子供が大好きなお菓子「アンパンマングミ」。
子供のぐずり対策としても、常に持ち歩いている方も多いのではないでしょうか。
パッケージにアンパンマンのイラストがついているものは、子供自身が「自分が食べられるもの」だと認識して、スーパーなどでおねだりされることも多いと思います。
しかし、子供向けのお菓子の中でも「◯ヶ月頃から」と記載されているものはわかりやすいのですが、何も書かれていないものはあげても良いのか判断に困る場合があると思います。
そこで今回はアンパンマングミは何歳から食べられるのか、グミに含まれる添加物や与える際の注意点についてご紹介します。
「そろそろグミをあげてみようかな?」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
アンパンマングミは何歳から食べられる?
アンパンマングミは何歳から食べられるのでしょうか?
不二家のお客様窓口によると、
「グミを咀嚼(そしゃく)できることが前提ですので、個人差がありますが、おおよそ3歳以上のお子様が召し上がることを目安としています。
お子様が噛まずに誤飲したりされませんよう、保護者の方がお子様の成長に合わせて与えてあげてください。
また、大人の方もよく噛んで召し上がってください。」※引用元:不二家HP
と記載されていました。
なので、一般的には、しっかりと噛んで食べることができるようになる3歳頃から食べられるということのようです。
アンパンマングミを食べられる目安の時期や見極め方は?
では次に、アンパンマングミを食べられる目安の時期や見極め方についてご紹介します。
ポイントは主に3つです。
① 乳歯が生え揃っている
② よく噛んで食べることができる
③ 親の言葉を理解できる
一つずつ、詳しくみていきます。
乳歯が生え揃っている
乳歯が生え揃う時期は個人差がありますが、 生後6か月頃から乳歯が生え始め2歳6か月頃に乳歯が生えそろうのが平均です。
乳歯は生えそろうと合計で20本あります。
個人差があるため3歳を過ぎても乳歯が生えそろわない場合もありますが、3歳半ぐらいまでには生え揃っている場合がほとんどのようです。
乳歯が生え揃えば奥歯でしっかりと噛むことができるようになるので、目安の一つと考えてよさそうですね。
よく噛んで食べることができる
グミはラムネなどとは違い、よりよく噛んで食べられることを目的としたお菓子のため、しっかりと噛めることが前提です。
食べ始める時期としては、離乳食が完了して、だいたい大人と同じご飯を無理なく食べられるようになるのが一つの目安といえます。
よく噛まないと飲み込むことができないお肉などを食べられるようになれば、グミを食べられる目安と考えてよさそうです。
親の言葉を理解できる
「よく噛んでからごっくん(飲み込むん)だよ」と伝えても、ちゃんと理解できずに、噛まずにそのまま飲み込んでしまうのはとても危険です。
大人と違い子どもは喉が狭く、ものを飲み込む力も弱いためグミで窒息してしまう可能性もおおいにあります。
なので、よく噛むことをちゃんと理解できるようになることも目安と考えてよさそうです。
アンパンマングミに含まれる添加物や消化について
次は、アンパンマングミに含まれる添加物や消化についてみていきたいと思います。
子供に食べさせるものは、添加物や消化について気になる方も多いと思います。
まずは原材料と、その原材料についての説明も合わせてご紹介していきます。
砂糖、水あめ、ゼラチン、濃縮ぶどう果汁、でん粉、ソルビット、酸味料、香料、着色料(アントシアニン、クチナシ)、チャ抽出物、乳化剤(大豆由来)
ソルビット
甘味料で糖アルコールの一種です。
水に良く溶け、清涼な甘みがあり、甘味度は砂糖の60%ほどです。
有毒性が懸念されており、過量使用は、下痢の原因となります。
クチナシ色素
天然由来の食品添加物です。
赤、青色のクチナシ色素は、常用量を超えて使うと、変異原性が認められるといわれています。
菓子類、中華めん、ゼリー、冷菓、漬物、ふりかけなど、多くの加工食品に0.01~0.2%を限度として使用許可されています。
