梅雨が明け、暑さが本格的に厳しくなると、少し外を歩いただけで汗をかいてしまう場面が多くなりますよね。
特に女性は、外出先で顔に汗をかくと、マスクの中もサウナ状態になってしまい、化粧崩れしやすくなって悩むという事も多いでしょう。
しかし、同じく暑い中にいても顔汗をかかない人もいますよね。
なぜ同じ状況でも、顔に汗をかく人とかかない人がいるのか?その違いや顔汗の原因、化粧崩れを防ぐための顔汗対策をご紹介します。
顔に汗かかないのはなぜ?原因を大調査!
同じく暑い中にいても、顔に汗をかかない人はどうしてなのでしょうか?
ここではまず、顔に汗をかかない原因を調べていきたいと思います。
エアコンによる体温調節機能の衰え
まず一つ目の原因として考えられるのは、エアコンによる体温調節機能の衰えです。
現代では、オフィスの中はもちろん、室内ではほとんどエアコンがきいています。
汗をかかない生活をしているうちに、本来ある体温調節機能が衰えてしまうのです。
私たちの皮膚には、汗腺といって汗の出口があります。
その汗腺は、寒い時は閉じて暑い時は開いて汗を出すことで、体の体温調節を行っています。
しかし、エアコンで温度調節をした中にずっといると、体温を調節する必要がなくなるので体温調節機能は徐々に衰えていきます。
その結果、暑さを感じても汗をうまく排出することが出来ず、顔に汗をかきづらくなってしまうのです。
基礎代謝量の低下
基礎代謝量とは、呼吸や心臓などの内臓を動かすための、生命維持の為に使われるエネルギーの事ですが、汗を正常にかくためにはこの基礎代謝量が高い必要があります。
基礎代謝量が低いと、冷え性のように体温が低くなりがちで、汗がかきづらい体質になり暑さの中でも顔に汗をかかないのです。
顔に汗をかく人とかかない人の違いとは?
では、顔に汗をかく人とかかない人では、どのような違いがあるのか調べてみましょう。
顔に汗をかかない人の特徴
顔に汗をかかない人には、いくつかの特徴があります。
体温調節機能の衰え
まず一つ目は、普段から冷房の効いた部屋などにいる時間が長いという特徴です。
私たちの体は、本来体の中に溜まった熱を放出するために、汗をかくようにできています。
しかし、冷房の効いた部屋にいる時間が長い人は、体が体温を調節しなくても良い環境にいる時間が長いので、自然と汗を出さない体になっている事が多いのです。
ストレスや疲労による自律神経の乱れ
二つ目は、ストレスや疲労によって、自律神経の働きが乱れているという特徴です。
汗を出して体温調節するには、自律神経が正常に働いている事が重要です。
しかし、普段からストレスや疲労が溜まっている人は、その自律神経の働きが鈍いという特徴があるのです。
水分不足
三つ目は、普段から水分を摂取する量が少ないという特徴です。
私たちの体から汗を出すには、もちろん体内の水分量が大きく影響しています。
そのため、普段から水分摂取量が少ない人は、それだけ汗をかく量が少なくなる特徴があるのです。
冷え性や新陳代謝が悪い
四つ目は、新陳代謝が悪いという特徴です。
新陳代謝は、お肌のターンオーバーでも知られる働きですが、この新陳代謝が悪いと体の中の循環が滞る為、効率よく汗を排出できなくなるのです。
冷え性の人は、特に新陳代謝が悪い傾向があるので、顔に汗をかかないと言われています。
顔に汗をかく人の特徴
では次に、顔に汗をかく人の特徴を見ていきましょう。
肥満体系
まず一つ目は、肥満体系という特徴です。
肥満の人は、汗をかきやすいというイメージがありますが、これは体内に熱がこもりやすいことが原因です。
同じ暑さの中にいても、普通体系の人よりも体内に熱がこもりやすいため、顔全体から汗を出して放熱しようとするのです。
汗腺の弱り
二つ目は、汗腺が弱っているという特徴です。
私たちの汗腺は、体全体に存在していて、体内の熱を放出しています。
しかし、顔に集中的に汗をかくなど、特定の場所にだけ汗をかくというのは、汗腺の働きが弱っている表れなのです。
顔汗を改善する方法を紹介♪
顔に汗をかくことは、体の中の熱を排出するためなので、体にとっては悪い事ではありません。
しかし、あまりに顔に汗をかき過ぎると、外出先での化粧直しが大変ですよね。
それでは最後に、化粧崩れを防ぐための、顔汗を改善する方法をご紹介したいと思います。
ツボを押して汗を抑える
まず一つ目の方法は、ツボを押すことで汗を抑えるというものです。
ツボ押しは、外出先でも手軽にできる方法なので、ぜひ試してみてくださいね。
後谿(こけい)
後谿(こけい)とは、手をグーの形に握った時に、小指の付け根あたりに飛び出てくるツボの事です。
ここを少し、痛気持ちいいくらいの強さで抑えると、一瞬汗を抑えることが出来ると言われています。
陰げき(いんげき)
陰げき(いんげき)とは、手のひらを上にした状態で、小指側の手首の付け根から、ひじの方向に1.5cmほどの部分です。
このツボも、押すことで汗を抑えることが出来ると言われています。
合谷(ごうこく)
合谷(ごうこく)とは、有名なツボの一つで、ご存じの方も多いかと思います。
人差し指と親指の骨が合流するところから、少し人差し指側にあるくぼみの部分を指します。
ここは万能のツボともいわれる場所で、汗だけでなく、体全体のバランスを整える効果も期待できるツボです。
リンパ節を冷やすことで汗を抑える
汗を抑える二つ目の方法は、体全体を巡っているリンパ節を冷やすという方法です。
冷やすポイントは、「首の後ろ」「ワキ」「左鎖骨下」「ひざ裏」「太ももの付け根」の5箇所です。
用意する物は、冷えたペットボトル1本でOKです。
一か所につき数秒ずつ冷やしていきます。
リンパは、体全体に流れているので、この5箇所を集中的に冷やすと、体にこもった熱が冷えて、汗を抑えることが出来るのです。
外出先でも、冷えたペットボトルは手に入りやすいと思いますので、試してみてくださいね!
圧迫法で汗を抑える
汗を抑える三つ目の方法は、圧迫法と言って半側発汗という作用を利用する方法です。
主に、京都の舞妓さんなどが汗を抑える為に行っている方法と言われています。
化粧崩れが大敵の舞妓さんが行っている顔汗対策と聞くと、効果が期待できますね。
半側発汗とは、圧迫されている側の汗が減って、反対側の汗を増やす現象のことを言います。
この現象をうまく利用する方法で、わきの下や胸から5cmほどの場所を、ひもやゴムなどで巻いて圧迫します。
そうすることで、顔からの汗を抑えることが出来るので、化粧崩れを防ぐ事が出来るのです。
洋服の下で圧迫できるので、周囲から気づかれずに汗を抑えることが出来るのも嬉しいですね。
まとめ
さて今回は、暑い時期に女性が悩むことの多い、顔汗について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
顔汗は、化粧崩れの原因になり、外出時には出来るだけ汗を抑えておきたいものですよね。
今回ご紹介した汗を抑える方法は、特別な道具は必要なく、手軽に出来るものばかりです。
外出時に、顔汗が気になる時はぜひ試してみてくださいね!
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