親としてとても気になるのが、子供の「おむつはずれ」。
「私の子の時は、もうおむつ外れてたわよ!」なんて姑さんに急かされたり、「うちはこの間はずれたわよ!まだなの?」なんてお友達に言われたり、子育てには何かと周囲の雑音がつきものです。
特に3歳、4歳におむつはずれが出来ていない場合、「うちの子は遅いのでは?」と不安に感じているママが多いようです。
トイレトレーニングが完了した子が多い中、4歳でおむつが取れないと「うちの子だけ?」と不安になったり焦ったりしますよね。
そんな不安な気持ちについて、
✅4歳でオムツが取れない原因
✅4歳でおむつが取れない割合
✅上手に進めるトイレトレーニング法
✅親が言ってはいけない声掛け
を考えていきましょう!
4歳なのにオムツ取れない!4歳でオムツが取れない原因は?
4歳でおむつが取れない原因と対策について考えていきましょう。
トイレに対する興味・関心がない
今まで排泄をおむつに自由にしていた子どもにとっては、「おしっこやうんちはトイレでするのよ」なんて言われても『トイレ=排泄の場所』ということがピンとこないのです。
だんだんと周りの大人や友達の様子を見て、『トイレ=排泄の場所』という認識ができるようになってくるのです。
しかし、興味や関心のあり方は人それぞれで、歩き出した頃からママのトイレにべったりついていっていた子と、全く気せずに知らんぷりしていたまま大きくなった子では全然違います。
興味がない子には、興味がもてるようにしてあげる必要があります。
大人がトイレに行っている様子を見せたり、排泄の内容の描かれている絵本を読み聞かせたりするのがおすすめです。
トイレに行くことが怖くなっている
トイレが暗い、狭い、という印象になってしまい、トイレに行くことが怖くなっている可能性も考えられます。
子どもの好きなキャラクターシールを張ってみたりすることで、明るい雰囲気を作り、「トイレに行きたい!」と思えるようにする工夫が大切です。
できないことがプレッシャーになっている
「幼稚園に入園するまでにおむつをとらないと!」と親が張り切りすぎていることがプレッシャーになっている場合もあります。
また、「失敗したら怒られる」というイメージが強くて逆にできないということも考えられます。
子どもは非常に敏感なので、プレッシャーをかけず、温かく見守るようにしましょう。
排泄障害の可能性もある
おむつがとれない原因のひとつに、排泄障害ということも考えられます。
気になる場合はまずは、かかりつけの小児科に相談してみるのがいいでしょう。
発達障害のある子どもはおむつが取れるようになるのが大変で、一般よりは遅くなる傾向にあるようです。
しかしながら、「おむつが取れないということが、発達障害の特徴を必ずしも示しているわけではない」とする文献もあります。
ですので、おむつが取れないというだけで発達障害の可能性があるとは言い切れないようです。
4歳でおむつが取れない割合はどれくらい?
おむつはずれの時期についてチェックするため、こどもちゃれんじのデータを見ると、4歳以上の割合は1%です。
早い子だと1歳代から、多くの子は2歳~3歳の中盤くらいにかけて、おむつはずれ出来ていることが分かります。
おむつはずれのために絶対必要なのが子供の身体の発達で、下記3つの条件をクリアしていることが大前提となります。
②おしっこの間隔が2~3時間あいている
③言葉の理解が進んでいる
だいたい3歳になると、この条件を全て満たすようで、多くのご家庭では3歳までにはトイレトレーニングを開始しているようですよ。
上手に進めるトイレトレーニング法を紹介
トイレトレーニングで大切なのは、「自分で歩ける」「意思表示ができる」「おしっこをある程度ためられる」といった子供の心身の準備ができているかをよく見極めてから始めることです。
一般的には、排泄機能が発達して、「自分でやってみたい」という気持ちが芽生える2歳前後の時期に始めるのがよいと言われていますが、わが子のペースを尊重しましょう。
上手に進めるための5つのポイントをご紹介します!
「した」「見る」「聞く」をセットで
おしっこを「した」ときに、出たおしっこを「見る」こと、そして「おしっこ出たね」といった大人からの声かけを「聞く」ことで、「これがおしっこなんだ」と認識できるようになります。
トイレに座らせるのは2~3分まで
おしっこが出ないのにずっと座らせていると、子供はプレッシャーを感じてしまいます。
2~3分座らせても出ないときは、出るまで待つのではなく、「またあとでね」と切り上げましょう。
失敗しても怒らない、あせらない
トイレトレーニングは失敗するのが当たり前です。
パンツにするのは、おうちの方の心の準備ができてからにしましょう。
進むペースはひとりずつ違うので、周りの子と比べないことが大切です。
トイレトレーニング以外の ことにも目を向ける
遊びに夢中だと、トイレに行きそびれて失敗することも。
でも、それほどまでに何かに夢中になるということは成長につながる大切な体験です。
「トイレだけがすべてではない」ことを忘れずに。
「後戻りはよくあること」と考えて
トイレトレーニングは、できたりできなかったりを繰り返しながら、やがてはできるようになっていくもの。
後戻りすることがあっても「よくあること」と考え、あせらずに見守りましょう。
トイレトレーニング子供の様子をよく観察し、ひとつずつステップを踏みながら進めていきましょう。
うまくいかないときは、ひと休みしたり前のステップに戻ったりしながら、無理のないペースを心がけてください。
思わず言ってしまいがち!親が言ってはいけない声掛け
子どもは、大人が思うよりずっと繊細で、何気ない言葉に深く傷ついてしまうことも多いです。
そこで、これはしないで!という例をご紹介します。
「なんで失敗するの?」おもらしを叱る
4歳だと、お漏らし=失敗と理解している子も多いでしょう。
失敗して落ち込んでいるときに、慰めてほしい相手に叱られたら、拠り所がなくなってしまいます。
そうなると、失敗したくないという気持ちがプレッシャーになり、自分自身を追い詰めてしまいます。
「できないならおむつ!」無理やりおむつに戻す
4歳だともう立派にプライドがあります。
そのプライドを利用して、「トイレでできないならおむつを履きなさい」ということでやる気をもたせようとしているのかもしれませんが、これはNGです。
こうすることで、子どもは自信をなくし、トイレですることに、より苦手意識を感じるようになってしまいます。
それだけでなく、自己肯定感の低下にも繋がります。
「〇〇ちゃんはできるのに」他の子との比較
当たり前かもしれませんが、「〇〇ちゃんはできている」「クラスでできないのは〇〇ちゃんとあなただけ」など、他の子と比べるのは絶対にやめてください。
まとめ
4歳でもおむつが外れていないと、親御さんとしては焦りますよね。
しかし、発達に個人差があるように、子ども一人ひとりの性格も違います。
まずは、お子さんの様子をしっかり見て、なぜできないのかという原因を探るところから始めてみましょう。
お子さんの気持ちに寄り添い、その子に合ったアプローチをすることで、意外とすんなり外れることもありますよ。
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