなので、きちんと着用するようにしましょう。
チャイルドシートの着用は何かあったときに、命を守る大切なものですしね。
ちなみに、タクシーで移動する場合はチャイルドシートやジュニアシートの着用は免除されます。
どうしても気になるかたは、タクシーで移動することも選択肢として頭に入れておくと良いでしょう。
七五三を着物で参拝チャイルドシートにシワにならない乗せ方を伝授!
では次に、チャイルドシートに乗せる際に、シワにならない乗り方をご紹介します。
まず、3歳のお子さんでしたら、チャイルドシートから幼児用のジュニアシートに切り替えることをオススメします!
一般的にジュニアシートは、1〜3歳頃から使えるものが多いです。
先ほども言ったように6歳まではジュニアシートが必須になるので、これを機に買い替えを検討みてみるのも良いかもしれません(^ ^)
また、チャイルドシートに比べてジュニアシートの方が、お腹周りもだいぶゆとりが出てくるので、着物などのかさばるものを着るときは、シワになる原因も減らせますし、お子様も楽になると思います。
そして、肝心のシワにならないように乗せる方法なのですが、「着物の裾を捲り上げて腰のあたりで折りたたんで座らせる」というやり方があります。
これだけ読んでもなかなかわかりづらいと思いますが、まず、帯のすぐ下から、着物を下から上へ半分に折りたたむように一気に全部捲りあげます。
それをきちんとたたんでしまいます。
たった、これだけです!
座らせた状態としては、パンツが丸見えになってしまうので、上からかけるブランケットなどを用意しておいた方がよさそうです。
また、コツは、一気に全部捲りあげることです!!
着崩れが気になって中途半端にやってしまうと、フレアスカートのように広がってしまったり、余計なしわが増えてしまうので注意しましょう。
車から降ろすときは、帯から下がまっすぐになるように下ろします。
フレアスカートのように広がってしまったら、帯の下で着物をたたみ込むように見頃に合わせ直します。
イメージとしては、下に引っ張るのではなく、左右をしっかりと重ね合わせ、帯でとめるようなかんじです。
車からおりた直後は多少のシワが気になるかもしれませんが、立っていれば徐々に着物の重みでシワが気にならないようになってきます。
なので大丈夫です!
チャイルドシートに乗せて移動するときは、ぜひお試しください(^ ^)
チャイルドシートで着崩れしたときの簡単なお直し方法
先ほども少し書きましたが、着崩れしたときの簡単なお直し方法をもう少しだけご紹介します。
衿合わせがゆるんで崩れてしまった場合
上前の衿元を押さえながら、着物や袴の下から手を入れて、長襦袢や衿の端を引っ張る。
裾が長くなってしまった場合
腰紐の下から手を入れて着物の長さを調整します。
子供はチャイルドシートに乗せているとき以外でも、すぐに着崩れをおこしてしまうので、簡単なお直しの方法は覚えておくと良いと思います。
また、知らない方も多いと思いますが、大きな神社では「着崩れ直し所」というものがあります。
ここではプロの方が待ち構えていてくれるので、困ったときはこういった所にお願いするのが一番良さそうですね!
もし、大きな神社で七五三をする予定のある方は、ぜひこちらも合わせて確認してみてください(^ ^)
着物で七五三のときに気を付けるべき点
最後に、着物で七五三をするときに気をつけるべき点をご紹介します。
子供の体調管理
これはあえて言うほどのものでもないと思いますが、いつもと違う雰囲気に子供たちも緊張しています。
着物の締め付けがきつくて苦しかったり暑かったりしても、雰囲気にのまれて気付かなかったり言い出せない場合もあります。
なので、元気そうに見えても、こまめに体調を確認するようにしましょう。
また、あまり長時間にならないように、参拝やお写真が終わったら速やかにお着替えさせてあげましょう。
子供のトイレ
着物を着ていると、想像以上に時間がかかります。
そのため、トイレが大行列になっている場合も。
なので、なるべく早めにトイレに連れて行ってあげるようにしましょう。
3歳の子は、オムツが取れている子でも、念のためオムツをはいていくことをオススメします。
子供の靴
慣れない下駄や草履は、嫌がる子も多いです。
また、神社の中は砂利道が多いので、余計に歩きにくくなっています。
そのため、普段履きなれている靴も持参した方が良いでしょう。
お写真のときだけ下駄や草履を履きかえて、あとは履きなれている靴を履かせておいた方が、子供の機嫌も悪くならずにすむかもしれません。
ちなみに、マジックテープの靴は、着物を痛めることがあるので注意しましょう。
食事の時間
参拝や撮影前にご飯を食べさせてしまうと、眠くなってしまったり、着物が苦しくなってしまうことがあります。
食事の時間は、なるべく全て終わったあとの方が良さそうです。
食事の予約
七五三のあとに、そのままお食事に行かれる方も多いと思います。
七五三の時期は、神社の近くのお店は混み合いますので、必ず予約をするようにしましょう。
ご祈祷や撮影が終わってクタクタの中、お店を探し回るのはつらいですもんね。
最終確認
当日はバタバタしてしまって、思わぬ失敗をしてしまうこともあります。
着物のサイズ確認や、当日のスケジュール、神社までのルートや所要時間など、一週間以上前に必ず確認しましょう。
一生に一度の思い出です。
前日に気付いても間に合わない場合があるので、余裕を持って一週間以上前にきちんと確認しておきましょう。
まとめ
七五三の日はきっと、朝から大人もバタバタすると思います。
その中で、騒ぎ回る子供の面倒をみたり、スケジュール管理をしたり、いろんなことに気をつかったり、、、。
ただでさえ慣れないことで疲れているのに、全てを完璧にやろうなんて無理な話ですよね(^^;;
どうしても騒ぐ子供には、「今日だけはなんでもあり!」ぐらいの気持ちを持って、大好きなお菓子を与えたり、ユウチューブを見せてしまっても大丈夫です!
目的は、「無事にご祈祷を終わらせる」ことなので、それさえできればあとはなんでもOK!!ぐらいの気持ちで挑むと良いと思います。
着崩れて当然!騒いで当然!泣き喚いて当然!です(^^;;
もはや、着物を着てくれるかすらわかりません!
「他所の子はみんなちゃんと座っているのに・・・。」と思っていても、案外、その直前にお母さんが雷落としてたりするものです。
どこの家庭もみんなそんな感じなので、あまり頑張りすぎないようにしてくださいね。
楽しく思い出に残る七五三を過ごせますように。
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