膀胱炎といえば、人間にとってもさほど珍しくない病気で、特に女性がなりやすいと言われますよね。
もちろん犬にも膀胱炎はあり、おしっこをした後の痛みや、すっきりしない症状なども人間と同じなのだとか。
そんな犬の膀胱炎は、何もしなくても自然に治る病気なのでしょうか?それとも治療が必要な病気なのか?まとめてみました。
早期発見につながる犬の膀胱炎の症状とは?
膀胱炎とは、菌によって膀胱の粘膜が炎症している状態を指します。
よく膀胱炎が「女性に多い病気」と言われるのは、尿道の長さの違いにあるんです。
男性に比べ、女性は尿道(膀胱からおしっこを外に出すための管)が短く、バイ菌が膀胱に入りやすくなることから、女性に多い病気と言われるのね。
犬も同じく、膀胱炎はメス犬に多い病気で、慢性化しやすく腎盂腎炎や尿結石(ストルバイト)を併発する原因にもなります。
そこで重症化させないためにも、犬の膀胱炎の症状を知っておきましょう!
・おしっこをする姿勢をしているのに排尿がない
・排尿するのに時間がかかる
・おしっこの時に痛そうにする
・尿が白く濁る・においがキツくなる
・尿に血が混じっている
・落ち着きがなくなる
膀胱炎の初期の段階では、残尿感から少量のおしっこを頻繁に出すようになります。
進行すると、尿からキツい臭いがしたり、血尿などの症状が現れます。
上記のような症状がみられた場合、膀胱炎にかかっている可能性があるので、早めに獣医にかかることをおすすめします。
犬が膀胱炎になる原因とは?
愛犬が膀胱炎を起こす原因は主に以下の3つ!
① 細菌感染
犬の膀胱炎といえば大体は細菌感染が原因となります。
上記でお伝えした通り、尿道から侵入したバイ菌たちが繁殖し、膀胱に炎症を起こすことで発症します。
メス犬は尿道が短いうえに、排尿の際に地面に触れてしまうことも原因とされます。
また、ヒート中なども免疫力の低下により膀胱炎になりやすくなると言われます。
② 結石
水分不足などにより尿中のミネラルが濃くなってしまうと、膀胱に結石ができやすくなります。
結石が膀胱を傷つけ炎症を起こすことが膀胱炎の原因になるので、水分不足には充分に気をつけてあげたいですね。
③ ストレス
厳しいしつけや、長時間の留守番などでストレスを感じ免疫力を低下させてしまうことも膀胱炎の原因になると言われています。
しつけは大切なことですが、上手くストレス解消をさせてげることも飼い主さんの義務でもありますよね。
厳しくしつけた日にはちょっと長めのお散歩に行ってあげたり、しつけが上手くいった時は思いっきり褒めてあげると、スキンシップも取れて、ワンちゃんのストレスも解消につながりますよ。
犬の膀胱炎は自然に治る?
膀胱炎は人にもよくある病気で、「放っといても自然に治るでしょ」と思ってしまいがちですよね。
確かに、「今すぐ緊急オペを!」という病気ではないかもしれません。
しかし、膀胱炎は再発しやすく、腎不全や尿毒症などを引き起こせば死に至る可能性もある怖い病気だということを覚えておきましょう。
病気を放置して良いことなど一つもありません!
膀胱炎だと思ったら膀胱腫瘍だったという例もあります。
愛犬に膀胱炎の症状らしきものが見られたら獣医師に相談し、適切な処置やアドバイスを受けて下さい。
愛犬の膀胱炎を再発させない!おうちで出来る予防法
こまめに水を飲ませる
水分摂取は膀胱炎予防に欠かせないものです。
こまめに水分を摂らせる工夫をしましょう!
ウェットフードなど、ごはんから水分を摂取させるのも良いですね。
おしっこを我慢させない
散歩の回数を増やしたり、トイレを常にキレイにする、リラックス出来る場所に配置するなど、愛犬がおしっこを我慢することのない環境を心掛けましょう。
ストレスをためさせない
散歩の時間や回数の見直し、留守番のさせ方の見直し、環境の見直しなど、愛犬がどんなことにストレスを溜めているのか理解し、なるべく取り除いてあげることが大切です。
ドッグフードを変える
獣医師と相談し、尿疾患用などの療法食に変更しましょう。
こちらの記事内で、獣医師がおすすめする尿疾患用のサプリメントについて触れているので、気になる方は、良かったらこちらの記事もどうぞ♪
こちらのサプリメントを飲ませるようになって、今までしずらそうだった排尿がすんなり排尿できるようになったなど、多くの嬉しい口コミがあるんですよ。
その中の一つの口コミを紹介しますね。
膀胱癌(出口から一番離れた場所の腫瘍)で、老犬でもあり、血尿は当たり前の毎日なのですが、
ひと月ほど前に、ドロっとした尿を絞り出すようにするようになり、熱もありましたので、動物病院に連れて行きました。
持参した尿で、すぐに顕微鏡検査をしていただき、大腸菌やその他の黴菌の膀胱炎と診断されました。
血液検査ではどこにも異常が見られない状態でしたので、腫瘍も広がっておらず、膀胱炎の抗生物質だけを頂いて帰りました。
膀胱癌は老犬でもありますので、勧められた切除手術は断りまして、かれこれ一年以上、漢方薬のみで進行を抑えていますが、他にも血液の持病があります為、とても良く効いてくれている漢方薬も、膀胱炎までの追加処方はもう限界の域に達しているとの事で、抗生物質に頼るしかない状態が、かれこれ一ヶ月以上続いております。
抗生物質もあまり効果がなく、でも飲ませなくてはならない状態で、既に3種類目の物を与えています。
ですが、この抗生物質もいつまで効果があるのか分からないので、もう余命宣告から既に1年以上が経過している事もあって、もう腎不全になって限界の日が近づいているのだろうと思って、日々覚悟しながら、毎日を過ごしております。
ですが、これを飲ませたら、本当に驚きましたが、あれだけ排尿しづらそうにしていたのが、あれ?もう出し終わった?って聞いたほど、今日は楽になっている様子です。
血尿は膀胱癌の腫瘍からの出血だという検査結果は動物病院からもらっていますので、あとは何とか腎不全を防ぐ事さえ出来ればと思っておりますので、もう手遅れ状態かも知れませんが、たった一回飲ませただけでもこんな効果があるなら、もしかしたら、また余命が伸びてくれるかもなんて思ったりしています。
出来れば抗生物質を飲ませなくても良い状態になってくれる事なのですが、なってくれるといいなぁって思います。
もっと早くに出会いたかったなぁって、こんな良い物があったなんて・・・。
完治の判断を勝手にしない
症状が出なくなったからと、処方された薬を途中で飲ませなくなったり、診察に行くのをやめてしまうのは再発の大原因!
処方された薬をきちんと飲ませ、獣医師の診察をきちんと受けましょう。
まとめ
今回は愛犬の膀胱炎について触れさせて頂きました。
今、愛犬が膀胱炎を罹っているという方はもちろん、予防のためにこの記事を読んで下さった方にとっても、何らかの対策となってくれれば幸いです。
それでは今回の記事の要点をまとめさせて頂きます。
① 膀胱炎の原因は主に細菌感染によるもので、自然に治ることは極めてまれである。
② 症状は多飲多尿に始まり、進行すると血尿などが現れることもある。
③ 予防には何より水分摂取が大切。ウェットフードなどの水分を利用し、こまめに水分を摂らせて、排尿回数を増やす。
どうぞお大事にして下さいね。
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