摂取量の増加や、他の食品添加物との相乗作用など、心身への影響が懸念されています。
酸味料
酢酸、クエン酸、りんご酸などの有機酸とその塩類で、特に不安点はないです。
香料
食品の香りはフレーバーと言われ、食材の風味を再現したものです。
シトラス系、フルーツ系、バニラ系など様々あり、一括表示なので、ここでは何が使われているか分かりません。
乳化剤
品質をなめらかにするものですが、一括表示名なので何が使われているか分かりません。
また、お子さんが小さいうちは、人工甘味料を摂取しすぎるとお腹がゆるくなる場合があります。
果汁で味を付けているグミもありますが、香料や酸味料で味を付けているものも多いです。
添加物が多いと、大人なら消化できるものでも、小さなお子さんだと消化しきれず身体に負担になる場合もあります。
そのため、食べる量は大人がしっかりと管理するようにしましょう。
アンパンマングミ以外のグミに含まれる気を付けたい添加物
一般的なグミには、たくさんの人工的な成分が入っているものもあります。
特に人工甘味料は、いまやダイエット食品だけでなく、子どものお菓子にも幅広く使われています。
強い毒性はありませんが、注意が必要なものをいくつかご紹介しておきます。
アスパルテーム
清涼飲料水とダイエット食品によく使われています。
このアスパルテームの安全性については、ずっと論争になっています。
1981年にアメリカで実用化されると、頭痛、めまい、視覚障害、味覚障害が起こったという苦情がたくさんあったからです。
アスパルテームが脳腫瘍の原因になるのではないかという指摘もあります。
しかし、食品医薬品局(FDA)は、アスパルテームは大部分がそのまま排出されるので健康への影響はないという立場をとっています。
スクラロース
なんと砂糖の600倍もの甘さがあり、たくさんの食品に使われています。
強い毒性があるわけではないのですが、気になる実験結果が報告されています。
スクラロースを5%含むエサをラットに与え続けたら、脾臓や胸腺のリンパ組織が萎縮したのです。
また、妊娠中のウサギに体重1kgあたり0.7gのスクラロースを食べさせると、多くが下痢になりました。中には、流産するウサギもいました。
アセスルファムカリウム(アセルファムK)
こちらは、胃粘膜からの出血を引き起こすという報告もあるようです。
砂糖、はちみつ、メープルシロップといった天然甘味料の多くは、安全性が高いものが多いです。
なるべくなら、お子さんに与えるものは人工甘味料の少ないものを選ぶようにしましょう。
アンパンマングミを与えるときの注意点
続いて、アンパンマングミを与えるときの注意点をご紹介します。
ポイントは全部で4つです。
一つずつ詳しくご説明していきたいと思います。
必ず大人がそばで見守る
お子さんがしっかりと噛んで食べるようになったからといっても、油断は禁物です。
必ず大人がそばで見守るようにしてください。
実は日本では、乳幼児の死因で一番多いのが、食べ物を喉に詰まらせての窒息死なのです。
子供を一人で食べさせると、何が起こるかわかりません。
突然、口の中に大量にグミを含むかもしれません。
突然、歩き回って転んで喉につまらせる可能性もあります。
しかし、大人がそばで見守っていれば、それを注意することもできるし、もしものときにもすぐに対応できます。
もしもグミを詰まらせてしまった場合は、背部叩打法(背中を叩いて異物を出す方法)や腹部突き上げ法(お腹を押して異物を出す方法)などを状況に応じて行います。
また、 意識や呼吸がない場合は早急に119番通報をしたり、かかりつけの病院を一刻も早く受診したりしてください。
ただし、1歳未満の腹部突き上げ法は内臓損傷が懸念されるため禁止されています。
また、たとえ短時間でも気道が塞がると後遺症や最悪のケースにつながることもあります。
そのため、お子さんがまだまだ小さいうちは、しっかりとそばで見守るようにしましょう。
柔らかめのグミから与える
グミにもいろいろな種類があり、噛み応えのあるハード系のグミもあります。
