現在、妊娠中の方や、小さいお子さんを育てている方で、保育園に預ける時期について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
最近では「保活」という言葉をよく耳にすると思いますが、早い時期から計画や行動をしないと、子供が保育園に入れない場合も多いのです。
もちろん、地域によってかなりの差はあります。
しかし、激戦区である東京都内にいたっては、「第10希望まで書かされたのに、全部落ちた」なんて話もよく聞きます。
「0歳児クラスだと比較的入りやすい」と聞いて、1歳未満で保育園に預けることを検討している方もいらっしゃると思います。
そこで今回は0歳児クラスはいつから預けられるか?0歳児クラスのスケジュールなどについてみていきたいと思います!
0歳児クラスでの入園を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
保育園の0歳児クラスはいつから預けられるの?
基本的に、保育園では0歳のお子さんから預かってもらうことができます。
ただし、それならいつからでもいいのかというと、それは違います。
0歳のお子さんを預ける場合は、「生後57日(生後2ヶ月)以上」経過していなければならないという決まりがあるからです。
日本では労働基準法によって、産後のママは産後8週間まで休業する義務があります。
そのため、0歳のお子さんを預ける場合、どんなに最短でも生後2ヶ月までは待たなければなりません。
ただし、生後2ヶ月から預かってもらえる保育園はそれほど多くありません。
入園の基準は園によって様々ですが、生後6ヶ月以上になれば多くの園で入れてもらえるようになります。
お子さんを0歳から預けることを検討中の方は、希望の保育園は生後何ヶ月目から入園できるかをしっかりと確認しておきましょう。
保育園に0歳児から入れるメリット・デメリット
次に、保育園に0歳児から入れるメリット・デメリットをみていきたいと思います!
保育園に0歳児から入れるメリット
子どもの成長につながる
保育園では、家庭であまりできない遊びをたくさん行ってくれます。
例えば、準備や後片付けが大変な創作活動だったり、粘土や水などを使った感触遊びなどです。
これらはお子様の成長にとって、とても良い刺激になりますし、小さいうちからたくさんの大人やお友達と関わるので、社交性も身につきます。
子どもの生活リズムが整う
園生活では決められたスケジュールを元に活動をするので、自然とリズムが整いやすくなります。
保育園で遊び疲れてくるので夜も早く寝てくれます。
生活リズムがきちんとできていれば、お子さんのぐずりも減って、親御さんの精神的ストレスも軽減されるのではないでしょうか。
精神的・金銭的な余裕が生まれる
お子さんを保育園に預けて、一時的に育児から離れることで親御さんに精神的な余裕が生まれます。
また、夫婦共働きをすることで金銭的な余裕も生まれやすくなります。
育児と仕事の両立は大変なことも多いですが、育児から離れる時間を持つことで上手くいく家庭も多いようです。
保育士さんに育児の相談ができる
保育士さんは同年代のお子さんをたくさん見ています。
「うちの子は大丈夫かな?」と心配なことがあるときは、どんどん相談してみてください。
そんなに気にするようなことではなかったり、逆に今まで気づかなかった視点を教えてくれたりもします。
保育士さんは、お子さんを育てていく上で、きっと頼もしい味方になってくれるはずです。
保育園に0歳児から入れるデメリット
お着替えなど荷物が多い
0歳児さんはとにかく荷物が多いです。
最近では手ぶら登園というサービスを導入している保育園もありますが、まだごく少数です。
仕事前にタオル、お着替え、オムツ、連絡帳(毎日記入したもの)、お布団などを毎日持って子供を保育園に連れて行くのは、かなり大変な作業です。
その上、保育園に着いたら荷物をセットして、先生に連絡事項を伝える必要があります。
そこまで終えて、やっと出勤できるのです。
そして、仕事を終えた後はお迎えに行き、荷物は持ち帰って洗濯をする必要もあります。
これが毎日続くと思うと、結構負担に感じる方も多いのではないでしょうか。
子供が準備に時間がかかる
0歳児さんはまだまだ朝の準備に時間がかかります。
ご飯やお着替えなど、あらゆる面でサポートが必要です。
かといって、お子さんの自我がではじめる時期でもあるので、なかなか親の思うようにはいきません。
朝はただでさえ忙しいのに、自分の準備もしながらお子さんの準備もしなければならなりません。
余裕を持ったタイムスケジュールが必要になりそうです。
親が罪悪感を感じる場合も
泣きじゃくる我が子を見て、罪悪感を感じる親は多いです。
「こんなに泣いている我が子を預けてまで、自分の仕事を優先させても良いのか」と悩んでしまいます。
また、子育てをしているうちに、お子さんと離れることが寂しくなってしまう方も多いです。
そういった方は特に、罪悪感を感じてしまいやすいです。
すぐに病気にかかる
0歳児から保育園に預けると、すぐに病気をもらってきます。
最初の月は、半分登園できれば良い方ではないでしょうか。
特に小さいうちは、ちょっとした風邪でも悪化しやすいです。
少しでも無理をさせると、入院となるケースもあります。かといって、仕事は簡単に休めませんよね。
ある程度融通がきくお仕事だったり、周りの理解が得られない会社に勤めている場合でない限り、なかなか厳しいかもしれません。
周りから「かわいそう」と言われる場合も
日本では未だに、「子供は3歳頃まで母親の元で育てられないと、成長に悪影響が及ぼされる」という「3歳児神話」を信じている方もいます。
年配の方に多い傾向がありますが、両親、義両親から言われたことがある方もいるのではないでしょうか。
生活をしていく上で仕方なく預けているのに、「かわいそう」と言われるとやはり良い気はしませんよね。
初めての瞬間が見られない
0歳児は人生の中で一番の成長時期です。
昨日まではできなかったことが、今日突然できるようになったりします。
初めて何かができるようになる瞬間は、そばで見ていたいと思うのが親心です。
なので、保育士さんから「今日◯◯くん(ちゃん)、初めて〜ができたのです!」と報告されると、やはり寂しく感じる方もいらっしゃるようです。
0歳児を保育園に入れるベストタイミングはいつ?
