ご祝儀を包むふくさの入れ方や渡し方ってどうしたらいいのか悩みますよね?
さらに袱紗(ふくさ)にはいろいろな色があるんです。
この色選びを間違えると実は大変な事になるので、この機会にしっかり覚えておきましょう!
おすすめのふくさの色や柄も紹介していますよ♪
ご祝儀を包む袱紗(ふくさ)の入れ方や渡し方、さらにはふくさ選びに悩んでいる人は必見ですよ!
ご祝儀をふくさでつつむ包み方や入れ方を紹介!
ふくさの形状にもいろいろな種類があります。
形状ごとに、包み方、入れ方をご紹介します。
ふろしきタイプ(爪付き・台付き)
ベーシックな何も付いていないふろしきタイプのふくさ、包みが開かないように爪で止める留め具がついたタイプのもの、金封をのせるための台が付いているタイプのものがあります。
お祝い事
- ひし形になるように広げ(爪付きの場合は爪が右にくるように)、ご祝儀袋を真ん中よりやや左側に置きます。
- 左、上、下の順番で角を持ち、ご祝儀袋にあわせて中央へ向けて折っていきます。
- 最後に右の角を、ご祝儀袋にかぶせるように包み、余った部分は裏へ折り返します。(爪付きの場合は爪を留め具にかけて留めます)
お悔やみ事の場合
お悔みの場合は、左右と折りたたむ順番が変わります。
- ひし形になるように広げ(爪付きの場合は爪が左にくるように)、ご祝儀袋を真ん中よりやや右側に置きます。
- 右、下、上の順番で角を持ち、ご祝儀袋にあわせて中央へ向けて折っていきます。
- 最後に左の角を、ご祝儀袋にかぶせるように包み、余った部分は裏へ折り返します。(爪付きの場合は爪を留め具にかけて留めます)
金封ふくさ
金封ふくさは簡易的なふくさで、お札入れのように袋状になっています。
袋の部分にご祝儀を挟み込むだけですので包む手間がなく、金封があいてしまう心配もありまんので最近はこちらのタイプを使用している人も多く見られます。
お祝い事の際には右開き、お悔み事の際には左開きになるようご祝儀袋を入れます。
ご祝儀を袱紗(ふくさ)で渡すタイミングや渡し方は?
ふくさを渡す際にも作法がありますので、基本的なご祝儀の渡し方の流れをご紹介します。
慣れないと焦ってしまうかもしれませんが、慌てず落ち着いて渡しましょう。
ご祝儀をふくさから渡す正しい渡し方
- ふくさは渡す直前に広げます。
- 右側を開き、その次に下側を開きます。
- 開いた袱紗の端は左手で押さえておきます。
そしてふくさの下側からご祝儀袋を取り出します。 - ふくさの上でご祝儀袋を持ち、ご祝儀の下でふくさをもとの通りにたたみます。
- たたみ終わったら、相手に正面が向くように右回しでふくさごと、ご祝儀袋を回し、両手で差し出します。この時、回転させる向きが左回しになると、お悔やみ事の作法になってしまうため、気をつけましょう。
- 差し出す際には、黙って差し出すのではなく「本日はおめでとうございます」「お招きいただきありがとうございます」「心ばかりのお祝いでございます」などのお祝いの言葉を添えて渡しましょう。
基本の渡し方は変わりませんが、お呼ばれした関係値によって、渡すタイミングは変わりますのでご紹介します。
ゲストでお呼ばれした時の渡すタイミング
友人や会社関係の一般ゲストとしてお呼ばれした際には、受付で渡すのが一般的です。
挙式の後、披露宴が始まる前に受付が出ますので、一般ゲストはそこでご祝儀を渡します。
ただし、新郎新婦に事前に渡すタイミングがあれば、事前に直接渡してもOKです。
その場合は受付の方に、事前にお渡ししていることを伝えましょう。
親族の場合の渡すタイミング
親族の場合は、出来れば結婚式までに新郎新婦に直接手渡しします。
兄弟姉妹や親族であれば、事前に直接渡しお祝いの言葉を伝えましょう。
渡す日は新郎新婦の都合を優先しつつ、「大安」や「友引」など縁起の良い日を選んで渡すとより良いです。もし事前に渡せない場合は、式の当日に直接渡しても構いません。
ただし式の当日は、新郎新婦は準備で大変忙しくしています。
渡し方は相談し、もし受付に渡して欲しいと言われた場合は、「新郎/新婦の○(関係性)の○○と申します。この度は受付係を引き受けてくださり、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。」のように、新郎新婦の親族であることと、受付を引き受けてくださったことに対するお礼を述べてから渡しましょう。
受付を頼まれた時の渡すタイミング
いざ受付が始まると、受付係はゲストの対応に追われ忙しくなります。
そのため、受付を始める前に自分のご祝儀を出しておくと良いでしょう。
その際に、芳名帳の記入も忘れずに。
最初の記入になって構いませんので、その後に続くお手本になるようにしっかり記入しましょう。
ご祝儀を入れるふくさの色や柄の選び方は?
