かぼちゃの美味しい季節になりましたね。
スーパーで買ったかぼちゃを新鮮なまま日持ちさせる方法や、カットしたかぼちゃと丸ごとのかぼちゃでは、賞味期限が違うのか?などかぼちゃを新鮮に美味しく食べる方法についてご紹介しまね。
かぼちゃを新鮮なまま日持ちさせる保存方法とは?
突然ですが…かぼちゃの旬ってご存知ですか?
一般的にかぼちゃの旬は秋~冬にかけてと言われています。
さかんに収穫されるのは夏ですが、採れたてのかぼちゃには甘味が少なくて単調な風味です。でも上手に保存し時間をおくことで、甘味が増したほくほくのかぼちゃが食べられるんですよ。
そのため夏も終わりに近づき、秋の訪れを感じる今こそ、かぼちゃについてのハウツーを覚える絶好のタイミングなんですよ!
はじめにかぼちゃの新鮮さを保ちつつ、日持ちさせられる方法についてご紹介していきます。
丸ごとかぼちゃの保存方法
大きくてツヤツヤしている形のよいかぼちゃを見かけたら、ついつい手をのばしたくなりますよね。
でもいざ買おう!と思っても丸ごとのかぼちゃを「新鮮なうちに食べきることができないかも…。」なんてためらってしまうことがありますよね。
そんな不安が消え去るように、丸ごとのかぼちゃの保存方法を説明していきます!
丸ごとかぼちゃの保存はいくつかの条件を満たす必要性があります。
まずかぼちゃにとって最適な温度は10℃との研究結果があります。
10℃の保存下だとでんぷんが減少して甘味が増し、約60日間の長期保存が可能だと言われています。そのため丸ごとかぼちゃは温度が一定している冷暗所に置いておきます。
その際には風通しのよい場所を選び、可能であればすのこ状の台に置きます。底部分にもしっかり風が通ることでよりよい保存環境になります。
夏場は常温保存に適していないので、野菜室での冷蔵保存がおすすめです。
なかなかちょうどよい台がない場合には、丸ごとかぼちゃを新聞紙でくるめばOK。湿気を適度に吸収してくれ、温度の影響を受けにくくなります。
ただしかぼちゃの保存場所が5℃以下にまで下がると低温障害を引き起こします。かぼちゃの品質が落ち、味はもちろんのことせっかくの栄養分まで失ってしまうので注意です!
カットかぼちゃの保存方法
大きい丸ごとかぼちゃをそのまま保存しておくのは場所を取りますし、すぐ調理に使いやすいようにカットして保存するほうが便利!ということがありますよね。
そんなカットかぼちゃの保存方法についてご説明していきます。
カットかぼちゃを保存する場合に重要なのが、種とワタの部分をしっかりと取り除くことです。
水分が多い種とワタのあたりから傷みはじめるので、キレイに取り除くことがよりよい保存状態を保つ秘訣です。
スーパーなどでカット販売されているものでも種やワタがついたままのものがあるので、買ってきたらすぐに取り除くことをおすすめします。
種とワタを取り除いたらさっと水洗いします。水洗いをしたあとはきちんと水分をふき取りましょう。水分が多いと傷むスピードが格段に上がるので、しっかりキッチンペーパーなどでふき取ります。カットしたかぼちゃはラップに包んで冷蔵庫の野菜室にて冷蔵保存します。
このとき1回の使用分ごとにラップで包んでおくと調理時に便利ですし、まだ使用しない分のかぼちゃに触れることも防げますよ。
カットかぼちゃと丸ごとの賞味期限は違うの?
かぼちゃにとって1番ベストな保存方法は丸ごとで、そのため1番日持ちがするのも丸ごとのかぼちゃです。
カットのかぼちゃはすぐに使いやすい分、カットしたことで傷みやすくなります。気になるにはこの2つのかぼちゃの賞味期限についてですよね?目安となる賞味期限についてご紹介します。
丸ごとのかぼちゃは野菜室などを使わなくても、風通しのよい冷暗所での保存下で、1~2か月ほどは安心して食べることができます。日光が当たっている、湿度が高いといった場所だと長期保存はできなくなります。
カットかぼちゃは1週間程度が賞味期限の目安です。
種やワタがきれいに取り除けていない場合や水洗いしたときの水分が残っていると傷みやすくなります。安心して食べるのであれば、4~5日程度で食べきるのがベストです。そのためにもカットかぼちゃを買うときは、1回の調理で使いきれる量を選ぶのがおすすめです。
かぼちゃの美味しさを逃さず日持ちさせる裏技!
丸ごとかぼちゃだと食べきることは難しいものがあります。でもカットだとあまり日持ちしないし、「かぼちゃのおいしさを逃がさずに長期保存ができたらいいのに…」なんて思いますよね?
