一般的に、12月上旬から25日頃までがお歳暮の贈る時期とされています。
ということで、そろそろお歳暮の準備に取り掛かっている方も多いのではないでしょうか。
そして中でも大変な作業が、何を贈るのかを決めることだと思います。
「相手の好きなものを把握して、相手によって贈るものを変えて…」と考えるだけで、かなりの時間がかかりますよね。
何を贈ったらいいか迷ったとき、「商品券は?」と思ったことはありませんか?
でもお歳暮に商品券ってあまり聞いたことないですよね。
ということで今回は、お歳暮に商品券を贈ることは失礼ではないか、また商品券の送り方についてみていきたいと思います。
お歳暮に商品券を贈るのは失礼になる?
お歳暮に商品券を贈ることは賛否両論あります。
しかし実は、贈り方さえ気を付ければ、相手によっては大変喜ばれるものになります。
この、「相手によっては」というところが、重要なポイントです。
本来、お歳暮として現金や商品券を贈ることは、「お金に困っている」と連想させてしまうため好ましくありません。
目上の方に贈ることが多いお歳暮では、特に気をつけなければなりません。
しかし、気心の知れた親戚や知人であればこちらの真意も伝わりやすく、誤解を招きにくいです。
商品券と合わせてお菓子なども贈ると、感謝の気持ちがより一層伝わって、相手にとても喜ばれると思います。
実際に、最近ではお歳暮として金券を贈る方も増えているようで、お歳暮の人気ランキングの上位に入るほどの人気ぶりだそうです。
つまり、親しい間柄ならば、商品券を贈ることは失礼にあたらないし、最近ではお歳暮として商品券を選ばれる方も多いということですね。
お歳暮に商品券を贈るときの送り方や渡し方は?
一般的に、お歳暮は手渡しで渡すのが一番好ましいと言われています。
これは中身に関わらず、商品券の場合も同様です。
しかし、遠方の方はなかなか会う機会がなかったり、近くに住んでいてもなにかと忙しくて、予定が合わなかったりしますよね。
そういった場合は、郵送することがほとんどだと思います。
商品券の場合も郵送して大丈夫です。
ただし、商品券を贈った後は送り状を忘れずに送付するようにしましょう。
また、商品券はお金と同等の価値があるので、郵送方法に悩まれるかもしれませんが、商品券は普通郵便で郵送することが可能です。
これは知らなかった方も多いと思います。
ただ、普通郵便だと紛失や盗難にあった時の補償がありません。
なるべくなら、追跡機能や補償がつく送り方を選んだ方が良さそうです。
現金の場合は現金書留で郵送するので、商品券の場合は書留にしておいた方が無難かもしれないですね。
お歳暮に商品券を贈るときのマナーや注意点は
最後に、お歳暮に商品券を贈るときのマナーや注意点についてみていこうと思います。
主に気をつけたいことは、
・ 相場
・ 贈る相手
・ 熨斗袋の書き方
・ 贈る時期
の4点です。
お歳暮の相場
まずは、「相場」について詳しくみていきます。
一般的に金額の目安は、贈り物の金額と同等程度です。
なので、親戚や知人へ贈る場合は、3,000〜4,000円前後が相場と言われています。
あまりに金額が高すぎると、相手も受け取りづらくなってしまうので、だいたいこのぐらいの金額を目安に考えてもらえると良いと思います。
また、お世話になった方への贈り物には、お歳暮の他にお中元もあります。
お中元とお歳暮は、両方とも贈らなければいけないものではありません。
お中元は上半期の感謝を、お歳暮は一年の感謝を伝えるものですので、もし両方贈る場合はお歳暮よりもお中元の価格を2~3割程度下げるのが一般的とされています。
そして、お中元は一般的に毎年送り続けるものです。
その年その年によって金額が変化するのは失礼にあたるため、毎年同額程度に合わせるようにしましょう。
お歳暮を贈る相手
次は、「贈る相手」について詳しくみていきます。
先ほども上記に記載した通り、基本的に商品券を贈る場合は身内や親しい知人のみにしましょう。
ただ、最近ではわりと目上の方にも商品券を贈るケースもあるそうです。
というのも実は、お歳暮でもらって嬉しいものランキングで商品券は第1位なのです。
たくさんの方からお歳暮をもらう方は、同じものをもらって消費に困ることもあるそうです。
なので、気心の知れた上司や、取引先の方なら、事前に何が良いのかを伺って、商品券を贈るというのもアリだと思います。
せっかく贈るなら、喜ばれるものを贈りたいですもんね。
ただやはり、お歳暮に商品券を贈ることは失礼だと捉える方もいらっしゃいますので、きちんとしたお歳暮のときには、避けるようにしましょう。
お歳暮の熨斗袋の書き方
続いて、「熨斗袋の書き方」についてみていきます。
これは商品券に限らず、お歳暮全般に共通して言えることです。
お歳暮も内祝いやお祝い等の一般の贈りものと同じように、のし紙を掛け包装して贈ります。
のし紙の種類は、「紅白の蝶結び」を用います。
蝶結びの水引を使うのは、来年も贈ることができるようにとの願いが込められているようです。
そして書き方ですが、表書きは、水引の上部中央に「お歳暮」または「御歳暮」と書き、下部に名前を書きます。
家族でお歳暮を贈る際には「姓」のみを、または一家の大黒柱の「姓名」を書きます。
連名で贈る場合には、表書きの真下に目上の方の氏名を書き、順に左に並べます。
のし紙に書く連名は3名までとし、4名以上の場合は代表者の氏名だけを書き、その左横のやや下に「他一同」とし、別紙に全員の氏名を書きます。
そしてのし紙の掛け方ですが、配送する場合や気持ちを控えめに表現したいときには「内のし」、気持ちを強く表したい場合や手渡しする際は「外のし」にします。
また、お世話になった方にギフトを贈りたい場合は、一度限りのお歳暮は失礼にあたるので、表書きは「御礼」にしましょう。
お歳暮を贈る時期
最後に、「贈る時期」についてです。
これは商品券に関わらず、お歳暮全般について言えることなのですが、住んでいる地域によってお歳暮を贈る時期が異なります。
東日本は11月下旬から12月20日前後まで、西日本は12月13日から20日前後までといわれています。
西日本は期間が短いので、贈り損ねないように気をつけましょう。
もしも贈り損ねてしまった場合は、新年に改めた方が良さそうですね。
ちなみに、喪中の方に贈る場合、贈っても大丈夫なのか気になるところですが、お歳暮はお祝いごとではないため、贈っても差し支えありません。
しかし、忌明け前の場合は、四十九日を過ぎてから「寒中御見舞い」として贈るのがよいでしょう。
他にも、細かいお歳暮のマナーやルールは多々あります。
知らなかったマナーも多いと思いますので、一度事前に、お歳暮のマナーを確認してから贈るようにしましょう。
まとめ
今回は、お歳暮に商品券を贈る際の、贈り方やマナーについてみてみました。
昔ながらのお歳暮のやり方を大事にしたいとは思いつつも、時代の変化に合わせて、少しずつお歳暮のあり方も変化しつつあります。
ただ、お歳暮のあり方がどんなに変化しようとも、根本にある「感謝の気持ちを伝える想い」というのは、大事にしていきたいですね。
気持ちを新たにしてまた次の年も迎えるためにも、お世話になった方には感謝の気持ちをしっかりと伝え、また次の一年も、お世話になった方にしっかり恩返しできるよう、頑張っていきましょう。
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