冠婚葬祭の際に、使用するふくさ。
お金は袋に入れているのに、さらにその上から包む必要なんてあるんだろうか・・なんて小さい頃は親がふくさを使っているのを見て疑問に思っていました。
ふくさはなぜ必要なのか?
ふくさは、ただお金を包むだけの物ではないんですよ。
元々、貴重品などが入った箱の上に掛けられていた風呂敷を、贈答品を運ぶ際に汚れや日焼け防止として用いられていたのが始まりです。
そこから発展していき、ただ実用的に使用されるだけではなく、のし袋の崩れやシワを防ぐための心遣いや、喜び悲しみに同調する気持ちを表す意味も持つようになりました。
そして、ふくさにはお作法があり、適当に好きな色や柄を選べば良いというものではなく、場面によって適切な色や柄を使い分けなくてはいけません。
それぞれのシーンにあったふくさの色や柄の使い分けをご紹介します。
御祝儀を入れるふくさの【色】
お祝い事
結婚式などのお祝い事の際には、暖色系の明るい色のふくさを使用します。
赤・オレンジ・えんじ・桃・金などが適した色といえます。
赤は一番明るい色なので、結婚式などのおめでたいシーンやなどで喜びを表現するにはぴったりですね。
白やベージュも最近見かけるようになりましたが、これもお祝いの場で使用可能な色です。
パールやレースなどのデコレーションがされたふくさもあり、可愛らしくオシャレで良いのですが、少しカジュアルな印象を受けますので使用する際は少し気を付けた方がよさそうです。
友人の結婚式に招待された場合など、ややカジュアルでもOKな場合に使用すると良いでしょう。
お悔やみ事
お葬式などのお悔やみ事の際には、紺やグレーなどの寒色系のふくさを使用します。
緑も寒色系にあたりますのでお悔みの場で使用可能です。
なるべく沈んだ色を選ぶようにしましょう。
藍色とえんじ色
男女によってお祝い事とお悔み事両方で使える、兼用可能な色があります。
えんじ色は、女性が持つと兼用可能になりますが、男性が持つとお祝い事向きとなる色です。
藍色は、男性が持つと兼用可能になります。
男女で兼用可能な色が異なりますので要注意です。
万能な紫
ふくさを持つなら、おすすめは紫色です。
紫は男女問わず、お祝いにもお悔やみにも使える万能色です。
ふくさは1枚だけで使いまわしたい、という方は紫を持つと良いでしょう。
ただし、薄紫色は、お祝い事でしか使えませんので注意しましょう。
御祝儀を入れるふくさの【柄】
柄もお祝い事とお悔み事では、使い分けが必要です。
シーンを選ばずに使用可能な無地もありますので、兼用で使用したい場合は無地を選ぶと良いでしょう。
お祝い事
鶴や亀、鳳凰、松竹梅、扇、などの柄は縁起の良い動植物ということで、お祝い事の際に使用します。
ハート柄などポップなものもありますが、友人の結婚式などでそこまで堅苦しくない場合であれば、使用するのも良いでしょう。
お悔やみ事
蓮や菊などの仏花として使われるような植物の柄は、お悔み事の際に使用します。
まとめると、お祝い事の際には暖色系の縁起物の柄、お悔やみごとには寒色の仏花などの柄、1枚を兼用で使用したい場合は、紫色の無地を選ぶと良いでしょう。
ふくさを上手に使いこなしましょう♪
ふくさは、ただの道具ではなく日本のわびさびの心を表すもの。
さくさを上手に使いこなしている人を見ると、とても素敵で見ていて気持ちが良いですよね。
準備でばたばたしていると、なかなかふくさのお作法まで気がまわらないかもしれませんが、いざとなった時に恥をかかないようにしっかりとマナーを学んでおきましょう。
この先冠婚葬祭に出席する機会は多々あると思いますので、今までふくさを使用していなかった人も、まだふくさ持っていない人も、これを機にひとつ持っておくのはいかがでしょうか。
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