実はそんな願いをかなえてくれる方法があります。それは“冷凍保存”です。
生のまま冷凍したかぼちゃは約1~2か月ほどの長期保存ができます。手を加えてから冷凍する場合であっても約1か月ほど食べることができます。
使用シーンに合わせた形で冷凍できるのも魅力です。またかぼちゃにはカロテンやビタミン、食物繊維など栄養価が高い野菜です。かぼちゃを冷凍してもその大切な栄養分が失われないのも嬉しいですよね!
そんなかぼちゃの冷凍方法は2パターンあります。
1つめが「生のまま冷凍保存」する方法です。あまり時間がないときでも簡単なのでおすすめです。手順をご説明しますね!
(このとき水気をしっかりふき取っておかないと傷みの原因に。)
② 使いやすいサイズにカットする
(ソテーなどに使うならくし切り、煮物などには角切りがおすすめ)
③ 1回分ごとにラップで包む
(ラップを密着させ、しっかり空気を抜くと酸化防止になります。)
④ 冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫に入れる
(ラップと二重にすることで乾燥や変色を防止できます。)
2つめは、「加熱処理をしてから冷凍保存」する方法です。加熱済みのかぼちゃはすぐに料理に使えるのが魅力です。時短レシピにも応用しやすいですよね。
(生のままの場合とここまで同じ手順です。)
② 好みのサイズにカットし、電子レンジで柔らかくなるまで加熱する
(100gにつき、600Wで約2分が目安です)
③ 粗熱が取れるまで冷ます。粗熱が取れたら1回分ごとラップで包む
④ 冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫に入れる
好みのカットにしてから電子レンジで加熱する方法をご紹介しましたが、サラダやスープに使う場合にはマッシュ状にしてから冷凍すると便利です。
少し手間はかかりますが、味付けしたらすぐに一品完成!も夢ではありませんよ。またマッシュ状のかぼちゃは本来のおいしさをできるだけキープしてくれる方法です。約2週間の保存ができます。
(かぼちゃの皮はむいてからゆでる。キレイなオレンジ色のマッシュができます。)
② 1回分ごとにラップで包む
(平らに伸ばして、薄くなるようにラップで包む)
③ 冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫に入れる
冷凍したかぼちゃは料理に使う際に、解凍をせずにそのまま調理に加えてしまうのがおすすめです。
調理前に解凍してしまうと水分の影響で柔らかすぎる食感になり、そのあとで調理に使うと食感はもちろんかぼちゃの風味が損なわれてしまいます。
ぜひ凍っているかぼちゃをそのまま調理してくださいね!変色も起きず、おいしいかぼちゃが味わえますよ♪
冷凍かぼちゃのニオイが気になる時の対処法はコレ!
冷凍庫で保存していると、かぼちゃへのニオイうつりが気になる場合や、実際に調理に使おうとしたらなんだか少しニオイうつりしているなあ…なんてことがありますよね。まず冷凍かぼちゃのニオイうつりの原因についてご説明していきます。
ニオイうつりの原因の1つが冷凍庫のニオイがうつってしまうパターンです。
冷凍庫の独特なニオイがかぼちゃにしみついてしまうのは避けたいですよね?
そこで冷蔵庫のニオイ移りをなくす方法は、冷凍保存するときにはしっかりラップで密閉してから、冷凍保存袋に入れることである程度ニオイうつりを防ぐことができます。乾燥や酸化によって起こる冷凍焼けも防いでくれますよ。
もうひとつのニオイうつりの原因は、必要な下処理が不十分であったパターンです。
種やワタをしっかりと取り除いていないまま冷凍してしまうと、水分が多く含まれているのでそこからどんどん傷みが進んでいきます。種やワタの処理以外にも、洗った際の水分などはしっかりふき取りましょう。
それでも冷凍かぼちゃを調理する際にニオイが気になる場合もありますよね。でも実はそれだけで捨ててしまうのは時期尚早です!
ニオイが気になる冷凍かぼちゃは、はちみつを加える料理に使用したり、少し香りの強いスパイスを加えることで冷凍かぼちゃのニオイが落ち着くことがあります。できるだけムダにせず、おいしく食べる工夫をしてみましょう!
まとめ
いかがでしたか?
元々長く保存ができるイメージのかぼちゃですが、少しのポイントをおさえるだけでそれ以上の保存ができてしまうかぼちゃは魅力的ですよね!
保存方法もシーンに合わせて選ぶことで使いやすく、時短調理にも役立ってくれる強い味方です。これからどんどん美味しくなる「かぼちゃ」。
あなたもぜひ堪能してくださいね!
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