まだ小さなお子さんには、柔らかいグミを与えるようにしましょう。
さらに、可能ならば小さくちぎってからあげるようにしましょう。
そうすることで誤飲のリスクを減らすこともできます。
また、柔らかめのグミを手作りするのもおすすめです。
手作りならば、グミの固さを調整できる上に、添加物が気になる方でも安心して子供に与えることができます。
もしも余裕があればお子さんと一緒に手作りしてみるのも良いと思います。
食べ過ぎに注意する
お子さんが喜んでいる顔を見たくて、ついつい多めにグミをあげてしまうこともあると思います。
しかし先ほども記載した通り、食べ過ぎはお腹がゆるくなる原因になります。
小さいお子さんはまだ消化器官が未発達なので、少しずつ与えるようにしましょう。
また、グミの食べ過ぎやだらだら食いは虫歯のリスクが高まります。
グミの主成分は砂糖なので口の中に砂糖が残っていると虫歯になりやすくなります。
歯を磨く際には、磨き残しのないよう丁寧に磨くようにしましょう。
グミを食べるときは、子どもがお気に入りのお皿に移し分けて与えるなど工夫して楽しんでみてくださいね。
ゼラチンアレルギーに注意!
最近、注目されている食物アレルギーで「ゼラチンアレルギー」というものがあります。
グミの成分もゼラチンなので、まれにアレルギー反応を起こす子もいるそうです。
また、グミだけでなくゼリーやプリン、ゼラチンを防腐剤として使っている予防接種を受けた後に蕁麻疹、嘔吐、呼吸困難などいわゆるアナフィラキシー症状を起こす場合があります。
特に、乳製品のアレルギーを持っている子どもはゼラチンアレルギーを合併しているケースも少なくないとのことで注意が必要です!
そこまでひどい症状は出なかったとしても、グミを食べた後に口の周りをかゆがったり、いつもと違う赤みが出たりする場合には、かかりつけの病院に相談するようにしてください。
グミの食べ方を子供に上手に教える伝え方
「グミを与えるのは、なるべく大きくなってから…」と思っていても、子供の行事や親戚の集まりなどでグミをもらう機会って意外と多いと思います。
そして、周りのお友達が食べていたら、「自分も食べたい!」となってしまいますよね…。
そんな時、グミを食べたことがなかったら、ちゃんと食べられるかな?と心配になる方も多いと思います。
ということで、グミの食べ方を子供に上手に教える伝え方についてご紹介したいと思います。
ポイントは3点です。
一緒に目の前で食べる
子供は言葉で伝えるよりも、目で見た方が理解しやすいです。
なので、お子さんの目の前で一緒になって食べてあげると伝わりやすいです。
このときに、「おいしいね」「甘いね」などと、感想を言いながら食べると、楽しく美味しく食べることができます。
わかりやすい言葉で伝える
グミを食べるときに「よく噛んでね」というよりも、「モグモグだよ」「カミカミだよ」などのわかりやすい言葉で伝えるようにしましょう。
お子さんが食べているときに、「カミカミ」など「モグモグ」などと言いながら見守ってあげるととても伝わりやすいです。
食べるときの環境を整える
大前提として、食べるときは座って落ち着いてから食べるようにしましょう。
遊びながらだと、どんなに食べ方を教えたところで、子供は聞いていません。
お友達が周りにいるとどうしても興奮しがちですが、その状態で食べさせると事故につながるおそれもあります。
しっかりと落ち着いた状態で食べられるように、周りの大人が配慮するようにしましょう。
また、普段、グミをあげる習慣のない家庭だったら、「今日は特別だよ」と言うのもおすすめです。
まとめ
今回はアンパンマングミについてご紹介しました。
「お菓子=よくないもの」と思われがちですが、適切な頻度や量さえ守れば、子供の成長にとって重要なものになります。
また、親子でお菓子タイムを楽しむことは、よりよい親子関係を築くことにもつながります。
ぜひ親子で一緒に、楽しいお菓子タイムをお過ごしくださいね(*^^*)
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