一般的に、保育園に入りやすいタイミングは0歳の4月と言われています。
0歳の入園は競争率が低い傾向があるからです。
0歳児のクラスでは、はじめから定員分の空き枠があるため、他の学年よりも競争率が低いのです。
1歳児からの入園になると、育児休暇が終わり仕事復帰するママも増えるため、競争率もぐんと上がります。
0歳児から進級してきた在園児で定員数がほとんど埋まってしまうと、4月からの入園が厳しいことも。
入園のタイミング次第では定員に空き枠が少なく、競争率が高くなってしまうのが現状です。
また、0歳の4月に入園しやすいもう一つの理由は、0歳児で保育園を利用するママは多くないからです。
多くの企業では1歳までは育休制度が利用出来る上に、お子様が1歳になるまでは自分で成長を見守りたいというママがほとんどだからです。
しかし、4月に入園できない場合でも、0歳児は他の学年より途中入園がしやすい傾向にあります。
厚生労働省が発表した「保育所等関連状況取りまとめ(令和3年4月1日)」では、0〜2歳児の待機児童数が全体の87.6%を占めています。
その中で、0歳児の待機児童数は全体の8.5%です。
つまり、0歳児での入園を希望している方のほとんどは入園できているということなのです。
ただし、次年度の入園準備が始まる9月以降になると、途中入園の受付を停止する場合も多く見受けられます。
希望する園がある場合は、早めに情報収集をしておいた方がよさそうです。
保育園0歳児クラスのタイムスケジュール
最後に、0歳児クラスのタイムスケジュールをご紹介します。
0歳児クラスの場合は、その子のリズムに合わせて臨機応変に対応してくれることが多いです。
今回は、離乳食が2、3回食頃の0歳児さんのスケジュールをご紹介します。
保育園や各家庭によって預けられる時間は違いますが、早朝保育や延長保育をしている保育園であれば、午前7:30から預けることが可能です。
ただ、保育園によっては0歳児の場合は早朝保育を受け入れていない園もあるので、入園前に確認しておきましょう。
登園してすぐに、お子さんの「体温測定」が必須の園も多いです。
ほとんどの園では、9:30から次の活動の準備に入ることが多いので、遅くても9:00までに登園します。
保育園に到着してから朝の会やお散歩、遊びの時間がスタートする前に、赤ちゃん自身も保育園の空気に慣れるまで、ウォーミングアップする時間が持てるといいですね。
保育士さんへ伝えておきたいことなどがある場合は、このときに伝えておくようにします。
おもちゃで遊んだり、保育士さんと遊んだり、それぞれが自由に遊びます。
2回食の0歳児は、ここで離乳食を食べます。
タイミングやその日の睡眠時間によっては、ここで午前寝をしている赤ちゃんもいます。
その時は、起きてから食べることになるでしょう。
お天気や赤ちゃんの体調・機嫌によっては、外へ散歩にお出かけし、気分転換したりします。
ベビーカーに乗せてもらったり、保育士さんに抱っこやおんぶしてもらいながら、園庭や近くの公園までお散歩します。
夏は、暑い日は水浴びをしたり、冬は雪に触れてみたり、自然に触れて様々な刺激を楽しみます。
お天気が良くない日や、体調不良・機嫌がよくないなど赤ちゃんの状態によっては、室内で触れ合い遊びやおもちゃで遊んで過ごします。
保育園の流れとしては、食後はお昼寝の時間ですが、0歳児はまだ生活のリズムにバラつきがあったり個人差があるので、お昼寝をせずに過ごす赤ちゃんもいます。
離乳食の2回食の間隔は、4時間程度空けるようにしています。
2回目の離乳食の量やミルクの量も、赤ちゃんのその日の体調や気分によって、たくさん欲しがったり全く食べないこともあります。
(その日食べた量については、連絡帳などでしっかりと教えてもらえます!)
元気があったり、お天気が良ければ、午後も少し外へお散歩や日光浴に出かける日もあります。
0歳児さんは保育園生活に無理がないよう、保育士さんが一人ひとりの体調や機嫌、家庭からの連絡によって、臨機応変な対応をしてくれるので安心ですね。
あとはお迎えまでゆっくりと過ごし、ママやパパが来るのを待ちます。
まとめ
0歳児から保育園に預けることに抵抗がある方も多いかもしれません。
特に初めてのお子さんの場合、泣いている我が子を見て、泣けてしまう親も少なくありません。
ただ、子供の適応力ってとってもすごいです!
さっきまで泣いていたのに、親が見えなくなってしまった途端、ケロっとしている子も多いです。
大変なことも多いかもしれませんが、夫婦でよく話しあって、ベストな選択ができることを願っています。
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