妊娠をするとつわりに悩まされる人もいるかと思います。
つわりって日本人特有の体質的な症状なのかな?と思う人も多いようなので、今回はつわりがあるのは日本人だけなのか?またつわりがない人の共通点や特徴をチェックしてみようと思います。
つわりに悩んでいる人は、つわりがひどい日の症状を軽くする過ごし方もご紹介しますので、ぜひ参考にして少しでも快適に過ごしてくださいね。
つわりがあるのは日本人だけって本当!?
妊婦さんならではの症状として「つわり」があります。
私自身も妊娠中にはいろいろなつわりを経験しましたが、風邪症状とは違い、とても大変な思いをした記憶があります。
みなさんのなかにも、軽く済んだ方や全くなかった方。逆にとても大変な思いをして、入院などを経験したことのある方もいるのではないでしょうか。
そもそもつわりの「軽い」「重い」というのはどういった分類になるでしょう。
軽度のつわり症状
軽い症状であげるのであれば
・嗅覚の変化
・眠気
・唾液の過剰分泌
などなど、この他にもたくさんの症状が見られます。
常に口に何か入っていないと気持ち悪くなってしまう「食べづわり」やとにかく眠たいつわりもありますし、普段嗅いでいる匂いがダメになってしまうというものや、好きだったものが食べられなくなり、食の好みが変わるということもあります。
私の場合は妊娠中嫌いだったピーマンが食べられるようになり、出産後また嫌いになりました。
人それぞれ妊娠状況などによっても症状が変わってきますが、比較的症状が出ていても安静にしていれば大丈夫というものや、病院での診察が必要のないものは「軽度のつわり」と言えるでしょう。
気持ち悪くなり吐いてしまう「吐きづわり」というのはみなさんよく耳にする言葉かもしれませんが1日の間に頻回に吐いていない、水分や食事がとれる状況であれば「軽度」に含まれる場合もあります。
少し食欲が落ちた、気持ち悪いけど横になればすぐに楽になれるという場合は「軽度」ととれるでしょう。
重度のつわり
「妊娠(にんしん)悪阻(おそ)」という言葉はみなさんご存じでしょうか?
簡単に言うと「つわり」です。
つわり自体は悪いものではなく、むしろ多くの妊婦さんに起こる症状ですが、「重症悪阻」という急激な体重の減少や脱水症状が見られるようになると入院が必要になる場合があります。
赤ちゃんとお母さんを守るために、少しでも体調に変化が見られたり、これって大丈夫かな?と思う場合には、遠慮せずすぐにかかりつけの産科に電話をしたり、受診するといいでしょう。
吐き気がひどく続く、水を飲むだけでも吐いてしまう、気持ち悪くて何もできないという人は「重症」と考えられるでしょう。
では、これらのつわりの症状は日本人だけに起こっているのでしょうか?
それは間違った認識と言えます。
つわりは日本の妊婦さんだけでなく、世界中の妊婦さんの共通なのです。
もちろん、私たち日本人とほかの国の方では生活や食べ物、体質など様々な部分が異なります。
それによって軽度・重度の差はあるものの、海外でも妊婦さんのつわりは存在しています。
日本語の「つわり」だけでなく、英語でも「morning sickness」とつわりを意味する言葉があったり、中国や韓国、フランス、ドイツ、スペイン、ヒンディー語など様々な国の言葉で「つわり」を意味する言葉が存在しています。
「つわり」がない国で「つわり」を意味する言葉は生まれませんよね?そう考えると世界各国でつわりに悩む妊婦さんはたくさんいるということになります。
国によってはつわりの特効薬があるという国もあるようです。
日本でも妊婦さんが胎児とともにゆったりと生活を送れるよう、お薬が出てくれると子供が欲しいと思える女性も増えるかもしれませんね!
つわりがない人の共通点とは?
妊婦さんの約80%が何かしらのつわりの症状があると言いますが、まったくつわり症状がないまま妊婦生活を送る方もいます。
そういった方にはどういった共通点があるのでしょうか?
