夏といえば『枝豆』ですよね!
でも、この枝豆を生で食べると毒だって知っていましたか?
意外と知らない枝豆の毒性について、枝豆を生で食べるとどんな症状が起こるのか?どのくらいの量を食べたら症状が出るのか?その辺りについて調べてみました。
枝豆を生で食べたらいけない事を知らなかったあなた!必見ですよ。
枝豆を生で食べると毒って本当?
生の枝豆にはサポニンやレクチンという有毒成分が含まれています。
サポニンには、
・抗酸化作用
・免疫力向上
・肥満予防
・血流改善
・肝機能の向上
・咳や痰を抑える
などの嬉しい効果もありますが、生食で過剰に摂取するとコレステロールの吸収を阻害するなど、経口毒性があります。
一方レクチンは、赤血球に結合して凝集させる性質、つまり血液を凝固させる成分が含まれています。
ただしサポニンやレクチンは熱に弱い性質のため、茹でることで毒性はなくなります。
ですから食べる際は、しっかりと中まで火を通して生食や半生は避けるようにしましょう!
ただ最近では、生で食べられる種類もあるらしいですけど、不安な場合はしっかりと火を通してから食べた方が安心ですよね!
枝豆を生で食べるとどんな症状が出るの?
それでは枝豆を生で食べた場合に引き起こす症状とは?どんな症状が表れるのか見てみましょう。
サポニンを生食で摂取すると、細胞膜を破壊したり、血液中に入ると赤血球を破壊、コレステロールの阻害や蕁麻疹(じんましん)や多形滲出性紅斑(たけいしんしゅつせいこうはん)を引き起こします。
レクチンには、以前テレビ番組で「白いんげん豆」のダイエット法を紹介してたことで、番組をみて試してみた多くの人が嘔吐と下痢、腹痛などの消化器症状を発症したのをご存知でしょうか?
一時期、話題となりましたね。
これは、白いんげん豆に含まれるレクチンの一種であるフィトヘマグルチニンが多く含まれていることが、原因の一つとして引き起こされた可能性が高いとされています。
>>白いんげん豆による健康被害事例について詳しく知りたい人はコチラ!
またレクチンには赤血球を結合させる性質から、「赤血球凝集素」とも呼ばれています。
ちなみに枝豆が成長した大豆には、発芽や発酵がされていない状態の大豆は、トリプシンインヒビターというすい臓から分泌する消化酵素の作用を阻害するたんぱく質が含まれているんです。
トリプシンインヒビターは熱に弱い性質のため、熱を加えることで分解しますが、生や半生の大豆を大量に食べると、すい臓に負担をかけてすい臓が肥大するなどの症状が表れるので、注意が必要です。
大量ってどのくらい食べたら、症状がでるのかしら?
それでは、次に症状が表れる摂取量について見ていきましょう!
枝豆を安全に食べられる摂取量の目安はどれくらい?
枝豆には、たんぱく質や炭水化物、脂質、食物繊維、ミネラル、ビタミンと栄養豊富な食べ物ですが、摂取し過ぎると健康を損なう成分も含まれています。
それの成分が、大豆イソフラボンです!
大豆イソフラボンには、骨粗しょう症予防、乳がんの予防、前立腺がんの予防効果が期待されていますが、取り過ぎると逆に乳がんの発症や再発などのリスクを高める可能性が報告されているんです。
なんでも取り過ぎはダメなのね!
では、安全で健康的に摂取できる量はどれくらいなのか?
食品安全委員会は大豆イソフラボンの1日の摂取目安量の上限を70~75mg/日と設定されました。閉経した女性はさらに30mg上乗せして摂取しても問題ないとのことです。
70mg~75mgって、実際どれくらいの量なんだろう?
日本の食卓にのぼる大豆イソフラボンを多く含む食品には、どれくらいの大豆イソフラボンが含まれているのか見てみましょう!
大豆イソフラボンの含有量(mg) | ||
納豆 | 1パック(50g) | 65.0mg |
大豆飲料 | 125ml | 69.0mg |
豆腐 | 1/2丁(110g) | 55.0mg |
油揚げ | 1/2枚(75g) | 52.5mg |
きな粉 | 大さじ1(6g) | 15.6mg |
みそ | 大さじ1(18g) | 7.2mg |
枝豆を食べるときは、大豆製品に含まれる大豆イソフラボンの量も考慮して摂取するといいですね♪
ちなみに生の大豆を食べることは滅多にないとは思いますが、生の大豆の場合、体重1kg当たり0.5mg以上はとってはダメなんだそうですよ。
例えば、体重70kgの人は35mg以上の生大豆の摂取は人体に影響を受けるということですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
枝豆は生で食べると毒性があるので、生や半生状態で食べるのは止めましょうね!
しっかりと火を通して、食べ過ぎるとさまざまな副作用を引き起こす可能性があるので、食べ過ぎにも要注意ですよ。
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