医学的に明確な原因は不明とされていますが、妊娠初期のホルモン環境や代謝、生活環境などの急激な変化に適応できないため、つわりが起こるとされています。
つまり、様々な変化に対し順応の対応していける人がつわりがない!と言えます。
また精神的に安定している場合にもつわりと感じない人もいるようです。
・お腹がすけば軽い吐き気のようなものを感じるけれど、すぐに食べられる環境で食べれば吐き気が落ち着く。
・料理をするとニオイで気持ち悪くなるけれど、家族が手料理を強制しないから出来合いのものを購入することで済ませられる。
など、家族の協力があって、妊婦さん自身が気持ち的にも体的にも余裕を持つことができるので、本人はつわりが辛いと感じないかもしれません。
つわりのある、なしは現在自分のいる環境も深く関係していると考えられているようです。
つわりになりやすい人の特徴をチェック!
先ほどのつわりがない人に共通する点で行くと、体が変化についていけない人はつわりになりにくいということのように思えます。
しかし、それ以外にも「つわりが起こりやすい傾向」というものがあります。
つわりは医学的に明確になっていないので、絶対ということはありませんが、
・ホルモンや代謝の変化に敏感な方
上記に当てはまる方は、つわりが起きやすいという傾向にあるようです。
しかし、これらの特徴に当てはまらなくてもつわりが起こる方もたくさんいます。
約80%の方がつわりを起こすというデータがあるだけに、その特徴というのはわかりにくいものでしょう。
ただし、重度のつわりを起こす場合には「甲状腺ホルモン」に問題を抱えている場合もあるようです。
妊娠8週~12週になると胎盤由来のホルモンが甲状腺を刺激し、「甲状腺ホルモンの過剰症状」が出ることがあると言われています。
元々甲状腺に異常がいない人でも、つわりが重い人の中で100人に2人の頻度で発症することがあるようです。
一過性のため、つわりが落ち着くとともに治る場合が多いですが、症状が強く出ている場合には治療を進められる場合もあるようです。
つわりがある日とない日があるのはなぜ?
昨日はそんなにひどくなかったのに、今日はつわりがひどくて体が思うように動かない!なんていう日もあります。
人によってつわりにムラがあるのも妊婦さんあるあるかと思います。
軽い日は外に散歩に出たり、家のことがスムーズにできたりするのに、ひどい日は布団から出るのもやっと、気持ち悪さが続くということもあります。
これらの症状の波は疲れやストレスなどによっても変化します。
ホルモンの影響も関係してくるため、明確にどうしてつわりに波ができるのかというのは分かっていません。
ですが疲れやストレスが母体に悪い影響を及ぼすのはあり得ることなので、日ごろどうストレスを発散するか、疲れを溜め込まないために家族に協力してもらうなど、工夫していくことが大事になっています。
また、天気が悪い日や気候の変化が激しい日、暑い日や寒い日、など気圧の変化によっても体調が左右される場合もあるようです。
夫や親族や友人など、手を貸してもらえる人が近くにいる場合には甘えることも大切になってきます。
周囲の人に協力してもらうことも上手なやり方ですよ。
つわりがひどい日の症状を軽くする過ごし方
どう辛い日を乗り切るかというのは正直個人差があるので、自分で試行錯誤していくしかありません。
しかし、辛いときにどう過ごして乗り切ったかとなると、
・水分補給をしっかりとする
・食べられるときに食べられるものを食べる
・体を温める
・背中をさすってもらう
などをして過ごしていた方もいるようです。
横になる場合も右を下にする場合と左を下にするので気持ち悪さが変わることもあります。
このように「シムズの姿勢(シムス体位)」も良いでしょう。
また、食べるものでも不快感を軽減できる場合があります。
普段は苦手で食べないものでもいろいろと試してみるといいでしょう。
普段の自分の味覚や嗅覚と変化がある場合は、特にいろいろと試してみてくださいね。
まとめ
つわりは個人差があり、人によってはつわりがない方もいます。
自分が楽になれる方法を手探りで探すというのは大変なことかもしれませんが、甘えられるときにはたくさん甘えてください。
お腹の中の赤ちゃんを守れるのは周囲の誰かでもなく、旦那さんでもなく「お母さん」です!
自分の体がどんなに大変でもお腹が膨らみ、胎動を感じた時には自分にしか感じられない喜びや感動があります。
つわりは人生の中で一瞬です。
その一瞬を少しでも楽に生活できるよう、自分の体と向き合ってみてください。
一生の中のわずかなマタニティライフを満喫できるよう、つわりと向き合って生活できるといいですね。
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